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パブコメ・ジェネレータでダウンロード違法化に反対してみる

MIAU からパブコメ・ジェネレータなるものが公開されている。

パブコメの締め切りも近づいてきたし, これでパブコメを書いてダウンロード違法化に反対してみることにした。

事前の準備(資料の収集)

まずは, 案件のサイトへ行って必要な資料を取ってくる。 「意見募集要領」と「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」は必須。 「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」は表紙も含めて161ページもある。 ただ読むだけでもかなりしんどい量だが, ここから問題点を抜き出していくのは至難の業である。 そこでちょこっと虎の巻を読んでおく。 津田大介さんへのインタビュー記事だ。

ここまで読んで「それの何が問題なの」と思った人は, この先は進まなくていいです。 (いや, 皮肉でもなんでもなく)

パブコメ・ジェネレータを起動する

私のように, 今までそういうことをしたことがない人がいきなりパブコメを書こうとしても書けるもんじゃない。 そもそもどうやって書けばいいのか分からなかったりする。 「意見募集要領」を読めばある程度分かるのだが, やっぱり一番分かりやすいのは, 他の人が書いたパブコメを参考にすることである。 そこで MIAU の以下の記事を参考にする。

では実際にパブコメ・ジェネレータを試してみよう。 といっても, 提示された質問に自分の考えを次々答えていけばいいだけ。 よく分からないものについては無理に答えようとせず [SKIP] してもよい。 最後に [終了] をクリックすると雛型が表示される。 あとは内容をコピペして氏名など必要事項を記入し, 「私的録音録画小委員会中間整理に関する意見」というタイトルでメールで送ればいいだけなのだが, その前にひと仕事。

雛型を自分流に整理する

雛型をよく見ると内容があまり整理されてないように見える。 まぁ設問に答えた結果として吐き出された内容なので当たり前なのだが, 中には読んでピンと来ないものもあるかもしれない。 私達は専門家ではないので, 無理に網羅的に意見を述べる必要はない。 ピンと来ないものはバッサリ捨てても構わないと思う。 そして残った項目に対して自分なりにアレンジしていけばいい。 (書いていて「あ,やっぱりこれについても言及しておいたほうがいいな」と思うこともあるので, オリジナルはどっかに取っておく)

以降, 私の場合について言及しておく。


権利者と利用者の影に隠れて見えないもの

私の場合, 最終的に4つの意見に集約した。 内容についてはこちらをどうぞ。

「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」は実に巧妙にできていて, ダウンロード違法化についても権利者と利用者の間のコンフリクトを解消するための案に見えてしまう。 しかし内容をよく読めば(そしてパブコメ・ジェネレータを実際に試してみれば)分かるように, これは権利者と利用者の間に入るもの, つまり既存の流通システム(著作権管理団体なんかも含む)の思惑が色濃く反映された内容になっている。 これはかつての「輸入権」のときと全く同じ構図だ (日本の中の特定の業界の都合しか考えていないところも同じ)。 故にダウンロード違法化について意見を書くのなら, ダウンロード違法化が本当に利用者や(特に)権利者にとってベネフィットをもたらすものなのか, 検討するところから始めるべきだと思う。

ネットにおいては全てのユーザは権利者であり利用者でもある。 その立場は流動的で容易に入れ替え可能なものだ。 それは利用者と権利者がフラットに直結可能であるネットの本質に根ざすものなのである。 その現実を見ないで「古き良き」システムにしがみつこうとする姿は「老害」とすら言ってもいいだろう。 著作権が絡む問題としては他にも非親告罪化やコピーテン&補償金など問題が山積みになってる。 こうした問題に既得権を守りたい人々と対峙しながら対応していくのはしんどい話ではあるが, できる限り応援していくつもりである。