BOINC/SETI@home 移行の手引き

no extension

来たる 12/15 を以って従来の SETI@home (Classic 版)は停止し BOINC 版に完全移行します。 まだ Classic 版で解析を行っている方は早めに移行してください。(12/9 修正)

Classic 版のアカウントをお持ちの方は設定はそのままで BOINC 版に移行することが出来ます。 まず「SETI@home クラシック・アカウントの移動」原文ページ)で登録しているメールアドレスを入力し, メールで新しいアカウント情報を送ってもらいます。 成功すると「SETI@home account confirmation for xxx」(xxx の部分はユーザ名が入ります)というメールが来ます。 メールにはプロジェクトの Web サイト(Project URL)とアカウント・キー(Account Key)とメールアドレス(E-mail)が書かれています。 これらの情報は BOINC クライアントでプロジェクトをアタッチする際に必要ですのでメールの内容は大事にとっておいてください。

メールアドレスを失効している場合でも「SETI@home クラシック 参加者情報の検索」原文ページ)からパスワードを取得できる場合があります。 あきらめずにお試しください。 パスワードを取得したら「SETI@home クラシック・アカウントの移動」で新しいメールアドレスとパスワードを入力することで移行できます。

次に BOINC クライアントソフトをダウンロード・インストールします。 BOINC クライアントは現在 Windows, MacOS X, Linux/x86, Solaris/SPARC 等のプラットフォームに対応しています(左記以外のものもあります。残念ながら MacOS 9 およびそれ以前のものはないようです)。 ここから以降は Windows 版で説明します。 Windows 版の場合はダウンロードしたファイルを実行するとインストーラが起動します。 あとはウィザード画面の指示に従ってインストールを完了してください。

Windows 版には BOINC Manger という GUI が付いています。 インストール後 BOINC Manger が起動すると「プロジェクトに参加する (Attach to project)」ウィザード画面が表示されます (表示されない場合はメニューの [プロジェクト (Project)]→[プロジェクトに参加する (Attach to project)] から起動してください)。 表示されたウィザードの指示に従ってプロジェクトをアタッチします。 まず「Project URL」には先ほどのメールにかかれている Web サイトの URL (SETI@home の場合は http://setiathome.berkeley.edu)を入力します。 次の「Account infomation」では「すでにあるアカウントを使う」を選択し, 「E-メイルアドレス」にメールにかかれているメールアドレスを, 「パスワード」にアカウント・キーを入力します。 Classic 版のアカウントを引き継がず新たにアカウントを作成する場合は, 「Account infomation」で「新しくアカウントを作る」を選択しメールアドレスとパスワード(任意の文字列)を入力します。 アタッチが成功すれば BOINC Manager の「プロジェクト」タブに SETI@home プロジェクトが追加されるはずです。 またアカウント設定用の Web ページが開きます。 この Web ページで各種の設定が出来ます。 (アカウント設定ページは Log in ページからいつでも入ることが出来ます)

アカウント設定ページでは特に「General Preferences」と「SETI@home preferences」をチェックします。 各項目の意味は以下のとおりです。

  • General Preferences
    • Do work while computer is running on batteries? -- ノートPCなどでバッテリ駆動時に動作させたくない場合は no とします
    • Do work while computer is in use? -- 常に稼動させる場合は yes とします
    • Do work only after computer is idle for -- 上記が no の場合,コンピュータがアイドル状態になってから何分後に稼動させるか指定します
    • Do work only between the hours of -- 1日の中で稼働時間を決めている場合はここで時間帯を指定します
    • Leave applications in memory while preempted? -- メモリに余裕がない場合はここを no としておくと節約できます
    • Switch between applications every -- 複数のプロジェクトを登録している場合に切り替えのタイミングを指定します
    • On multiprocessors, use at most -- コンピュータごとに使用するプロセッサの数を指定します(マルチコアのプロセッサでもここに 1 を設定すればひとつしか使いません)
    • Use no more than -- プロジェクトが使用可能な最大ディスク容量を指定します
    • Leave at least -- 最小のディスク空き容量を指定します
    • Use no more than -- 使用可能なディスクの量をパーセントで指定します
    • Write to disk at most every -- この値を大きくすることでディスクアクセスの頻度を少なくできます
    • Use no more than -- 使用可能な全仮想メモリの量をパーセントで指定します
    • Connect to network about every -- この値を大きくすると値に応じて一度にたくさんの Work Unit をダウンロードします。ただし,あまり大きくしすぎると有効期限までに解析が終わらなくなる場合がありますのでご注意を。 2,3日程度が目安です。
    • Confirm before connecting to Internet? -- ダイアルアップ接続をしている場合は,ここを yes にすると接続前に確認を行ってくれます
    • Disconnect when done? -- 同じくダイアルアップ接続をしている場合は,ここを yes にすると処理終了後に自動的に切断してくれます
    • Maximum download rate -- 最大ダウンロード速度を指定します。必要がなければ空白で構いません
    • Maximum upload rate -- 最大アップロード速度を指定します。必要がなければ空白で構いません
    • Use network only between the hours of -- ネットワーク接続を許可する時間帯を指定します。
    • Skip image file verification? -- 特別な場合以外は yes にしないでください
  • SETI@home preferences
    • Resource share -- プロジェクトの占有時間を比率で指定します。例えばプロジェクト A を 100 に B を 50 に指定すると A:B = 2:1 の割合でプロジェクトを切り替えます。
    • Graphics preferences -- スクリーンセーバのグラフィックを指定します
    • Color preferences -- スクリーンセーバのグラフィックの色を指定します
    • URL of background image -- スクリーンセーバの背景画像を URL で指定します
    • URL of logo image -- スクリーンセーバの下部に表示されるロゴを URL で指定します
    • Should SETI@home send you email newsletters? -- プロジェクトからのアナウンスをメールで受け取ってもいい場合は yes とします
    • Should SETI@home show your computers on its web site? -- 使っているコンピュータの情報を公開しても構わない場合は yes とします
    • Default computer location -- コンピュータの置かれている場所を home, work, school のうちのいずれかで指定します

Classic 版から移行している人は以前と同じ所属チームに既に入っています。 新しくアカウントを作った方は「Teams」ページでチームを探し Join してください。 ちなみに Club-HUAA のページはここです。

現在 BOINC/SETI@home のサーバは移行による混雑で重たくなっています。 上手くいかないときは時間をあけて再トライしてみてください。

参考:

Special thanks, je2bwm-san!