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i-mode は失敗か

う~ん, 失敗というのは言い過ぎのような。

i-mode は当時としては画期的なシステムだった。 i-mode によって日本のケータイ・シーンはガラリと変わってしまった, と言ってもいいんじゃないだろうか。 それまでは PHS 優勢だったのにさ。 色々目論んでたのに。 とまぁ愚痴はともかく。

失敗したのは i-mode そのものではなく「i-mode の次」が出せなかったことだろう。 i-mode の仕組みは Web 1.0 そのもので, 当時はそれでよかったのかもしれないけど, そこで立ち止まってしまったのがいけなかった。 まぁ立ち止まってしまったのはケータイだけじゃないけどね。 インターネットだって日本で Web 2.0 を意識したサイト運営が広まったのはえんやらやっと昨年あたりからだ。

「iPhoneが日本で発売されない理由 -閉鎖的携帯電話市場「日本」とGSM」では「閉鎖的」とあるが, 日本のケータイ市場は閉鎖的なのではなく硬直しているのだ。 NTT などは(可能な範囲で)積極的に国際的な場にも出ている。 そもそも W-CDMA はヨーロッパの規格なのだ。 当時私もちょっとだけ開発に関わったことがあるが(すぐに離脱して別のプロジェクトに行ったけど), ありゃあ酷かった。 英語不得手な私にも分かるほどのヘタクソで意味不明の英文仕様書を読まされ, しかも毎月仕様が変わるのでそのたびに悲鳴が上がったり。 それでも頑張って FOMA を出してみれば完全にフライング状態だったわけだ。 まぁ DoCoMo にしてみればできるだけ早く W-CDMA 方式に切り替えたい理由があったので仕方ないことだけど。 (NTT/DoCoMo はよくフライングをやらかす。そういえば i アプリだって J2ME/MIDP 的にはフライングなんだよな)

泳ぐのを止めた鮫のように窒息状態のケータイ市場にどれほどの未来があるというのか。 そういう意味でケータイの延長でしかないスマートフォンも更にその延長の iPhone も(今のところ)全く興味をそそらない。 可能性があるとしたらキャリアの影響力の及ばないものへ移行するか, キャリアが握って放さないものを開放してもらうしかない。

ひょっとしたら iPhone が日本市場に対応していないせいで日本のケータイ・キャリアはまた延命できたのかもしれない。 しかしそれも時間の問題だと思う。