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もはや入れ物も要らない

Kindle ストアから最近立て続けに結城浩さん翻訳の童話がリリースされました。

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マッチ売りの少女
アンデルセン 結城浩
結城浩 2012-11-27
評価

by G-Tools , 2012/11/30

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幸福の王子
オスカー・ワイルド 結城浩
結城浩 2012-11-27
評価

by G-Tools , 2012/11/30

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賢者の贈り物
オー・ヘンリー 結城浩
結城浩 2012-11-28

by G-Tools , 2012/11/30

誰でも一度は読んだことのある童話(かな)。 大人になって改めて読むといいものですな。 個人的には大久保ゆうさんの「あのときの王子くん」やシャーロック・ホームズ・シリーズの翻訳など Kindle でバンバン出していただくと嬉しいのですが。 もう本は「紙からデジタルへ」ではなく born digital つまり「デジタルから紙へ」へ移行すべきですよね。 本の作り方だって peer に(つまりバザール型に)なっていっていいと思うし,部分的にはそういう試みは始まってます。 そうなって初めて「あぁこの年は電子書籍元年だったんだな」と呼べるようになるんじゃないのかなぁ。

前置きが長すぎました。 先日,たまたま OFF になったので街へ出てワイヤレス・イヤホンを買いました。 本当に今更なんだけど。

いや,前々から欲しいとは思ってたのよ。 特に Nexus 7 を買ってからは思うようになった。 有線のイヤホンって線の取り回しがウザいでしょ。 通勤電車のなかでイヤホンしてる人は多いけど,みんな線の取り回しに苦労してる感じ。 そゆのを見て「かっこわりい」と思ってたのよ。 無線にすればそんな苦労しなくて済むのに。 でも無線にするとなると Bluetooth なんだろうけど,これって音質的にどうなの? とも思ってた。 なので(Amazon で物色せずに) EDION へわざわざ出かけたわけよ。 結果的には(私ごときの耳では)音質に全く問題なし。 ちうわけで買っちゃいました。 SONY の DRC-BTN40K ってやつ。 このご時世に SONY 製品かぁ,とも思ったが,金額的にも手頃だったし。

(念のため言っておくが私はピュアオーディオ信者をカルトと同様に見ている。 少なくともそういう人に会ったら(まだ会ったことはないけど)「いい耳してますね」と皮肉のひとつも言えるくらい蔑みの目で見ている)

早速使ってみて思った「なんて便利なんだろう!」。 線の取り回しが楽なだけじゃない。 音源の入った「入れ物」から離れていられる自由さ。 家の中だと隣の部屋にいても全然聞こえる。 例えば自宅のパソコンから無線 LAN で iPad に繋いでパソコン上の iTunes に入れてる曲(CD からのリッピングが6GBくらい入ってる)を iPad で演奏してそれを更にワイヤレスイヤホンで聞く,みたいなわけのわからないこともできる(よかったね,うちの iPad。使い道ができてw 自宅のパソコンは Bluetooth に対応してないのよ)。

思ったね「あっクラウドってこういうことなんだ」って。 手元に必要なのはプレイヤーであってコンテンツでもコンテナでもない。 コンテンツはクラウドに置けばいいし,コンテナ(入れ物)なんていよいよ必要ない。 そもそも Apple の iPod なんかは, iCloud を組み合わせて,そういう聴取スタイルを目指していたはずだ。 何の妨害が働いてるのか日本での iCloud は中途半端なままだけど。 Apple が嫌なら Android 機でもいい。 Android でクラウド専用プレイヤーを作るのなんか全然難しくないはず(難しいのはプラットフォームを運用する方。 Amazon MP3 や Google Play に便乗する手もある)。

書籍にしろ音楽にしろ,パッケージ・入れ物・コンテナにこだわって利権を貪ろうとする人々を見ると前世紀の原始人に見える。 世の中のコンテンツはどんどん born digital なものが増えてきてるのにそれをコンテナに閉じ込めようとするのはナンセンスだ。 コンテンツの置き場所だって手元からクラウドへ移行しているのだ。

知財ゴロの方々におかれましては,この時代の変化を読み取って,世の中に適応して欲しいと切に思うものであります。