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Last Modified: 2004/03/17

せち日記 2nd − 2003年10月


2003年10月05日

☆ SETI Monitor

お役立ちツール集で紹介している SETI Monitor の URL が変わったと, なんと作者の方からメールをいただく。 どひゃあ, ここってばりばり日本語のコンテンツなのに, チェックされてるのね。

感謝です。 ってここに書いてもしょうがないか。

☆ DEEP NEWS

そういえば書き忘れていたが, DEEP IMPACT のプロジェクトから 「DEEP NEWS: Issue #3, September 2003」 なるメールをいただいていたのだった。 はて, #2 や #1 は貰った記憶がないのだが...

内容は進捗報告などのようだがちゃんと読めてない。 いかんなぁ。

2003年10月13日

☆ BOINC への移行

さてさて, さーてさてさて, SETI@home プロジェクトよりようやく BOINC への移行プランが発表された。 正式な翻訳版はそのうち公開されるだろうけど, 大雑把には以下のような感じ。

  • 現在持っている SETI@home アカウントはそのまま移行される。 現ユーザには来月あたりに移行を通知する。
  • チーム編成もそのまま移行する。 Founder による手続きは特に不要のようである。 まぁチーム内メンバへの告知はせんといかんか。
  • 現行版については,10月中に新しいアカウントやチームを作っても機能するが BOINC 版には引き継がれない。
  • BOINC 移行後,一定の期間をおいて現行版のサーバは停止する。
  • 現行版の個人成績,チーム成績は引き継がれない。 BOINC 版ではマシンの稼働状況に基づいた新しい成績評価を行うため。
  • 最初にサポートされるプラットホームは Windows/Intel, Windows/Linux, Solaris/SPARC, Mac OS X

いやぁ, こういう変化や進化に立ち会うことができるというのはワクワクしますなぁ。 お祭りな性格。

☆ BOINC とは

ついでなので, BOINC の特徴についても解説しておこう。 といっても私自身そんなに把握しているわけではないのだが。

BOINC は「Berkeley Open Infrastructure for Network Computing」の略称。 SETI@home の成果をもとにネットワーク上に散らばるコンピュータリソースを統合し, 全体でひとつのオペレーティング・システム(OS)のように機能する。 最近流行の「グリッド・コンピューティング」の一形態と考えてもよい。

BOINC は SETI@home の成果をもとに設計されているが, SETI@home に特化しているわけではなく, もっと汎用的な用途にも使える。 現在は AstroPulse (蒸発するブラックホールが放つといわれるパルスを検出するプロジェクト)がベータ稼働中である。 また宿敵(笑)スタンフォードが主催して成果をあげている Folding@home のような医療関係のプロジェクトにも対応可能だそうである。

BOINC の特徴は以下のとおり。

  • ひとつのコンピュータに複数のプロジェクトを混在させられる。
  • プロジェクト単位にコンピュータリソースを配分できる。
  • コンピュータの稼働状況に基づいた成績評価
  • ワークユニットのキャッシュは標準で装備

プロジェクト単位にコンピュータリソースを配分できるということは, 例えば SETI@home のみをインストールして CPU 稼働率を 50% 以下に抑える, といった運用も可能(な筈)である。(← 前に一度やろうとしたんだけどうまくいかなかったんだよなぁ。古いβ版だったから?) 従来の SETI@home は問答無用で CPU 性能ギリギリまでぶん回してしまうので, サーバ管理者などは(たとえ SETI@home 自体に理解を示してくれても)サーバ機にそれを入れるのはためらうものがあるだろうが, BOINC プラットフォーム上なら負荷をユーザ側である程度コントロールできるようになる。

サーバ-クライアント間の情報のやり取りは XML ベースで行われる。 従って SETI@home 用に作られた各種ツールのほとんどは BOINC 移行時点で役たたずになる。 ただし,先に紹介した移行プランの記事によると情報ファイルの入出力ルーチンのサンプルをくれるらしいので興味のある方は連絡をとってみるといいだろう。 サーバサイドにプロキシのような機能があるかどうか(つまりサーバサイドを分散させられるかどうか)は不明。

BOINC プロジェクトは「オープンソース・ソフトウェア」として公開され開発が続けられている。 現行の SETI@home クライアントソフトでは言語の問題で苦労している人が多かったが, BOINC プラットフォームでは各国語ごとに言語ファイルが用意されている。 ただし,現時点で日本語圏からの開発参加者はいないようで日本語の言語ファイルは用意されていない。 まぁ SETI@home への移行が始まれば誰かがサクッと作ってしまうかもしれないけど。 サーバサイドも公開されているので, その気になれば自分でサーバを立ててプロジェクトを立ち上げることもできる。

2003年10月21日

☆ 色々ありまして

まだこっち側にはあまり書き込む気にはならないのだが, 何も書かないのもアレなので項目だけ列挙しておく。

「SETI@homeがもたらしたもの」

日本惑星科学会誌『遊・星・人』vol12 2003年3月25日号に掲載された野尻抱介さんによる記事。 SETI@home プロジェクトについて解説されている。 また「ドレイク方程式」や「ファクトA論争」についても分かり易い解説がある。

Selene@home

「的日記」 10/15 の記事より。 2005年打上予定の月探査機「SELENE」から送られてくる画像をもとにクレータの数を数え上げるプロジェクト。

Space Systems/Loral社に対するMTSATの製造継続要求が却下

詳しくは SAC ニュース No.752 を参照のこと。 「解説:衛星打ち上げ再延期、硬直化した予算編成があらわに」も併せて参照するとよい。 確かに問題山積みだが, 宇宙開発のニュースが技術的なトピックスから政治的なトピックスにシフトしつつあるというのはよい傾向であるような気がする。

「日本人は日々宇宙食を食べている」

いや, タイトルが面白かったもんで (^^;)

「UNIVERS」最新宇宙ニュースより

ここの記事群はどれも面白いのでお薦め。 以下最近のニュースを列挙しておく。

BOINC 関連

日本語の言語ファイルが登場した。 はやっ! クライアントも 2.05 が登場。 ML によると 「SETI@home/BOINC will be released soon」 とのこと。

2003年10月23日

☆ BOINC 言語ファイル

「各種分散コンピューティングプロジェクトの紹介 更新履歴」より。

どうも Team 2ch 関係の方が作業しておられるようで。

あと, 関係ないけど, 同じく更新履歴のページで以下の本が紹介されていた。

  • 『人はなぜ異星人(エイリアン)を追い求めるのか 地球外生命体探索の50年』 ジョエル・アカンバーク 著,皆神竜太郎 監修,村上和久 訳 (太田出版)[bk1]

う〜ん, 「NASA長官からUFOカルト集団まで幅広い取材を敢行」 ってのが怪しすぎて面白そうなんだけど...

2003年10月25日

☆ ふぅ

こんな形でうちとこのグループが紹介されるってのも複雑な気分だなぁ。 なにはともあれ, 改めて故人のご冥福をお祈りします。

私はもう少しこっちで遊んでます。 手土産はビールと煙草でいっスね!


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