note と Tumblr と Flattr

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行きずりの観光客と記念写真

広島市内は桜も散り際ですが,みなさまいかがお過ごしでしょうか。 うちの花見は幹事が元バスガイドでして(右写真の缶ビールの人),毎年その辺の観光客(主に外人)を巻き込んでは大騒ぎになります。 まぁでもこういう大騒ぎが日常生活への燃料になるというものです。

枕詞はこのくらいにして, note に手を出してしまいました。

ここでは note を触ってみた感想をいくつか。

早速,嫌儲(?)な方々が note に対して「金に目がない心の汚い大人が作ったTumblrクローン」という酷評を述べているようだが,個人的にはアリだと思う。 ただ,サービス上でコンテンツの売買をしようと思ったら Facebook 以上のセルフ・ブランディングが必要となる。 またここに書かれているように売買に際して名前・住所・電話番号の開示請求を拒否できない。 私としてはしばらくは日記スタイルの運用で様子見という感じだ(もちろん無料)。 飽きたら止めるかもだけど。

(思うのだが,日本で「セルフ・ブランディング」というと自己啓発だの自分探しだのといった妙な方向に逸れてしまう人が多いように思う。 セルフ・ブランディングはひとりではできない。 なぜならセルフ・ブランディングは自身と他者との関係の中で構築されていくものだからだ。 他者とのより良い関係(つまり協調空間ではなく社交空間)を築くことが重要。 そういう意味では note は Facebook とは異なるアプローチで社交空間のプラットフォームを目指しているのかもしれない)

かつて Tumblr を雑誌に例えた人(私もそう)がいたが, note は Tumblr 以上に「雑誌的」だと思う。 だからうまくフォローをチューニングしていけば面白い場所になるのではないかと期待している。

逆に Tumblr にあって note にないのは,コンテンツの伝搬力であろう。 前にも紹介したが, Tumblr の特徴は「ソーシャル・フィルタリング」にある。 しかもユーザの関心の集まる記事は何度も reblog され何度も目にとまることになる。 それこそ数年前の記事が平気でダッシュボードに流れてきたりする。

こういう効果は note では期待できない。 いったん公開した記事はどんどん過去に流れ去ってしまうだろう。 その辺が今後の note の課題なのかもしれない(いや,その前に細かい点で改善して欲しいところはたくさんあるのだが)。

note に関して「投げ銭」に言及しておられる方もいる。

個人的には「投げ銭」に関しては Flattr 以上のサービスは見たことがない。

最近では Flickr, Instagram, YouTube, Twitter(Twitter は Superfav 経由)で favorite を付けるだけで flattr の対象にできるようになった。 note が自前でこういう仕組みを入れるのは大変だし,是非こういう外部の優れたサービスとも連携していただきたいものである。

外部のサービスといえば BitCoin を使えないものかねぇ。 note は BitCoin と相性が良いと思うのだが,どうだろう。

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古屋 蔵人
ビー・エヌ・エヌ新社 2012-09-11

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by G-Tools , 2014/04/10