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  <title>Book -- Baldanders.info</title>
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<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000569.shtml">
  <title>『再起動（リブート）せよと雑誌はいう』 ― ところで雑誌ってどこで売ってるの？</title>
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  <description>この本自体が「雑誌を紹介するカタログ雑誌」のような構成になっている。</description>
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  <dc:date>2011-11-28T19:57:46+09:00</dc:date>
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  <content:encoded><![CDATA[<p>
『再起動せよと雑誌はいう』は雑誌の「冬の時代」にどうやって生き残るかを問う本のようだが，実際に読んでみると「まだ終わらんよ」（クワトロ大尉）って感じ。
つか，最初の数ページを読んだ時点で「しまった。私は想定読者じゃないや」って思ってしまった。
でも，さらに読み進めていくと「へぇこんな雑誌もあるのか」って感じで結構楽しく読めた。
この本自体が「雑誌を紹介するカタログ雑誌」のような構成になっているのだろう。
</p><p>
私が「想定読者じゃない」と思ったのは，私が（少なくともこの本の中で紹介されている）雑誌をほとんど読んだことないからだ。
でも『ユリイカ』は（特集が面白そうだったので）2回ほど買ったことがあるか。
近所の大型書店で買ったのだが，どの棚にあるのか分からなくて（雑誌コーナーになかったのだ）往生した憶えがある。
そういや総合週刊誌は子供の頃に父親がよく買ってたが，私自身は巻頭のグラビアヌード以外に興味はわかなかった（いろんな記事が載ってる新聞のほうが面白いと思ってた）。
</p><p>
小学生の時に読んでた雑誌は『科学』と『学習』。
不毛な中学生時代はスルーして，高校生の時は『ニュートン』と『リーダーズ・ダイジェスト日本語版』を読んでたな。
大学時代は専攻そっちのけで天文関係の雑誌ばかり読んでた。
社会人になって今の業界に入ってからは仕事関係の雑誌を主に読んでいる。
今でも『日経エレクトロニクス』は個人で定期購読してるし，『日経サイエンス』も面白そうな記事があるときなど時々買っている。
『星ナビ』も稀に読む。
</p><p>
（そういやこの本で『天文ガイド』がちょびっとだけ紹介されていて驚いた。
天ガは高校生の頃はよく読んでいたが，大学に入って天文研で恵まれた環境で活動するようになってからは読まなくなった。
『星の手帖』とか好きだったんだけど，バブル崩壊にともなって休刊してしまったなぁ。
それからは天文雑誌はあまり読まなくなってしまった。
情報を摂取するだけならネットの方が早くて深い）
</p><p>
Web 自体が雑誌化しているとも言える。
特に Tumblr の Dashboard は上手くチューニングすれば本当に雑誌のごとく読める（まぁ Tumblr の評価については人によって大きく違うようだが）。
</p><p>
そもそも本屋に行かなくなったもんな。
今の本屋って売れ筋の本ばかり置いてあってちっとも面白くない。
昔は本屋ごとにラインナップに特色があって本屋を巡るのが楽しかったものである。
理系の専門書が充実してるとか，洋書がいっぱいあるとか，よく分からん言語の辞書が揃ってるとか，マイナーな漫画やニコリのパズル本（当時は取り扱ってる本屋が少なかった）が置いてあるとか，地図だらけの店とか（これは今も広島にある）。
そういう特色のある本屋はバブル崩壊後に次々と閉めてしまった。
</p><p>
加えて今ではネット上で本を「発見」することが多い。
ブログの読書録とかソーシャルメディア上で紹介されてたり。
昔「本屋巡り」で見つけてた本は今ではネットで見つかるのだ。
そして Amazon の購入ボタンをポチッと押すわけだ。
その一連の行動の中で雑誌が目に入ってくることはない。
で，たまに必要があって本屋で本や雑誌を探そうとすると，どの棚にあるのか分からなくてヘトヘトに疲れてしまう。
そして更に本屋に足が向かなくなる，と。
</p><p>
学生の時，ある教官に「情報浴」について教えてもらった。
ある分野にいる人はその分野について常に情報を浴びている状態じゃないとダメだというのだ。
実際そのとおりだと思う。
昔は雑誌がその役目を果たしていたが，今やその役目はネットに移行していると思う。
ここでも雑誌の存在理由が問われている気がする。
</p><p>
『再起動せよと雑誌はいう』を読んでいくつか気になる雑誌はあったが（『AXIS』とか）お金出して買うかどうかは微妙。
つか近所の本屋に置いてあるのだろうか。
広島は文化過疎地なので不安である。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487435369X/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51q0SaFPNwL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487435369X/baldandersinf-22/">再起動せよと雑誌はいう</a></dt><dd>仲俣暁生 </dd><dd>京阪神Lマガジン 2011-11-25</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="3"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062800411/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062800411.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ラーメンと愛国 (講談社現代新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005M16XXU/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/B005M16XXU.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="WIRED (ワイアード) VOL.2 (GQ JAPAN2011年12月号増刊)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4153200166/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4153200166.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="人間はガジェットではない (ハヤカワ新書juice)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140056037/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4140056037.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ものすごくうるさくて、ありえないほど近い"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761054/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4862761054.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="地球の論点 ―― 現実的な環境主義者のマニフェスト"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/11/28">2011/11/28</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000564.shtml">
  <title>『ソーシャルシフト』を読む</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000564.shtml</link>
  <description>今回はつまみ食いのような形で思いついたことをポツポツと書いていってみる。</description>
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  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-11-17T08:39:22+09:00</dc:date>
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  <content:encoded><![CDATA[<p>
楽しみにしていた『ソーシャルシフト』が届いたですよ。
今回はつまみ食いのような形で思いついたことをポツポツと書いていってみる。
</p>

<h3>『ソーシャルシフト』は</h3>
<p>
『ソーシャルシフト』はまっとうなビジネス書である。
奇っ怪な用語だか隠語だかをこねくり回した哲学や社会学の本とは違うし，本屋のビジネス書棚にありがちな自己啓発本でもない。
単純に読み物として読んでも楽しめるが，詳細に読み込んでいくなら実用書としても優れていることが分かる。
</p><p>
もうひとつ重要な点は，この本が日本人によって日本の（ビジネスシーンの）ために書かれたものであるということ。
これ，本当に重要。
似たようなコンセプトの本は翻訳本では何年も前からある（例えば『ウィキノミクス』）のだが，それらは（当たり前だが）日本を念頭において書かれているわけではない。
大抵は米国，せいぜい欧州までが対象となっている。
だから，たとえ本の内容に共感できたとしても，それを実際に応用しようと思ったら「もう一捻り」必要になってくる。
『ソーシャルシフト』にはそんな「捻り」は必要ない。
本の内容に共感できたなら，すぐに実行に向けて行動できるはずである。
</p><p>
もうひとつこの本には大きな特徴がある。
「おわりに」を読めば分かるが，この本の執筆活動のかなりの部分は Facebook のグループ「ソーシャルシフトの会」において議論を進めながら行われた。
海外の本でそういう例はあるが（『Wikinomics』『CODE 2.0』など。こちらは Wiki ベースでの議論だけど）国内では聞いたことがない（私のアンテナ感度が低いだけかも知れないが）。
そして「ソーシャルシフトの会」の運営そのものが，「ソーシャルシフト」が何がもたらすか，その片鱗を示している。
つまり「ソーシャルシフトの会」の参加者は『ソーシャルシフト』リリース前に「ソーシャルシフト」を体験できたわけだ。
「ソーシャルシフトの会」は現在も継続中である。
</p><p>
『ソーシャルシフト』は3部9章で構成されている。
ハードカバーで360ページとかなり分厚いが，読むだけならわりとすんなり読める。
中でも読み応えがあるのは6章と8章だ。
6章は国内企業によるソーシャルメディアへの取り組みがかなり詳細に記述されている。
8章では企業が「ソーシャルシフト」を行うための6つのステップを示している。
このふたつの章を読むだけでも実際のビジネスに役立つ筈である。
もし「興味はあるけど買おうかどうしようか」という方は，（ちょっと反則的だし著者の意には沿わないかもしれないが）とりあえず立ち読みで9章を読んでみることをお勧めする。
そこには「今」起こっていることが生々しく書かれている。
</p>

<h3>「こちら側」vs「あちら側」の境界</h3>
<p>
『ソーシャルシフト』を読んでいて思い出したのが，梅田望夫×平野啓一郎両氏による対談本『ウェブ人間論』だ。
当時の感想は以下に書いている。
</p><ul>
<li><a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000303.shtml">『ウェブ人間論』を読む</a></li>
</ul><p>
当時はまだ「Web 2.0」というバズワードが君臨していた頃で，さらに「日本でのネットはメタかネタ」だった頃である。
当時と今との差異は， Web 2.0 が陳腐化・後景化したこと，クラウドやソーシャルメディアが普及期に入ったことである。
今でも日本のネットの多くの場所では「メタかネタ」なのだが，そうでない場所もあらわれてる。
それはソーシャルメディアの中にある。
</p><p>
かつてネットは米国でさえも「リアルから地続きの異郷」だったけど，ソーシャルメディアが普及期に入ったことにより，ネットは「異郷」ではなくなった。
今やリアルとネットは完全に連接している。
もはや（梅田望夫さんがかつて言っていた）「こちら側」と「あちら側」を分ける境界線はなくなりつつある。
そして日本では，ネットが「リアルから地続きの異郷」である時代をすっ飛ばしてしまっているためにギャップが大きい。
そこに『ソーシャルシフト』が登場する理由がある。
</p><p>
なくなりつつあるのはリアルとネットの境界だけではない。
例えば，企業や経営者から見た「こちら側」と「あちら側」の境界，政府・官僚から見た「こちら側」と「あちら側」の境界，メディアから見た「こちら側」と「あちら側」の境界，といった（かつて versus 関係で表された）各境界が融解していき「過視的」とも言える状況を作り出している（『ソーシャルシフト』では「透明性の時代」と呼んでいる）。
『ソーシャルシフト』が示すのは，境界が取り払われた過視的な時代における経営であると言える。
</p><p>
（「過視的」に見えるのは「こちら側」と「あちら側」を versus 関係で対置させようとするからだ，とも言える。
そうした古い観念を捨て去ることが最初の一歩なのだろう。<br />
そうそう，境界といえば私的領域と公的領域の混濁も問題になる。
特にソーシャルメディアは個人の Activity が集まるためプライバシーの問題が発生しやすい。
『ソーシャルシフト』ではこの点についても言及があるが，話がずれまくるのでここではしない）
</p><p>
ちょっと話が逸れるが「<a href="http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/">日本のセキュリティチーム</a>」のブログに面白い記事があった。
</p><blockquote>
「PCやUSBの持ち出しの禁止は、ファイアウォールが明確に外部ネットワークと内部ネットワークを分離されており、Good man IN, Bad man OUTである事を前提としている。
しかし、ITの利用形態の多様化により、このような単純なモデルでは実態を捉えにくくなっている。
特に、コンシュマー向け、ビジネス向けのクラウド利用が当たり前になっている現状では、内部ネットワーク、外部ネットワークの境界は、不明瞭になっている。」
（「<a href="http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2011/11/01/3462571.aspx">2011年、これまでの事例にみる脅威とその対策 第3回</a>」より）
</blockquote><p>
このようにセキュリティに関しても従来の「こちら側」に閉じ込める統制型のマネジメントは意味を成さなくなりつつあるというのは面白い。
あるいは以前紹介した「<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000557.shtml">「WikiLeaks 以後」における内部犯行者 vs 内部告発者</a>」のように内部犯行（情報漏洩）者が内部告発者に逆転してしまう場合もありうる。
そういう意味でも「こちら側」と「あちら側」の境界は崩れてきていると言えると思う。
</p>

<h3>ソーシャルメディアに関わらないリスク</h3>
<p>
リアルとネットが連接し世の中が「過視的」になってくるとソーシャルメディアに関わらないことがリスクになってくる。
たとえば6章にはオウケイウェイブ武内さんのこんなコメントがある。
</p><blockquote>
「ソーシャルメディアをはじめたほうがいいという点を強調したというより、炎上は企業がソーシャルメディアを活用するしないに関わりなく起こること、ソーシャルメディアと距離を置いていると、そもそも炎上に気づくこともできず、さらに拡大してしまうことなど、活用しないリスク、知識を持っておくことの必要性を説明しました」
（『ソーシャルシフト』 p.166 より）
</blockquote><p>
（セキュリティの世界では既に常識だが）インシデント（incident）への対応で最も重要なのはとにかく早くレスポンス（incident response）を返すことだ。
とりあえず「問題を認識している」と言うだけでも事後の状況は変わってくる。
これは炎上（flaming）だけの話じゃなくて（炎上の際も「非が明らかな場合には、迅速かつ誠実に謝罪する」（p.221）とある），もっと日常的なトラブルや問題であっても同様だと思う。
</p>

<h3>Collective Intelligence</h3>
<p>
『ソーシャルシフト』では「ソーシャル・フィルタリング」を「信頼できる友人による「知っておくべき情報」の選別」（p.39）としている。
私自身はこの考え方に半分懐疑的である。
友人が信頼できることと友人がもたらす情報が信頼できることは別の事象だからだ（情報の信頼性は，その事実性または情報がフックしている知識に依るべき）。
故に「<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000530.shtml">情報流通の基盤は web of trust の上に構築される</a>」と考えている。
もっと言うなら個人にとって情報フィルタリングのポイントは「いかに上手く誤配の余地を残すか」だと思う。
誤配があるからこそ「セレンディピティ」の可能性もある。
</p><p>
しかし，繰り返すが，この本はビジネス書である。
ビジネスにおいて匿名的なソーシャルメディアはあまり重要ではないかもしれない。
むしろ Facebook のようなメディアを使っていかに知性を集めるか，つまり “Collective Intelligence”（集団的知性）が重要になってくる。
（だからこそ web of trust ではなく “bond of trust” なんだろうけど）
</p><p>
Web 2.0 の時代には “Wisdom of Crowds”（群衆の知恵，集団知）が重要視された（故に「<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000434.shtml">衆愚</a>」なんて言葉も出てきた）。
が，もともと “Wisdom of Crowds” は個々が自律していて周囲に影響を受けないことが前提となっている（市場予測とかがその対象）。
実際にはソーシャルメディアでそのようなことは（たとえ匿名サービスでも）あり得ない。
これからのサービスやプロダクトは，いかに上手く “Collective Intelligence” を実装していくかがポイントになると思う。
</p><p>
（参考： <a href="http://blog.keiichimaeda.com/archives/97">集団的知性（Collective Intelligence）と、群衆の知恵（Wisdom of Crowds）の違い</a>）
</p>

<h3>最後に余談だが</h3>
<p>
実は私も「ソーシャルシフトの会」に途中から参加させてもらった。
仕事仲間の友人に「面白いことやってるから見てみて」と紹介されたのだ。
あまり貢献できたとも思えないのだが，過分にも「スペシャルサンクス」をいただいてしまった。
いやぁ，なんか申し訳ないような。
</p><p>
ちうわけで，「おわりに」のどこかに私の名前が載ってます。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532317568/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51eHDxgIOYL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532317568/baldandersinf-22/">ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと</a></dt><dd>斉藤 徹 </dd><dd>日本経済新聞出版社 2011-11-11</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048703005/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4048703005.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839937753/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4839937753.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ソーシャルメディア・ダイナミクス ～事例と現場の声からひもとく、成功企業のソーシャルメディア戦略～"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822227219/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4822227219.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ソーシャルメディア炎上事件簿"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016313/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4478016313.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ソーシャルメディア進化論"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479812365X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/479812365X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="Facebookマーケティング戦略"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/11/17">2011/11/17</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000551.shtml">
  <title>今なら「徳丸本」 PDF 版が36%オフ</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000551.shtml</link>
  <description>BOOKPUB で徳丸浩さんの『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方』が36%オフの1,800円で売り出しているらしい。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-10-08T13:05:05+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
<a href="http://bookpub.jp/">BOOKPUB</a> で徳丸浩さんの『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方』が36%オフの1,800円で売り出しているらしい（10/17 まで）。
</p><ul>
<li><a href="http://bookpub.jp/books/bp/144">体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方</a></li>
<li><a href="http://arika.org/2011/10/07/developing-secure-web-applications-pdf-edition">今なら36%オフな「徳丸本」PDF版を買った</a></li>
</ul><p>
試し読みもできるし， PDF 版が気に入らない場合は Amazon へのリンクも張ってあるので， Web アプリケーションエンジニアの方でまだ買ってない方はご検討あれ。
<a href="http://bookpub.jp/">BOOKPUB</a> は PayPal 決済ができるので助かる。
私は紙の本は既に持っているが， PDF は使い勝手がいいので，こっちも買うことにした。
</p><p>
PDF は印刷機能はブロックされているが（印刷するなら本を買えということだろうw），内容のコピーやアクセシビリティのための内容の抽出は可能なので使い勝手はいいと思う。
iPad のアプリ <a href="http://readdle.com/products/pdf_expert_ipad/">PDF Expert</a> で読んでみたが，文書への落書きも問題なくできるみたい。
ブラボー！
</p><p>
同書は実用書なので使い倒すことに意義がある。
その点で PDF であるというのはメリットが大きいと思う。
</p><p>
セキュリティはリスクでありプロセスなので，全体最適で組み込んでいかないと，後から慌てて組み込んでも（部分最適は）必ず失敗する。
そういう意味で，この「徳丸本」はエンジニア必携の書だと思う。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797361190/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41lX6Fg5KpL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797361190/baldandersinf-22/">体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方　脆弱性が生まれる原理と対策の実践</a></dt><dd>徳丸 浩 </dd><dd>ソフトバンククリエイティブ 2011-03-03</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774142352/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4774142352.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="「プロになるためのWeb技術入門」 ――なぜ、あなたはWebシステムを開発できないのか"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774143073/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4774143073.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="[Web開発者のための]大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ (WEB+DB PRESS plusシリーズ)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774144371/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4774144371.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="パーフェクトPHP (PERFECT SERIES 3)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774145807/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4774145807.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="オンラインゲームを支える技術　　－－壮大なプレイ空間の舞台裏 (WEB+DB PRESS plus)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274068560/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4274068560.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="アジャイルサムライ－達人開発者への道－"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/10/08">2011/10/08</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000545.shtml">
  <title>正しい『ファイナル・セーラー・クエスト』</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000545.shtml</link>
  <description>偉い！ 偉いぞ，朝日ノベルズ！ これこそ正しい『ファイナル・セーラー・クエスト』である。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-09-22T17:18:56+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
偉い！ 偉いぞ，朝日ノベルズ！
</p>
<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022739754/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51wx4eMvJDL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022739754/baldandersinf-22/">ファイナル・セーラー・クエスト【補完計画】 (朝日ノベルズ)</a></dt><dd>火浦 功 竹本泉 </dd><dd>朝日新聞出版 2011-09-20</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022739126/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4022739126.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="みのりちゃんの実験室 世界征服のすゝめ (朝日ノベルズ)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022739584/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4022739584.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="トリガーマン！［再］ (朝日ノベルズ)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022738561/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4022738561.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ARIEL EX (ソノラマノベルス)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840140081/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4840140081.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="日々にパノラマ 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812476011/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4812476011.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="てけてけマイハート　⑨ (バンブーコミックス)"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/09/22">2011/09/22</abbr></p></div>
<p>
2002年に出た『ファイナル・セーラー・クエスト 完全版』を見たときは<a href="http://www.alles.or.jp/~spiegel/nikki-s/200204.html#0902">怒り狂った</a>もんよ。
いや，スギサキユキルさんには何の落ち度もないんだけどさ，竹本泉ファンにとっては『ファイナル・セーラー・クエスト』は火浦功作品であって火浦功作品ではないのだ。
しかも今回は竹本泉さんの（あの存在自体が伝説（？）の『火浦功伝説』に収録された ― 私も持ってる）「プールでクエスト」が巻頭に来ている。
素晴らしい！ これこそ正しい『ファイナル・セーラー・クエスト』である。
完全版を出した角川にはこれを読んで猛省を促したい。
</p><p>
そうそう，書き下ろし新作もあるよ。
</p>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000540.shtml">
  <title>『ふしぎなキリスト教』を読む</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000540.shtml</link>
  <description>たまに本屋さんに行くと新しい発見があったりして，まだまだ本屋も捨てたもんじゃないなと思ったりする。
で，今回は『ふしぎなキリスト教』の感想を書いてみる。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-09-06T18:45:38+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
最近は本を購入するのに Amazon ばっかり利用しているので，すっかり本屋さんから足が遠のいている。
でも，たまに本屋さんに行くと新しい発見があったりして，まだまだ本屋も捨てたもんじゃないなと思ったりもする。
日常生活に「発見」があることはとても楽しいことだよね（たとえそれが予め用意されていたものだとしても）。
</p><p>
で，今回見つけたのは，石田敦子さんの『<a href="http://amzn.to/pn0Kr3">球場ラヴァーズ</a>』と，橋爪大三郎×大澤真幸両氏の対談（大澤真幸さんが「受け」というわけではない）による『ふしぎなキリスト教』だ。
『球場ラヴァーズ』はカープ・ファンなら老若男女問わず読んでおけ，と言うにとどめておくとして（めっさ面白かった），今回は『ふしぎなキリスト教』の感想を書いてみる。
（いや，妄想かなw）
</p><p>
なんか帯を見ると15万部も売れてる本だそうだが，今年の5月といえば私は <a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000517.shtml">PSN の杜撰さに怒り狂ってた</a>頃なので，こんな面白い本が出てるとはちっとも知らなかった。
この本を大雑把に紹介するなら，両氏の対談を通してキリスト教がどのような宗教であるかを紹介し，更にキリスト教が現在の社会システムや哲学や自然科学などにいかに深く根をはっているかを示す内容である。
でもクリスチャンでもない私が読むと，（キリスト教との差異を知ることによって）むしろ自分の中にある宗教観や世界観を「認識」することになる。
実は，この本の本当に面白いところは，この「認識」の部分にあるのではないか。
</p><p>
昔<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log/200608.html#d21_t2">ちょこっと紹介したことがある</a>のだが，日本の特徴は「重層信仰（syncretism）」にあるのではなく，「宗教メーカー」から「宗教ユーザー」への働きかけがとても弱いことにある。
そういう状況では「宗教ユーザー」はユーザ同士の「見えない回路」を通じて宗教的儀礼を選択するようになる。
たとえば，朝起きて顔を洗ったり歯磨きをすること。
食事の前に「いただきます」を言い，終わったら「ごちそうさま」を言うこと。
仏壇やお墓に手を合わせる。
冠婚葬祭。
初詣（現在のような初詣のスタイルが定着したのは明治以降だそうだが）。
春秋のお彼岸やお盆。
明治の改暦でなくなったにもかかわらず続く五節句（人日（七草），上巳（桃の節句），端午（菖蒲の節句），七夕，重陽（菊の節句））の行事（国立天文台なんか<a href="http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0309.html">伝統的七夕</a>とか作ってるし。もちろんそれは宗教的意図ではなく星に親しんでもらうためのキャンペーンなのだが）。
あるいは「世間」「世界」「利益」といった言葉。
そういった断片をつなぎ合わせて私たち日本人は（っていう括りは良くないかもしれないけど方便として読んでね。そういや「方便」も仏教用語だっけ）信仰や世界観を構築していると言える。
そして当然それはキリスト教の「宗教メーカー」が唱える世界観とは似ても似つかないものになる。
</p><p>
ずいぶん前，私は「<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000442.shtml">それは「社会」ではないかもしれない</a>」と書いたが，『ふしぎなキリスト教』を読んでみれば当たり前の話で，「社会（society）」とは突き詰めてみれば「神（God）」と人との関係を指すものであり，「神」のいない（信仰のジャンクアートのような）日本で「社会」が成立するわけがないのだ。
（「社会」という言葉自体が明治期に輸入された外来語だし。やはり日本では「社会」ではなく「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E9%96%93">世間</a>」と言うのがいちばん近いのだろうか？）
</p><p>
たとえば「ヒトは言葉を話す動物である」というが，単に音声で以ってコミュニケーションを行うというのであれば特にヒトに限るわけではない。
つまり「ヒトは言葉を話す動物である」とは，社会生活の中で見知らぬ他者と情報をやり取りするための「公的言語」を話すということである。
これをキリスト教的な解釈をするのなら，言葉（公的言語）は「神」との契約の証である，ということになるのだろうか。
天地創造における最初の言葉「光あれ」ってやつである。
</p><p>
じゃあ，「社会」を構成し得ない日本人にとって「公的言語」はどのような意味を持つのだろう。
というか，そもそも「公的言語」なるものが成立しえるんだろうか。
日本人は「<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000381.shtml">ケータイを持ったサル</a>」に過ぎないんじゃないだろうか。
でも日本が「社会」を構成せず「公的言語」を持たないなら， GDP 2位とか3位とか言われるパワーはどこから来ているのだろうか。
なんてなことを考えるわけだ。
</p><p>
『ふしぎなキリスト教』にもあるけど，「グローバル化（Globalization, G10N って書いたら違う意味になるかw）」は言ってみれば西洋的・キリスト教的なものによる併呑である。
でも完全に飲み込まれてしまうわけではなくて，「西洋的・キリスト教的なもの」を上位文化とするなら日本を含めた様々なエスニック文化は下位文化と考えることができる。
エスニック文化の中にはキリスト教圏であったりキリスト教と親和性の高いものもあったりするだろうけど，日本のように根本的なところで齟齬がある場合もあるだろう。
そういったときに生まれる葛藤が，上位文化と下位文化の間，あるいは下位文化同士に存在するわけだ。
</p><p>
グローバル化は止められないにしても自分の（国の）中にある日本的なものは手放したくない。
でも「日本的なもの」って一体なんだろう，と考えてしまう。
</p><p>
『ふしぎなキリスト教』にはそういった思いに対する答えはないんだけど，考えるきっかけにはなるかなぁ，と思える一冊だった。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062881004/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41E%2Bw8IxIQL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062881004/baldandersinf-22/">ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)</a></dt><dd>橋爪 大三郎 大澤 真幸 </dd><dd>講談社 2011-05-18</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062170744/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062170744.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="日本中枢の崩壊"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004313139/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4004313139.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="教科書の中の宗教――この奇妙な実態 (岩波新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480842969/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480842969.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="つぎはぎ仏教入門"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061494147/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4061494147.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="謎とき日本近現代史 (講談社現代新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166608142/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4166608142.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/09/06">2011/09/06</abbr></p></div>
<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582853056/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41H142JRTBL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582853056/baldandersinf-22/">神道入門 日本人にとって神とは何か (平凡社新書)</a></dt><dd>井上 順孝 </dd><dd>平凡社 2006-01-12</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4816340629/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4816340629.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="神道 (図解雑学)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061495607/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4061495607.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="神道の逆襲 (講談社現代新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900901652/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4900901652.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="神道と日本文化"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309502717/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4309502717.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="日本人なら知っておきたい神道"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620317098/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4620317098.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="こんなに身近な日本の神々―神道と私達の文化は、どうかかわっているのか"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/09/06">2011/09/06</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000535.shtml">
  <title>インターネット縁起書としての『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000535.shtml</link>
  <description>『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』読了。
うーん，うーん...</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-08-20T18:52:44+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』読了。
うーん，うーん...
</p><p>
まともな書評が読みたいなら <a href="http://www.yamdas.org/booklog/websocialamerica.html">yomoyomo さんの読書録</a>あたりを読まれるのがいいと思う（つか， yomoyomo さんの記事を読んで買う気になったのだが）。
私自身としては，どう評価していいのか分からない。
まぁある意味で好きなタイプの文章であることは確かだ。
でもこれを他人に薦めるかどうかといえば微妙な感じ。
</p><p>
<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000529.shtml">以前も書いた</a>が，私はソフトウェア・エンジニアとして禄を食んでいるが，決してハッカーではないし，ハッカーとしての素養もバックグラウンドも皆無な人間である。
だから， WEC がどうの，カウンタ・カルチャがどうの，と言われても全くピンと来ない。
カウンタ・カルチャについては最初期の「超人ロック」や子供の頃に読んだ「かもめのジョナサン」（五木寛之訳）にそれっぽい描写があったなぁ，といった程度の印象である。
そういったものをウェブやソーシャルにタグ付けされても「どうなん？」って感じなのだ。
多分世の中はハッカーでない方のほうが圧倒的に多いだろうし，（私を含めて）そういう人々への訴求力はあるのかと思ってしまう。
</p><p>
にも関わらず，なんでそれを私が「好きなタイプ」と評するかというと，この本を半分まで読んだ段階で「あっ，これって神話・伝承の類ぢゃん」という印象を持ってしまったのだ（学生時代に天文民俗学から始まって各地の神話・伝承を読み耽ってたりした時期があったので，こういう話は好きなのである）。
こうなると後半もそういう風にしか読めなくなる。
「神話」というのは，その時の為政者が自身の権威を担保するものとして語らせた<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%81%E8%B5%B7">縁起</a>物語だ。
インターネットに特定の支配者はいないが，この本はインターネットのこれまでを「神話時代」と位置づけ，今を神話時代の終わりと位置づけることで何らかのピリオドを打とうとしてるんじゃないかと邪推したりする。
</p><p>
例えば，第5章では Facebook についての記述がある。
Facebook が学生間のヒエラルキーを誇示するための「顔写真付きのクラス名簿」から一気に世界をターゲットにした拡大路線に転換した背景には「アエネーイス」があるとしている。
確かに欧米の人にとって古代ローマの建国神話はロマンティックで心踊る内容かもしれない。
しかしこれを実際の社会に置き換えれば，現代における典型的な社会問題と解釈できる。
すなわち「融和」などというロマンティックなものではなく「包摂」（そしてその裏面としての排除）なのである。
実際に Facebook の「実名問題」はサービス内におけるユーザの行動規範を実名というルールによって包摂する（そしてルールに従わないものを排除する）ことであると考えられる。
まさに実社会における「過剰包摂（bulimia）」（共食いするように包摂し嘔吐するように排除する社会）の雛形なのである。
</p><p>
第8章では Twitter についての記述がある。
この章ではアノニマスに関する言及が目を引く。
</p><blockquote>
「Twitter におけるアノニマスには、実社会で適用している特定の個人名を明かさずに偽名＝ハンドル名を使う場合もあれば、実質的に集団行為であるがゆえに個人を特定できずに集団名を使う場合もある。
そこに自動プログラムであるボットが加わる。<br />
アノニマス＝匿名性は、カウンターカルチャーの文脈では、意識の解放による精神の一体化の帰結の一つとして解釈できる。
だから、匿名性を操れる Twitter のほうが、顕名性を保持する Facebook よりもカウンターカルチャー的であるということもできるだろう（ウェブ全体を一つの脳に例えるような視点だ）。<br />
（中略）<br />
しかし、翻ってみれば、アノニマスが混在する状況はむしろウェブ全般の特徴でもあったはずだ。
そして、だからこそ、 Facebook のような顕名サイトが一種の避難所のように選択されることになる」
（『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』 p.247-249 より）
</blockquote><p>
しかし，実際には Facebook は実名をキーとして（アノニマスな領域を含めた）ウェブ上の活動を「名寄せ」しようとしている。
「Facebook のような顕名サイトが一種の避難所のように選択される」というのは強い違和感がある。
引用の文脈でアノニマスな領域を構築・維持してるのはむしろ Tumblr や Freenet の Sone や Flog のほうじゃないかって気がする。
（参考：「<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000530.shtml">情報流通の基盤は web of trust の上に構築される</a>」）
</p><p>
『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』は全体的に楽天的ですらない強いロマンチシズムに覆われている。
それがこの本をして「神話的」と思わせている要因なんじゃないだろうか。
ロマンチシズムは過去または内向きに働く力だ。
Linux の話（p.66）にしても，20世紀末のフリーソフトウェア運動の延長としての活動と21世紀に入って企業も巻き込んだ協働ととでは “Linux” が意味するものも（社会的には）違うはずである。
そういった部分の差異を分析していかないと次のインターネットやウェブやソーシャルは見えてこないんじゃないかなぁ。
</p><p>
まぁ（最初に書いたように）そういうのを全部チャイして，単純に物語（narrative）を楽しむのであれば面白い本ではある。
</p><p>
最後に... 頼むからこの手の文章を縦書きにするのは止めてくれ。
英単語混じりの文章を縦書きで読むのは辛いんだってば。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062880938/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31Ek7JCxO2L._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062880938/baldandersinf-22/">ウェブ×ソーシャル×アメリカ　＜全球時代＞の構想力 (講談社現代新書)</a></dt><dd>池田 純一 </dd><dd>講談社 2011-03-18</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="3"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791702190/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4791702190.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ユリイカ2011年2月号　特集=ソーシャルネットワークの現在　Facebook、twitter、ニコニコ動画、pixiv、Ustream･･･デジタルネイティブのひらく世界"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022733969/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4022733969.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ウェブ進化 最終形　「HTML5」が世界を変える (朝日新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569796559/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4569796559.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774145289/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4774145289.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="日本的ソーシャルメディアの未来 (PCポケットカルチャー)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761054/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4862761054.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="地球の論点 ―― 現実的な環境主義者のマニフェスト"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/08/20">2011/08/20</abbr></p></div>
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</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000532.shtml">
  <title>『エネルギー論争の盲点』を読む</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000532.shtml</link>
  <description>これからのエネルギー戦略について考えるにあたって，とっかかりになる資料として読んでみた。</description>
  <dc:subject>Environment</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-08-04T03:19:44+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
本題の前に。
今後のエネルギー政策についてビジョンが示されたようである。
</p><blockquote>
「分散型のエネルギーシステムの実現を目指す方向を明示する一方、国民の合意形成の重要性を指摘し、「『反原発』と『原発推進』の二項対立を乗り越えた国民的議論を展開する」としている。<br />
また、短期(今後3年)、中期(2020年)、長期(2030年または2050年)の3段階に分けて戦略工程も示した。
今後3年間の短期的取り組みとして、電力システム改革のスタート、原子力事故・安全対策の徹底検証、原子力行政・規制などの見直しを行い、原発への依存度低減について国民的議論を深め対応を決定する、としている。<br />
中期の取り組みとしては、原発への依存度低減も含めた新たなエネルギーベストミックスに基づく戦略実施を本格化するとしており、さらに新たなエネルギーベストミックスを実現し、新技術体系を踏まえた新たな電力システムを確立、定着することを2030年または2050年の目標に掲げた。」
（「<a href="http://scienceportal.jp/news/daily/1108/1108011.html">2011年8月1日「原発依存度低減目指し戦略工程」 / SciencePortal</a>」より）
</blockquote><p>
とあり，字面だけなら無難なまとめをしているようだ。
まぁ問題はこれからなのだが。
あと東大の児玉龍彦教授の国会発言については一読することをお薦めする（Twitter 等で大反響のようなので関心のある人は既に読んでいるだろうけど）。
</p><ul>
<li><a href="http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8f7f0d5f9d925ebfe7c57aa544efd862">放射線の健康への影響について（児玉龍彦教授国会発言）</a></li>
</ul><p>
前半部分は？？？だが（これは私が判断できる情報を持ってないため），後半の提案については全面的に同意する。
すなわち
</p><ol>
<li>国策として、食品、土壌、水を、測定していく。</li>
<li>緊急に子どもの被曝を減少させるために、新しい法律を制定してください。</li>
<li>国策として土壌汚染を除染する技術に、民間の力を結集して下さい。</li>
</ol><p>
である。
</p><p>
さて本題。
これからのエネルギー戦略について考えるにあたって，とっかかりになる資料はないかと思っていたのだが， Tumblr （だったかな）で見かけた『エネルギー論争の盲点』という本を読んでみることにした。
</p><p>
ただこの本，個人的にはあまり評価したくない。
いや，内容がダメというわけではない。
むしろ読んで欲しい部類の本なのだが，読むにあたっていくつか考慮すべき点がある。
それだけ気をつけて読めばいい本だと思う。
</p><p>
まず前半で長々とエネルギー史について語っているのだが，どうも歴史認識が浅はかな気がする（他に植物相・動物相の捉え方についてもう～んな感じ）。
というか，持論に引きつけるために少々強引なまとめ方をしている。
例えば，こんな記述である。
</p><blockquote>
「ちなみに，高温多湿の夏を持ち，英国等の欧州北部に比べて森林が育ちやすい日本でさえも，かつて製鉄業による地域的な森林枯渇，ないし森林破壊による大規模な自然災害の危機があったようである。<br />
それはヤマタノオロチ伝説が残る出雲地方，斐伊川流域を中心とする中国山地である。
古代から中世にかけて，この地域は大陸・朝鮮半島から伝わった「たたら製鉄」技術による，刀剣や農機具の一大生産地であった。
たたら製鉄は莫大な量の薪を消費する。
このため中国山地の大規模森林破壊が生じ，大雨が降ればたちまち土壌流出と大洪水が生じた（この鉄錆を含む赤い濁流が，血を流して暴れる竜に見えたことからヤマタノオロチ伝説ができたというのが有力な説である）。」
（『エネルギー論争の盲点』 p.47 より）
</blockquote><p>
言っておくが，出雲風土記にはヤマタノオロチ伝説なるものは存在しないし，それに類する話もない。
ヤマタノオロチ伝説は草薙剣に正当性を与えるためのでっち上げであり（あるいは他地域の伝説とのリミックス？），もちろんヤマタノオロチが斐伊川の象徴などという説は嘘っぱちである。
たしかに，奥出雲を中心に大陸・朝鮮半島から渡来した鉄鋼集団がいて，その人達によるスサノオ神（およびその御子神）への信仰があったであろうとは言われている。
また斐伊川下流の宍道湖では昔から洪水が頻発していた（私が子供の頃まであった）。
しかしそのこととヤマタノオロチ伝説は関係ないし，まして赤い血とか噴飯物の話である。
これがせめて国引き神話（これは出雲風土記にのみあり記紀にはない）とかを持ち出せば「あぁ結構調べておられるんだな」くらいの感想は持っただろうが，私が知ってる範囲でもこの調子では，他の記述に関しても心もとない感じである。
（ついでに言うなら，中国山地について言及するなら，たたら製鉄よりむしろ石見銀山を例に挙げるべきだと思う）
</p><p>
もうひとつは後半で日本における天然ガスの不遇な扱いについて，恨み節を延々と読まされることである。
これはさすがに辟易した。
日本における天然ガスの不遇な扱いが事実だとしても，こんな書き方では読み手がウンザリする。
なんでこんな（マイナスのイメージしか与えない）書き方をするのか理解出来ない。
編集者の意向なのだろうか。
この本は200頁以上あるけど，上述の与太話や恨み節などを削除すれば，100～150頁くらいで収まるような気がする。
100頁じゃ紙の本としての体裁がとれないというのなら電子書籍でも良かった（いや，むしろそのほうが良かった。本文の数字部分について根拠となる資料を付録にすれば，なお良かった）。
ちゃんとした内容なら100頁の電子書籍で700円でも買うよ，私。
</p><p>
以上，この本の難点について挙げたが，他の部分についてはよく書かれてると思うので，そこはお薦めである。
さて，ずいぶん脱線してしまったが，いよいよ本の内容について紹介しよう。
</p><p>
学校の物理ではエネルギーの定義を「ある系が外部に対して行える仕事量」（p.24）などと習ったかもしれない。
エネルギーはどこにでもある。
私たちの身体内にもエネルギー（化学エネルギー）はあるし，周りの空気にもエネルギー（熱エネルギー，運動エネルギー）はある。
テーブルの上においてあるコップにだってエネルギー（位置エネルギー）はあるのだ。
でも，私達が「エネルギー問題」として取り上げる際の「エネルギー」はもう少し限定される。
つまり，私達が社会生活を営む上で有用かつ価値の高いエネルギーまたはエネルギー源を指している。
こうしたエネルギー（源）の条件としては以下に示すように9つあるそうだ。（p.21 より）
</p><ol>
<li>汎用性（どんな用途でも利用可能であるかどうか）</li>
<li>量的柔軟性（微細出力でも巨大出力でも自在に調整可能であるかどうか）</li>
<li>貯蔵性と運搬性（貯蔵と運搬に手間暇がかからないかどうか）</li>
<li>ユビキタス性（時間と場所を選ばず，常に利用可能であるかどうか）</li>
<li>エネルギー密度（面積・体積，ないし重量当たりのエネルギー量が高いかどうか）</li>
<li>出力密度（時間当りの出力エネルギー量が高いかどうか）</li>
<li>出力安定性（出力がふらつかず安定しているかどうか）</li>
<li>環境負荷（利用に伴う環境汚染や環境破壊の程度が小さいかどうか）</li>
<li>エネルギー供給安全保障（安定供給に関する政治的リスクが低いかどうか）</li>
</ol><p>
たとえば，石油は8,9以外の条件は良好である。
石炭は1,2,4,8に問題があり，天然ガスは1,3,4に難があるが8は化石燃料の中ではもっとも良い。
原子力は1-4,8に問題がある（8はCO2排出の問題はないが放射線のリスクが高い）。
太陽光および風力は8,9以外はダメダメである。
</p><p>
石炭・石油・天然ガスは「化石燃料」と呼ばれる。
太古の生物の生命活動によって蓄積された炭水化物で，人間のタイムスケールでは再生不能であるがエネルギー密度が高いのが利点だ。
産業革命以来，私たちはこの地球の過去の遺産である化石燃料を急速に食いつぶしているわけである。
（とはいえ化石燃料はあと数百年（低く見積もっても1～2世紀）はもつらしいが）
</p><p>
これに対して太陽光発電，風力発電，水力発電，バイオ燃料，あるいは伝統的な薪炭，水車，風車，牛馬などによって得られるエネルギーは「再生可能エネルギー」と呼ばれる。
人間のタイムスケールより短いサイクルで再生可能なのが利点だがエネルギー密度が低い。
（ちなみに太陽光や風力を「自然エネルギー」と呼ぶらしいが，その括りなら化石燃料も自然エネルギーであるw）
</p><p>
原子力は化石燃料と再生可能エネルギーの中間くらいの立ち位置だ。
燃料のウランは自然では再生できないが，使用済み燃料の再利用（プルサーマル）が効くため燃料自体の寿命が長い。
エネルギー密度も高い。（ただし，後述するエネルギー産出／投入比率では化石燃料に比べて不利）
</p><p>
電力は，それ自体はエネルギー源になり得ない。
電力は，他の熱源や動力源から製造・転換されたエネルギーを伝達するエネルギー媒体ととらえられる（二次エネルギー）。
実は全エネルギー消費の中で電力として消費している割合（電化率）は，日本では，25%程度なんだそうだ。
さらにその中で家庭での消費分は3割程度らしい（ちなみに全エネルギー消費のうち家庭での直接的な消費は1割程度）。
「省エネ」というと，家庭内でエアコンや照明を消したり，ちまちまと待機電源を削ったり，みたいな話を聞くが，エネルギー全体から見るとさして貢献していないことが分かるだろう。
挙句に熱中症になるとか全く馬鹿げている。
（もちろん家計のやりくりの一環としての「省エネ」は，その家庭にとっては，意味があると思うけど）
</p><p>
エネルギーを考える上でもう一つ重要なポイントは「エネルギー産出／投入比率」である。
これは産出されたエネルギー量と算出に必要なエネルギー量の比率である。
これはエネルギーのコストに直接関わってくる値である。
エネルギー産出／投入比率が最も高いのは化石燃料（特に石油と天然ガス）で最大で100倍にもなるらしい。
原子力は20倍程度。
原子力は環境負荷（特に放射線リスク）が高いため，それを抑えるためのコストがどうしても高くなるからだ。
また原子力の場合は電力量のみでの評価なので化石燃料との単純比較は難しいかもしれない。
ちなみに太陽光は10倍程度（かな？）だ。
風力はもう少しだけ大きい。
</p><p>
再生可能エネルギーとして太陽光発電が大注目されているが，これまで見てきたように太陽光発電には色々と難点がある。
</p><blockquote>
「再生可能エネルギーの発電能力に関しては、カタログ性能と実際の稼働率のギャップをよくよく頭に入れておかなければならない。
たとえば太陽光発電は、夜には全く発電できず、朝夕・曇天・雨天では出力が大幅に落ち、日本での年間平均稼働率は、カタログ性能上の発電能力の一一?一二％にしかならない。
テレビのCMなどで、大規模太陽光発電所の発電能力が、何千世帯などといってるのは、殆どの場合、夏至の日の南中時の快晴の場合の瞬間最大発電能力に過ぎない。<br />
（中略）<br />
かといって、不安定性、間欠性を解消しようとして、蓄電池などを介在させれば、ますますエネルギー産出／投入比率が悪化して、ただでさえ非常に高いコストが更に大幅に上昇する。
しかも、その蓄電池（たとえば、リチウム・イオン電池等）を製造するために、資源国でも製造国でも大量の化石燃料の投入が必要なのが実態である。」
（『エネルギー論争の盲点』 p.115-116 より）
</blockquote><blockquote>
「政策的に太陽光発電を世界で一番積極的に導入したドイツは日本の環境派の人達だけでなくメディアでも日本が見習うべきモデルだとしてしばしば喧伝されている。<br />
しかし、ドイツの太陽光発電の発電量が、現在いったいどの程度のものかご存知だろうか？ 何と、二〇〇九年でドイツの全発電量の一％，二〇一〇年の推定値でもわずか二％なのだ。
ドイツの全エネルギー消費量から見ると、たった〇．二～〇．四％に過ぎないのである。
大半の読者は、この数字に驚くであろう。<br />
確かに，現在のドイツの発電量の一六％は再生可能エネルギーとなっているが、その二割は水力発電所が占めている。あとは、風力発電が四割、バイオマスが三割で、太陽光発電は一割未満だ。<br />
（中略）<br />
ここで決して忘れていけないのが、ドイツの全発電量の四二％は、エネルギー源の中で最も安価だが、発電量当たりのCO2発生量が最も多い石炭火力が占めているということだ。
日本では、石炭のシェアは二五％程度だ。
高コストの再生可能エネルギーを政策として強制的に導入させられたドイツの電力業界は、電力生産コストの上昇を抑えるために、最も安価だが環境負荷が一番高い石炭を大量に使用しているのである。<br />
もう一つ見落とされがちなのは、ドイツは近隣国から電気を輸入できるということだ。
ドイツの産業は、再生可能エネルギーの大量導入によって国内の電力価格が大きく上昇すれば、自由化されているEUの電力市場を通じて、フランスなど近隣の安い電気をいくらでも輸入して代替えできるし、現にそうしてる。
周知のように、フランスの発電の大半は原子力でまかなわれておリ、今のところ今のところ原子力推進政策を大きく変える見込みはない。」
（『エネルギー論争の盲点』 p.127-128 より）
</blockquote><p>
欧州のエネルギー政策（特に電力）については色々耳にするが，欧州の場合，国同士で電力を融通できるところが日本とは決定的に違う。
ある国が「うちは原子力をやめます」と言っても，実際には隣国の原子力によって作られた電力を買っているのなら「うちは原子力をやめます」という宣言は政治的レトリックでしかない。
これは間接的には日本にも言えることで，日本がこのまま何の策も打たないまま節電モードを続ければ国内企業のいくつかは資源を国外に移転するだろうが，移転先が原子力や石炭火力を使っているのなら，結局は環境負荷の高いエネルギーへのシフトを促してるのと同じなのである。
</p><p>
そういえばドイツでは，せっかくグリーン・ニューディール的な政策を掲げたのに，太陽光パネルのシェアを中国に奪われて国内企業は敗退したらしい。
日本では某企業が太陽光発電の巨大プラントを造るとか息巻いていたようだが，そこで何が起こるかほとんど予想がつく。
</p><p>
というわけで，エネルギー問題は電力だけの問題ではないし日本国内に閉じた問題でもない。
原発の是非とかいった矮小な問題にこだわっている場合ではないのだ。
最後に『エネルギー論争の盲点』からの提言を紹介する。
</p><p>
まず原発の新規建設は無理としている。
まぁこれは妥当な推定だろう。
私も前に<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000522.shtml">意見を書いた</a>が，あれから更に状況は悪化している。
今の状況で新規建設の合意を得るのはとうてい無理だろうし，もはやそこにこだわる（リソースを投入する）べきではない。
ただし現時点で稼働中の原発については，『エネルギー論争の盲点』では改良を加えつつ継続させる，とある。
寿命がきた原発を建て替えるかどうかについては議論が分かれるところだろう。
『エネルギー論争の盲点』ではアリとしているが，新規建設が難しい状況で建て替えが許容されるかどうかは難しいところだ。
</p><p>
次に「供給側の省エネ」を挙げている。
先に紹介したように日本のエネルギー消費の電化率は25%程だが，エネルギー投入側の電化率は45%もあるそうだ。
このギャップ分を「省エネ」するのである。
具体的には現在の石炭火力（現在全発電量の1/4）を天然ガス（コンバインドサイクル式）に置き換えること，そしてコジェネレーション（cogeneration; 電熱併給）による分散化である。
</p><blockquote>
「エネルギーの損失を最小限に抑えるには、中央集権型のエネルギー供給にだけに頼るのではなく、供給元と受容先の距離が短い「分散型」の発電システムを、それぞれの規模に見合った方式で配備するのが望ましい。
すなわち、工場やオフィスビル等の中規模需要先にはガス・エンジン利用の、家庭等の小規模需要先には燃料電池利用のコジェネを取り入れ、発電の際に出る排熱を、温水・冷水をつくったり、冷暖房をするための熱として利用するのである。」
（『エネルギー論争の盲点』 p.180-181 より）
</blockquote><p>
東京の六本木ヒルズは施設内で消費する電力と熱の全てをコジェネレーション（ガスタービン式）の自家発電（約4万kW）でまかなっているそうだ。
先の震災の時でも機能していたし，逆に電力の一部を東電に売ってたらしい。
太陽光発電などの再生可能エネルギーとコジェネレーション機器を組み合わせる手もある。
これなら再生可能エネルギーの出力安定性の問題をある程度カバーできる。
</p><p>
（話が脱線するけど，クラウドの喩えとして「情報の発電所」とか言われてたような気がするが，本物の発電所が分散化に向かうとすると，この喩えは使えなくなるねえw）
</p><p>
現時点ではエネルギー（源）に関してベストな選択はない。
したがって各エネルギー（源）の特性をふまえて，コストや環境負荷が最低となる組み合わせを模索していくしかないのだ。
また，エネルギーのネットワーク化も必要であろう。
そのためには発電と伝送（系統運用）の分離化とその先にある電力自由化が必要条件になる。
そう考えると，最初に紹介した<a href="http://scienceportal.jp/news/daily/1108/1108011.html">エネルギー・環境会議による「『革新的エネルギー・環境戦略』策定に向けた中間的な整理」</a>は，まずは無難にまとまっているように見えるが，今後どうなるか要注意である。
願わくば，本当に数十年先を見据えたものになりますように。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140883561/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pvRnytnTL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140883561/baldandersinf-22/">エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (ＮＨＫ出版新書　356)</a></dt><dd>石井　彰 </dd><dd>NHK出版 2011-07-07</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="3"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022734035/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4022734035.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="3・11後　日本経済はこうなる！ (朝日新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761127/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4862761127.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="パワー・ハングリー――現実を直視してエネルギー問題を考える"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840139032/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4840139032.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="2100年、人口3分の1の日本 (メディアファクトリー新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482224864X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/482224864X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="フレーミング　「自分の経済学」で幸福を切りとる"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274068080/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4274068080.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="自然エネルギーの可能性と限界　―風力・太陽光発電の実力と現実解―"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/08/04">2011/08/04</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000519.shtml">
  <title>「揺れる原子力の将来」を読む</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000519.shtml</link>
  <description>ここに2冊の雑誌がある。
『日経サイエンス』の2006年12月号と2011年7月号だ。</description>
  <dc:subject>Environment</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-06-15T19:34:41+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
ここに2冊の雑誌がある。
『日経サイエンス』の2006年12月号と2011年7月号だ。
2006年12月号の特集は「エネルギーの未来」で，その中に「原子力を生かす道」という記事がある。
SCIENTIFIC AMERICAN の “The Nuclear Option” という論文の翻訳だ。
一方，2011年7月号の特集は「揺れる原子力の将来」だ。
この特集の各記事は論文というよりは報告・提言の体裁をとっている。
</p><p>
あの巨大地震から3ヶ月が過ぎた。
政局は相変わらずグダグダだが，私たちまでそれに付き合う必要はない。
現地の皆さんは今も大変な状況だとは思うけど，それ以外の私たちはそろそろ今回の事態（地震・津波・原発事故）にちゃんと向きあって先に進まなければならない。
今回は上述の2つの雑誌を手がかりに原発について考えてみる。
読んでる方々の中には「今さら！」と思う方もいるでしょうが，私用の覚書ということでご寛容の程を。
</p><p>
まず，今回の地震の震源に近い原発は以下のとおり。
</p><ul>
<li>東北電力女川原発（3基）</li>
<li>東京電力福島第1原発（6基）</li>
<li>東京電力福島第2原発（4基）</li>
<li>日本原子力発電東海第2原発（1基）</li>
</ul><p>
今回の事故は「想定外」の津波が来たことが要因のひとつとされているが，各発電所における津波の想定波高と実際の波高は以下のとおり。
</p><div style="margin-left:1em;">
<table class="solid">
<tr><th>発電所</th><th>想定波高</th><th>実際の波高</th></tr>
<tr><td>女川原発</td><td>9m</td><td>13m</td></tr>
<tr><td>福島第1原発</td><td>6m</td><td>15m</td></tr>
<tr><td>福島第2原発</td><td>5m</td><td>7m</td></tr>
<tr><td>東海第2原発</td><td>5m弱</td><td>5m強</td></tr>
</table><br />
※ 東海第2原発では想定波高を6mに上げて改修中だった
</div><p>
こうした状況の中で福島第1原発の4基だけが深刻な事故を引き起こしたことは（福島第2原発も実は結構ヤバかったけど）注目すべき点である。
比較的少ない被害で済んだ炉とそうでない炉との差は何か，を分析することは今後の役に立つことだろう。
</p><p>
ところで事故が大々的に報道される中，こういう疑問を抱かなかっただろうか。
</p><p>
「発電所が停止中にもかかわらず，状態を維持するのに電力が必要というのは発電所としては欠陥なのではないのか？」
</p><p>
実際には海水ポンプも電源も失われた状態であっても緊急用の冷却水槽（隔離時復水器）によって維持されるらしい。
しかしこの機構は長時間の電源喪失を「想定」したものではなかった（緊急用の冷却システムは8時間を目安に設計されているそうだが，福島第1原発の1号機の場合はもっと短時間に機能が失われたようだ）。
この問題については既に把握済みのようで，原子力安全・保安院が全国の原発に対して調査をおこなっている。
それによると，外部電源が失われた際に復旧に時間がかかる原子力発電所と再処理施設が6箇所あることが分かっている。
</p><blockquote>
「9日、原子力安全委員会に提出された報告書によると、これらの発電所・施設は日本原子力発電敦賀発電所2号機、四国電力伊方発電所1、2号機、東北電力東通原子力発電所、電源開発大間発電所、日本原燃六ヶ所再処理施設、日本原子力研究開発機構東海再処理施設。
一つの変電所からのみ電力を供給されているか大元が一つの変電所であるため、外部電源が失われた際に復旧に時間がかかるとされた。
このうち、敦賀発電所2号機と伊方発電所1、2号機については、二つ以上の変電所から受電する対策を講じる、とそれぞれの電力会社が報告している。
残りの4発電所・再処理施設については、送電切り替えにより電源喪失の早期復旧を可能とするという対策が示された。
原子力安全・保安院は、これら事業者から示された対策を、いずれも妥当な対応と評価している。」
（via <a href="http://scienceportal.jp/news/daily/1106/1106101.html">外部電源復旧に時間かかる原発・再処理施設6カ所</a>）
</blockquote><p>
（これって本当に「妥当な対応」なのかね。
福島第1原発の外部電源が失われたのは地震で送電鉄塔が倒壊したからなのだが，そこまで見越した上で「妥当な対応」と言っているのだろうか。
ちなみに『日経サイエンス』 2011年7月号ではアメリカのAP1000型炉を紹介しているが，このタイプ（受動安全炉）では電力や人の操作を介さずとも3日は冷却機能が働くらしい）
</p><p>
優れたシステムというのは「失敗しないシステム」ではなく「上手に失敗するシステム」である。
原子力災害対策本部が IAEA 閣僚会議に提出した<a href="http://scienceportal.jp/news/daily/1106/1106082.html">調査報告書</a>でも「シビア・アクシンデント（過酷事故）」に対する備えが不十分であることを認めてる。
</p><p>
例えば，今回の事故ですっかりおなじみの言葉になった「ベント」だが，欧州の原発ではベントが必要になる場合を想定しベントで放出される気体から放射性物質を除去するフィルタ施設がある。
一方日本の原発では，ベントの機構自体はあるもののベントを行うことは「想定」されてなかった。
故に日本の原発のいずれにもベントに対するフィルタはない。
もしフィルタがあればもっと早くベントを決断でき，結果的に被害を軽減できたかもしれない。
</p><p>
過去に起きた問題を再び起こさないように対策することを「再発防止」という。
一方，システムに隠れている問題を抽出し対策することを「未然防止」という。
今回の事故は色々「想定外」だったかもしれないが，「想定外」に対応できなかったということは未然防止が出来ていない証拠である。
まっとうなエンジニアなら物事を「異常系」から考える。
例えば津波の想定波高が6mなら，6mより大きい津波が来た際にどう対処するか考えるのが正しい設計なのである。
（何故なら「想定波高6m」というのは6m以上の津波が「来ない」という意味ではなく，6m以上の津波が「来る確率が低い」ということに過ぎないから。
ここでリスク評価およびリスク管理が重要になってくる。
が，リスクの話は改めて）
</p><p>
さて，原発を使うことのベネフィットは何だろう。
『日経サイエンス』 2006年12月号の特集では原発をこう位置づけている。
</p><blockquote>
<ul>
<li>世界の電力消費量は2050年までに現在の2.6倍に拡大すると予測される。</li>
<li>数百カ所の原子力発電所を建設すれば，CO2の排出を大幅に増やさずに，こうした需要に応えられる。</li>
<li>それには経済性の高い新型の原子炉や，放射性廃棄物の貯蔵計画，核拡散の防止策が必要になる。</li>
</ul>
</blockquote><p>
まぁ最後のは原発に対する要求だけど，要するに増大する電力需要とCO2排出抑制を同時に達成するには原発が必要である，という位置づけである。
もし巷で騒がれているように日本が脱原発を目指すなら，それに代わるものを当てはめなければならない。
（例えばそれが「再生可能エネルギー」だとして，単に発電技術だけではだめだ。
原発に取って代わるには大きな電力を安定的に供給できる手段が必要になる。
そのためには蓄電技術とか（電力を効率的に供給するための）スマートグリッドのような技術などを併せて考えていく必要がある）
</p><p>
人によっては「節電すればいいぢゃん」と言う人もいるかもしれない。
しかし節電は（短期的にはともかく，長期的には）問題の解決にならない。
例えば現在，東北・首都圏のみならず関西でも「節電モード」に入ろうとしている。
電力を大量に消費する企業は仕方が無いのでリソースを海外に移転せざるを得ない（情報システム部門は国内のデータセンターを諦めて海外のクラウドサービスに切り替えるかもしれない。それはそれで興味深いが）。
でも移転した海外で使用する電力が原発によるものであるなら，結局のところ原発のリスクを海外に転嫁してるだけということになる。
（そして毎度のことながら，リスクをとったほうが最終的に勝者になり，敗者は「私たちは剥奪されている」と恨み言を言うわけだ）
</p><p>
20世紀の私たちは環境リスクを「外部」に押し付けることで安心と快適を得てきた。
でも21世紀の私たちにそれは許されない。
環境リスクを引き受けた上で他の多様なリスクとともにリスクを最適化し，持続的な発展を目指さなければならない。
そして環境問題とエネルギー問題は今や表裏の関係にある。
</p><p>
個人的にこの場で「こうすべき」とか言うのは避けるが，その場しのぎの政局運営でつまらない政治判断だけはしないでいただきたいものである。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004Y6D11G/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/517omoj0fLL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004Y6D11G/baldandersinf-22/">日経サイエンス 2011年 07月号 [雑誌]</a></dt><dd>日本経済新聞出版社 2011-05-25</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004QXV4E8/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/B004QXV4E8.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="Newton (ニュートン) 2011年 05月号 [雑誌]"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/402100906X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/402100906X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="朝日新聞縮刷版　東日本大震災　特別紙面集成２０１１．３．１１～４．１２"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789014525/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4789014525.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="The Japan Times Special Report  3.11 A chronicle of events following the Great East Japan Earthquake　英文版 東日本大震災特集"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004Y0AJE4/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/B004Y0AJE4.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="週刊 ダイヤモンド 2011年 5/21号 [雑誌]"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896107942/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4896107942.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="岩手日報社　特別報道写真集　平成の三陸大津波　東日本大震災　岩手の記録"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/06/15">2011/06/15</abbr></p></div>
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<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4641280304/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/519S1SM2S4L._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4641280304/baldandersinf-22/">リスクとつきあう―危険な時代のコミュニケーション (有斐閣選書)</a></dt><dd>吉川 肇子 </dd><dd>有斐閣 2000-03</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480064494/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480064494.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334036244/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4334036244.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="風評被害　そのメカニズムを考える (光文社新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873264197/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4873264197.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="リスクコミュニケーションの最新動向を探る"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062161532/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062161532.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="危険不可視社会"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000028189/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4000028189.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="環境リスク論―技術論からみた政策提言"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/06/15">2011/06/15</abbr></p></div>
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</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000512.shtml">
  <title>『数学ガール 乱択アルゴリズム』を読む</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000512.shtml</link>
  <description>『数学ガール 乱択アルゴリズム』読了。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-03-02T17:57:55+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
『数学ガール 乱択アルゴリズム』読了。
第4弾が出るとは思わなかった。
今回も堪能させていただきました。
</p><p>
最近は Facebook で新しい「友達」も増えたことだし，『数学ガール』についてちょっとご紹介。
</p><p>
「数学ガール」は作者の<a href="http://www.hyuki.com/">結城浩</a>さん（コンピュータ・エンジニアの間ではたくさんの良書を出されていることで有名，敬虔なクリスチャンとしても有名）が， <a href="http://www.hyuki.com/girl/web.html">Web 上で数学に関する小さな物語を発表</a>されていたもので，その設定を元に書かれたのが書籍の『数学ガール』（<a href="http://amzn.to/dGWCcO">ISBN 978-4797341379</a>）。
この『数学ガール』はかなり好評だったようで（もちろん私も堪能した），すぐにシリーズ化された。
それが『数学ガール フェルマーの最終定理』（<a href="http://amzn.to/gl3b3N">ISBN 978-4797345261</a>），『数学ガール ゲーデルの不完全性定理』（<a href="http://amzn.to/flLMBv">ISBN 978-4797352962</a>），そして今回の『数学ガール 乱択アルゴリズム』（<a href="http://amzn.to/gwQzXC">ISBN 978-4797361001</a>）だ。
『数学ガール』および『数学ガール フェルマーの最終定理』は iPad でも電子書籍として発売されている。
またコミカライズも行われていて『数学ガール』は上下巻で単行本化（<a href="http://amzn.to/e9Ym1Z">ISBN 978-4840122924</a>, <a href="http://amzn.to/fbqDlL">ISBN 978-4840125864</a>）されている他，『数学ガール フェルマーの最終定理』および『数学ガール ゲーデルの不完全性定理』については「コミックフラッパー」と「コミックアライブ」で連載が行われている。
次はアニメ化じゃね☆ 「もしドラ」だって NHK でアニメ化されたのに，「数学ガール」がアニメ化されないなどということがあるだろうか （いやない：反語）
</p><p>
「数学ガール」シリーズでは「僕」と女の子たちを中心に進行する。
彼らの話題の中心は数学で，それに学園ラブコメっぽい展開が絡まってくる。
数学トピックとラブコメ部分は一見並行して進行しているようだが実はお互いに影響を与え合っている。
その絡み合い具合が実に絶妙で面白いのだ。
だから人によってはこれを「ちょっと変わったラノベ」と見ることもできるだろうし，あるいは「萌え数学書」と見ることもできるだろう。
人によって見え方が変わるのもこのシリーズの面白いところだ。
</p><p>
数学部分はおそらく高校生以上を対象にしていると思われるが，がんばれば中学生でもきっと読める。
私でも中学生のころには（授業では習わなかったけど）三角関数や微積分程度は知ってたので，たぶん大丈夫。
どうしても数学苦手って方は物語を追うだけでも楽しめる。
大事なのは「ものの考え方」なのだ。
なんだかよく分からないものにお金を出したくないという方は，おそらく図書館にも置いてある（今ちょっと調べたら広島市立図書館にもあった）ので，ためしに借りて読んでみることを強くお勧めする。
どれから読めばいいかは作者による<a href="http://d.hatena.ne.jp/hyuki/20110302/girl">この記事</a>を参考にすると良いだろう。
</p><p>
ちなみに私が今まで書いた感想文は以下のとおり：
</p><ul>
<li><a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000343.shtml">『数学ガール』を読む</a></li>
<li><a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000408.shtml">拝啓 「ミルカさま」</a></li>
<li><a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000465.shtml">『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』を読んだ！</a></li>
</ul><p>
さて，ようやく『数学ガール 乱択アルゴリズム』の感想をば。
ネタバレご注意。
</p><hr /><p>
なんちうか，今回は「テトラちゃんのターン」だったね。
帯に「確率とコンピュータの深くて不思議な関係」とあるとおり，コンピュータに関するトピックが多いのだけれど，どちらかというと「工学」というより「科学」に近い。
コンピュータ科学（computer science），そのさわりの部分と数学との関係だ。
私は，今は「流しのプログラマ」なんかしているが，学生時代にはコンピュータとかあまり関心がなかったので，コンピュータ科学を体系的に習ったことがない（コンピュータの工学の部分については会社に入ってから叩き込まれた）。
なので今回の話も純粋に楽しめた。
<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000465.shtml">前にも書いた</a>が「結城浩さんの本はよく整備された遊歩道を散歩するような気楽さと安心感がある」。
深い話になって読んでる私自身はもちっとも迷ってる感じにならないのが絶妙である。
</p><p>
あと，初登場のリサ（「ちゃん」付けると怒られそうw）は面白い。
個性的な登場人物たちの中でも特に異質な感じ。
キャラが「長門」っぽいからかな（「鈴宮ハルヒ」シリーズを知らない人はごめんなさい）。
でも一番「異質な感じ」がするのは，彼女が「数学ガール」ぽくないからかもしれない。
むしろ「工学ガール」か？
</p><p>
<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000242.shtml">前にも紹介した</a>が，『はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語』（<a href="http://amzn.to/henn8I">ISBN 978-4344980150</a>）という本にこんな一節がある。
</p><blockquote>
「理学は、真理の探究であり、工学は善の実現である。
そして、藝術は美の表現である――これで所謂「真美善」が揃う」
（p.180）
</blockquote><p>
「数学ガール」で出てくる数学トピックはまさに「真理の探究」である。
でもリサの向いてる方向は「善の実現」なんじゃないか，とふと思ったのだ。
もちろんこれは読み手の勝手な解釈だけどね。
でもでも，もしそうなら「流しのプログラマ」であるおじさんから見て，そういう子が物語に登場するのはちょっぴりうれしい。
ちなみに「善の実現」とはすなわち「最善を尽くす」ことだ。
これはすべてのエンジニアの矜持であるべきだと私は思う。
</p><p>
そういえば「数学ガール」は物語として「美しい」。
これで工学ガールが登場すれば「真美善」がそろってしまうな（笑）
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479736100X/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41A9LxiH-tL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479736100X/baldandersinf-22/">数学ガール／乱択アルゴリズム</a></dt><dd>結城 浩 </dd><dd>ソフトバンククリエイティブ 2011-03-02</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797352965/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4797352965.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学ガール/ゲーデルの不完全性定理"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797345268/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4797345268.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学ガール/フェルマーの最終定理"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797341378/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4797341378.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学ガール"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584123187/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4584123187.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学的思考の技術 (ベスト新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873114888/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4873114888.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/03/02">2011/03/02</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000510.shtml">
  <title>『日本人が知らないウィキリークス』を読む</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000510.shtml</link>
  <description>『日本人が知らないウィキリークス』読了。</description>
  <dc:subject>Code</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-02-10T04:59:36+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
『日本人が知らないウィキリークス』読了。
なめたタイトル（書いてる君らは日本人ちゃうんかい！ とかいったツッコミは誰もしないんだろうなぁw）の割には，かなり面白かった（いや，単純に著者を見て買ったので本当はタイトルはどうでもいいです）。
</p><p>
この本は，以下のとおり，7人の著者による7つの章から構成されている。
</p><ol>
<li>ウィキリークスとは何か──加速するリーク社会化 〈塚越健司〉</li>
<li>ウィキリークス時代のジャーナリズム 〈小林恭子〉</li>
<li>「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて 〈津田大介〉</li>
<li>ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉</li>
<li>米公電暴露の衝撃と外交 〈孫崎 享〉</li>
<li>「正義はなされよ、世界は滅びよ」──ウィキリークスにとって「公益」とは何か 〈浜野喬士〉</li>
<li>主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か？ 〈白井 聡〉</li>
</ol><p>
それぞれの章は独立していて（そのため各章で導入部分がほとんど同じなので，ちょっとウザい），それぞれ別々の切り口から WikiLeaks を説明している。
なので，必ずしも1章から順番に読む必要はなく，分かりやすそうなところから読んでいけばいいと思う。
個人的には2章，4章，6章が特に面白かった。
</p><p>
普通この手の構成ではひとりくらい「色物」が紛れているものだが，この本に関してはそういうこともなく，どの章も読み応えがある。
ご心配な方は，本屋さんでとりあえず第1章だけ立ち読みして判断するというのでもいいだろう。
大体において新書を中身も確かめずに買うのは危険なので（当たり外れが激しいからね），本屋さんで確認するのが賢明であろう（Amazon で「なか見！検索」もできないのがなぁ）。
といっても，この本に限っては大丈夫だと思うけど。
</p><p>
実は，恥ずかしい話ではあるが， WikiLeaks について今までよく分からなかったのだ。
もちろん WikiLeaks がどういう事をしているか，どんな技術を使っているのか，といった程度なら断片的には知っている。
でもそれを（特に社会的に）どう位置づけたらいいのか，という点については評価できずにいた。
『日本人が知らないウィキリークス』を読み，私の「湿った脳」（by ヘンリヒ・マイヤー，『ねこめ～わく』7巻より）でどうにか考えてみるに， WikiLeaks のポイントは大きく2つあるようである。
ひとつは， WikiLeaks が既存のジャーナリズムに対するハックであるということ。
もうひとつは，WikiLeaks が従来の「公益」を軽く飛び越えたところにあるということだ。
</p><p>
まずひとつめ。
</p><p>
厳密には「既存のジャーナリズムに対するハック」というより，既存のジャーナリズムを支えている（マスコミあるいはマスメディア）といった既存のシステムへのハックというべきだろうか。
念のために言っておくと，ここで言うハックは，もともとの意味のハックだからね。
本来ハックそのものには善悪の判断やイメージは付加されない。
</p><p>
メディアに対するハックというのは昔からさまざまな形で行われている。
例えば（分かりやすいところでは） DVD に対する DeCSS もそうだ。
あるいは blog や Wiki などから始まり今の Twitter や Tumblr などに及ぶ一連の流れもメディアに対するハックと言える（これらの登場により情報のメインストリームは垂直方向から水平方向に流れ始めた）。
WikiLeaks はこれらと違い，既存のマスメディアに対してインパクトを与える。
そして既存のマスメディアが担っていたジャーナリズムを一部剥ぎ取っていってしまった。
それは，名前のとおり，リークに関する部分である。
</p><p>
しかし WikiLeaks が特別というわけではない。
4章で
</p><blockquote>
「ウィキリークスは、突然変異でも鬼子でもない。
現在のインターネットを伏流水のように流れる思想を、ある意味、極めて正統的に実践する存在とも言えるのである。」
（p.139）
</blockquote><p>
とあるように，インターネット的なもの，ハッカー的なものの実装のひとつなのである。
そして既存のマスメディアと WikiLeaks は敵対関係になったわけではなく，両者は協調し得るし，実際にしている。
</p><p>
もっとも WikiLeaks と協力関係にあるマスメディアを見ると日本の TV や新聞はいなさそうである。
知的財産権の考え方で出遅れ，
それが足を引っ張る形で情報技術（IT）全般で遅れをとり，
今またジャーナリズムの分野でも出遅れてしまった。
こうやって日本は凋落していくんだねぇ。
</p><p>
次のポイント。
</p><p>
内部告発自体は昔からあるが，それは今では「公益通報」として社会システムに包摂されている。
だから「リーク」と呼ばれているものの多くは，実際には管理・コントロールされているもので，既存のマスメディアはその「管理されたリーク」を右から左に流しているだけとも言える。
</p><p>
（例えば，尖閣諸島衝突事件の映像は必死に隠そうとするが（結局バレたけど），犯罪者でもないスモウ・レスラーのケータイ履歴は平気でリークする。
それが日本の「公益」の構造である）
</p><p>
しかし WikiLeaks はそうして社会システムが決めた「公益」を無効化する。
なぜなら， WikiLeaks が突きつけるのは，その「社会システム」そのものに対する疑問や不満なのだから。
それは市民社会ひいては国家そのものと衝突する。
私たちが社会の中で刷り込まれてきた「正義」さえも揺るがせる可能性を持つ。
</p><p>
今後 WikiLeaks はどうなるのだろう。
WikiLeaks そのものは色々と危ういことになっているが，「WikiLeaks 的なもの」は OpenLeaks を始め続々と登場してくるだろう。
『日本人が知らないウィキリークス』の著者たちは，これからの世界を「ウィキリークス後」と位置づけている点で一致しているようだ。
つまり WikiLeaks が登場してしまって後戻りできない世界だ。
しかし，かつての「内部告発」がそうだったように，「WikiLeaks 的なもの」も何らかの形で社会システムに包摂されてしまう可能性もある。
まだまだ先は不透明なように見える。
</p><p>
かつて日本は Winny とその作者を社会的に屠ろうとして，その結果，ネットにおけるイノベーションを潰した経歴を持つ。
きっと今回もなんかやらかしてくれそうな予感がする。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862486932/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41OTZHSZDXL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862486932/baldandersinf-22/">日本人が知らないウィキリークス (新書ｙ)</a></dt><dd>小林 恭子 白井 聡 塚越 健司 津田 大介 八田 真行 浜野 喬士 孫崎 享 </dd><dd>洋泉社 2011-02-05</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065911/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480065911.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791702190/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4791702190.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ユリイカ2011年2月号　特集=ソーシャルネットワークの現在　Facebook、twitter、ニコニコ動画、pixiv、Ustream･･･デジタルネイティブのひらく世界"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091975/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4152091975.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="全貌ウィキリークス"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774145289/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4774145289.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="日本的ソーシャルメディアの未来 (PCポケットカルチャー)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890632689/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4890632689.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ウィキリークスでここまで分かった世界の裏情勢"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/02/10">2011/02/10</abbr></p></div>
<p>以下は第4章で紹介されていた書籍。
個人的にもお薦めなので，何かの折に是非読んでみてください。</p>
<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314009071/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZRZ62WKCL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314009071/baldandersinf-22/">暗号化 プライバシーを救った反乱者たち</a></dt><dd>スティーブン・レビー 斉藤 隆央 </dd><dd>紀伊國屋書店 2002-02-16</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487593100X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/487593100X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ハッカーズ"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/076454280X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/076454280X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="The Art of Deception: Controlling the Human Element of Security"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756142818/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4756142818.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/037575878X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/037575878X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="The Hacker Ethic"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794204310/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4794204310.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/02/10">2011/02/10</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000508.shtml">
  <title>祝パブリックドメイン『解析概論』</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000508.shtml</link>
  <description>今年もたくさんの著者の作品がパブリックドメイン入りした。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2011-01-15T17:45:16+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
今年もたくさんの著者の作品がパブリックドメイン入りした。
中でも理系の人なら（数学が専門でなくても）名前くらいは聞いたことがあるであろう<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9C%A8%E8%B2%9E%E6%B2%BB">高木貞治</a>さんの著作もパブリックドメイン入りしている。
で，早速青空文庫でいくつか著作が公開されている。
</p><ul>
<li><a href="http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1398.html">作家別作品リスト：高木 貞治</a></li>
</ul><p>
とはいえ，さすがに青空文庫で数学書を入力するのは難しい。
というわけで <a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikisource">Wikisource</a> による入力が始まっている。
</p><ul>
<li><a href="http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2574">高木貞治の数学書を入力・公開するプロジェクト</a></li>
<li><a href="http://ja.wikisource.org/wiki/Wikisource:%E9%AB%98%E6%9C%A8%E8%B2%9E%E6%B2%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88">Wikisource:高木貞治プロジェクト</a></li>
</ul><p>
もともと<a href="http://ja.wikisource.org/wiki/%E8%A7%A3%E6%9E%90%E6%A6%82%E8%AB%96">『解析概論』の入力</a>が最初にあったのだが，最近では他の著書も対象になってるみたい。
ただ，どの版を底本にするかは注意が必要かもしれない。
詳しくは<a href="http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2574">奥村晴彦さんのブログ記事</a>のコメント欄を見て欲しい。
</p><p>
（ところで素朴な疑問なんだけど， Wikisource のテキストは CC-license の by-sa の取り扱いになってるけど，パブリックドメインの文書をそゆ扱いにしても問題ないの。
いや，あまりツッコまないほうがいいのかな）
</p><p>
ところで，今年から岩波書店が<a href="http://www.iwanami.co.jp/mm/">新書や自然科学書の案内を行うメールマガジン</a>を開始している。
1/10 に発行された最初のメールに『<a href="http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN978-4-00-005209-2">定本 解析概論</a>』が紹介されていて「さすが岩波，抜け目ないな」と感心し，つい Amazon で買ってしまった。
他にも<a href="http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN978-4-00-431285-7">高瀬正仁さんによる高木貞治さんの評伝</a>も新書で出ているらしい。
いやぁ，ホンマ岩波，抜け目ないわ（笑）
</p><p>
ちなみに『定本 解析概論』は
</p><blockquote>
「本書は，『解析概論』改訂第三版をもとに，組版ソフト LaTeX を用いて新たに組み直したものである．
組版にあたっては，一部の漢字仮名遣いを改めた以外，本文は原則変更していない．
また，定本に際して，黒田成俊氏に，「高木函数」の解説をお願いし，補遺として巻末に付した．」
</blockquote><p>
ものだそうだ。
だから定本（の補遺以外の部分）を底本として使ってもいいんじゃないかな，とか勝手に思ったりする。
</p><p>
実は肝心の整数論については全く門外漢で，高木貞治さんの著作も読んだことがなかった。
ちなみに学生時代の微積の授業では『<a href="http://amzn.to/g7l4XG">理工科系一般教育 微分・積分教科書</a>』を使っていた。
だから『解析概論』なら昔を思い出しながら読めるかなぁ，と思ったのさ。
</p><p>
（学生時代の教科書って何だったかなぁ，と思って本棚を漁ってたら『<a href="http://amzn.to/g7l4XG">理工科系一般教育 微分・積分教科書</a>』が見つかって「ああ，これこれ」と思って何気なく Amazon で検索したらまだあるんでビックリしたよ。
表紙の色が変わってたけど。
今も広大生はこの本を教科書にしてるのかなぁ，とか妄想したり）
</p><p>
ちうわけで，『数学ガール』とか読んで数学にちょっぴり興味が出てきた方には高木貞治さんに挑戦するというのも一興かもしれない。
本屋で買えなくても図書館ならあるかもね。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000052098/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/415V7YpvuEL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000052098/baldandersinf-22/">定本 解析概論</a></dt><dd>高木 貞治 </dd><dd>岩波書店 2010-09-16</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448009315X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/448009315X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="初学者のための整数論 (ちくま学芸文庫)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/400431285X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/400431285X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="高木貞治 近代日本数学の父 (岩波新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480093052/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480093052.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="エキゾチックな球面 (ちくま学芸文庫)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774143197/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4774143197.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="[改訂第5版] LaTeX2e 美文書作成入門"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000054244/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4000054244.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="集合・位相入門"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/01/15">2011/01/15</abbr></p></div>
<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797352965/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41wtOpDHFSL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797352965/baldandersinf-22/">数学ガール/ゲーデルの不完全性定理</a></dt><dd>結城 浩 </dd><dd>ソフトバンククリエイティブ 2009-10-27</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797345268/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4797345268.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学ガール/フェルマーの最終定理"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797341378/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4797341378.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学ガール"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840125864/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4840125864.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学ガール 下 (MFコミックス フラッパーシリーズ)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448068817X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/448068817X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="キュートな数学名作問題集 (ちくまプリマー新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484012292X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/484012292X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="数学ガール 上 (MFコミックス フラッパーシリーズ)"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2011/01/15">2011/01/15</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000500.shtml">
  <title>電子書籍はロングテール</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000500.shtml</link>
  <description>ちょっと個人的に電子書籍に関して相談されたこともあって，現時点で私が考えていることを覚書として書いておく。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2010-11-27T11:55:31+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
ちょっと個人的に電子書籍に関して相談されたこともあって，現時点で私が考えていることを覚書として書いておく。
ネタ元は Tumblr で書き散らした内容の手直しなので，既にそちらを読んでいるかたはスルーしてください（笑）
</p><p>
とりあえず起点はここにしようか。
</p><ul>
<li><a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/11/26/net_and_mass_media/">「ネットとマスコミ」の連載を終えて</a></li>
</ul><p>
最初はちょっといいこと書いてあるように見えたが，
だんだん「なんだかなぁ」な気分になる。
</p><p>
電子書籍について書かれている記事には「紙かディジタルか」という対立構造で書かれているものが多い。
上述の記事もそんな傾向である。
でもそんなわけがあるもんか。
</p><p>
紙の本の読者と電子書籍の読者は微妙に重なってない。
電子書籍がもたらすものは「読書体験」で，よりそれを指向する人はパッケージにこだわらない。
いっぽう紙の本には「パッケージを手に入れる」という行為があり，その行為によって所有欲が満たされる。
大量の本を買うけどたいがい積ん読状態で蟻塚のように積まれた本の山で部屋が魔窟化してる，
なんて人は明らかに所有欲を満たすことに重きを置いている。
そして本を売る側にとって上客なのはそんな魔窟の住人なのである。
つまり現状では紙の本はヘッドで電子書籍はロングテールなのだ。
</p><p>
ロングテールであるということは「アテンション経済」に乗せなくては何も起こらない。
少し前に
「<a href="http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/1295695.html">とある出版社のとある部署で電子書籍を発売したものの、現時点で「１部も売れてない」</a>」
という記事があったが，プロモーションどころかリンクのひとつもないような状態で売れるわけがない。
それは出版社が今まで如何にプロモーションをサボっていたかという証でもある。
まぁ日本で Kindle が本格的に動き出せば状況も変わるかも知れないけど。
（ちなみに Sony の Reader は<a href="http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51553702.html">あらゆる意味でクソだ</a>と書いておこう）
</p><p>
ただ，現状ではロングテールでも近い将来「マジックミドル」くらいには昇格する可能性がある。
Google Book Search の対象から外されたり Kindle の導入が遅れたりしている日本では，最初のインパクトは iPad だろうけど， iPad の登場によって「自炊」を始めたり更にそれを請け負う業者が現れたりしている。
それはつまり電子書籍の市場があるということだ
（「既にケータイ市場があるじゃな～い」とか言われそうだが，私は日本のケータイ市場は囲い込まれた特殊な環境だと思っているので，華麗にスルーする）。
これを見逃すのは阿呆のすることだ。
つまり「紙かディジタルか」ではなく「紙もディジタルも」なのである。
</p><p>
（余談だが，「自炊」を請け負う業者が著作権法的に適法かどうかが議論になっている。
個人的には，ぐだぐだ言ってないで訴訟でもすればいいのに，と思うのだが。
これまた余談だが，フェアユースの導入によって訴訟が増えることをリスクと考える人がいるようだが，この多様化の時代にそれをリスクと考えるのはナンセンスだと思う。
むしろ訴訟を起こす（起こされる）こと自体がリスクと思われないような方策をかんがえろよ，と言いたい）
</p><p>
別の点で考えると，
例えば教科書や官報などがディジタル化されることがあるとするなら「紙かディジタルか」などと言ってる暇はなくなるだろう。
（他所の国は知らないが）日本は紙が大好きな国だ。
どんなにシステムを合理化してディジタル化しても最終出力は紙の伝票か送り状なのだ。
ペーパーレス化とか聞いて呆れる。
でも書籍のディジタル化はそういった方面にも影響をあたえるかも知れない。
「書籍」というパッケージにこだわるから色々面倒なんだけど，電子書籍なんてのは今起こっていることのほんの一部だと思う。
逆にそこに「面白いこと」がある。
</p><p>
出版社ができないというのなら他のものがやるだけだ。
ただそのときに邪魔だけはするなよ。
（原盤権や隣接権みたいのなを作って既得権を守ろうとか姑息なことはしないで欲しい）
</p><p>
あー，今回はロングテールとかアテンション経済とか古語をいっぱい使ってしまった（笑）
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048689606/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41%2B6tioIZoL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048689606/baldandersinf-22/">ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)</a></dt><dd>大原 ケイ </dd><dd>アスキー・メディアワークス 2010-09-09</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065768/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480065768.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839934851/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4839934851.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="電子書籍の真実 (マイコミ新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065733/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480065733.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="デジタル時代の著作権 (ちくま新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844328700/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4844328700.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="電子書籍元年 iPad&キンドルで本と出版業界は激変するか?"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844329049/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4844329049.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="誰でも作れる電子書籍　今すぐできる制作から販売まで"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2010/11/27">2010/11/27</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000495.shtml">
  <title>『ルポ 電子書籍大国アメリカ』を読む</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000495.shtml</link>
  <description>というわけで，今回は『ルポ 電子書籍大国アメリカ』について。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2010-11-07T17:34:35+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
個人的にようやく落ち着いてきたので，大量の積ん読を整理なきゃ。
というわけで，今回は『ルポ 電子書籍大国アメリカ』について。
</p><p>
既に電子書籍についての本はゴマンとあるわけだが，これから電子書籍に関する本を読むならこの本を読むことをお勧めする。
電子書籍に関してはアメリカの方が進んでいるのは自明だし，向こうの状況を知った上で日本はどうすべきかを考えるのは有効だろう。
それに，私を含め，多くの人は出版側ではなく読者の側だ。
読者の側から出版の仕組みを垣間見れるのは面白い。
</p><p>
で，読後の率直な感想は，
「日本でアメリカのようなやり方は無理なんじゃないだろうか」
ということだった。
アメリカだってスパスパっと電子書籍をモノにできてるわけじゃない。
そのアメリカに追いつこうと思ったらアメリカ以上のスピードと決断（＝リスクを取ること）が要求される。
果たして既存の出版社にそれが出来るのか？ スピードと決断を手にするために，首切りを含む再構築（リストラクチャリング）をも辞さない覚悟はあるのか？
</p><p>
タイムリーなことに，先日 G2010 設立の記者会見があった。
</p><ul>
<li><a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/11/05/g2010/">村上龍氏が電子書籍の出版社G2010を設立</a></li>
<li><a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/11/05/g2010/">G2010設立の理由と経緯</a></li>
</ul><p>
記者会見に先立って新会社設立にあたっての趣意書<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/11/05/g2010/">「G2010設立の理由と経緯」</a>が公開されていて，この中で村上龍さんが以下のように述べている。
</p><blockquote>
「わたしは、電子書籍の制作を進めるに当たって、出版社と組むのは合理的ではないと思うようになりました。
理由は大きく2つあります。
1つは、多くの出版社は自社で電子化する知識と技術を持っていないということです。
「出版社による電子化」のほとんどは、電子化専門会社への「外注」です。
わたしのアイデアを具体化するためには、まず担当編集者と話し、仲介されて、外注先のエンジニアに伝えられるわけですが、コストが大きくなり、時間がかかります。
『歌うクジラ』制作チームの機動力・スピードに比べると、はるかに非効率です。
2つ目の理由は、ある出版社と組んで電子化を行うと、他社の既刊本は扱えないということでした。
いちいちそれぞれの既刊本の版元出版社と協力体制を作らなければならず、時間とコストが増えるばかりです。
今後、継続して電子書籍を制作していく上で、グリオと組んで会社を新しく作るしかないと判断しました。」
</blockquote><p>
これが今の日本の既存の出版社の問題を端的に語っていると思う。
これは出版社が怠慢なのではなく，もうそういう風にしか動けないのが問題なんだと思う。
日本ってのはいつもそうだ。
日本だけの閉じた環境で過剰に最適化されてしまい，ナッシュ均衡に陥った挙句，何らかの外乱（たとえば iPhone，たとえば電子書籍）でいとも簡単にパニックになってしまう。
</p><p>
もうひとつ。
これもつい最近の話で，講談社の「デジタル的利用許諾契約書」を池田信夫さんが Dis る記事があったのだが，
これに対して『ルポ 電子書籍大国アメリカ』の著者である大原ケイさんが反論する記事を出された。
</p><ul>
<li><a href="http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51493371.html">講談社の「デジタル的利用許諾契約書」について</a></li>
<li><a href="http://oharakay.com/archives/2261">そもそも電子書籍も出版社の仕事だろ、ってな―Hey, publishers, E-books are books, too</a></li>
</ul><p>
まぁ池田信夫さんの記事は最後まで読むとアゴラブックスの宣伝だったりするオチがあるが，
大原ケイさんの反論は『ルポ 電子書籍大国アメリカ』を読むと「なるほど」と思わせるものがある。
</p><p>
『ルポ 電子書籍大国アメリカ』によると，
アメリカでは著者に対して出版エージェントがつく（大原ケイさんも出版エージェントだ）。
この出版エージェントが著者に代わり出版社と交渉を行うようだ。
さらにアメリカには「アドバンス」という印税の前渡し制度もある。
この著者・エージェント・出版社との間で（もちろん契約を通じて）相互関係を作っていくのが出版活動の核になっている。
時間とお金をかけて著者と作品を育てるのだから，
それを売る側も（電子書籍を含む）あらゆる手段で売ろうとするのは真っ当であろう。
</p><p>
日本ではこのような強い関係はない。
ひとりの著者が複数の出版社から作品を出すことは珍しくない。
アメリカのアドバンスのような制度もない。
私たち読者もひとりの著者がさまざまな出版社から作品を出すことを変とは思わない。
そのような状況で電子書籍が出版社に縛られるというのは違和感を感じる
（あくまで出版を知らない読者としての私から見てそう思うということなのであしからず）。
ただ，<a href="http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51493371.html">池田信夫さんの記事</a>をよく見ると，
講談社の「デジタル的利用許諾契約書」は講談社の野間副社長による「年内に2万点をデジタル化しろ」という社内号令を受けたものだったり，
「デジタル的利用許諾契約書」の引用部分についても契約期間については言及されてなかったりするので，
その契約が妥当か否かということは判断しづらい
（期間を決めずに独占契約（「デジタル的利用許諾契約書」の中で「所有権」とあるのは独占権をさすものと思われる）をしておいて，
やらずぶったくりのままなら，そりゃあ極悪だけどさ）。
</p><p>
まぁ印税率についてはスルーの方向で（笑） 印税率については『ルポ 電子書籍大国アメリカ』にも記述があるが，
70%なんておいしい話には必ず裏があるということだよね。
</p><p>
最近面白かった記事で
<a href="http://ascii.jp/elem/000/000/563/563574/">「アーティスト印税、安すぎた？ 大物プロデューサーの決断」</a>
というのがあった。
これは佐久間正英さんが設立したレコード会社の話で「利益分配率をアーティストとレコード会社で50:50に設定している」点が画期的である。
これは佐久間正英さん自身がプロデューサとしても活躍されているというところが大きいんだろうけど，
これって出版にも応用できるんじゃないかと思ったりしたのである。
電子書籍は単なる書籍ではなくアプリケーションでもある。
だからそれを世に送り出すまでにはさまざまな人の手を経ることになる
（G2010 が IT ベンチャ企業と組んだのもその辺を意識してのことだと思う）。
故に出版というプロセスはもっと Wikinomics 的な（最近なら TwitterNomics と言ったほうがいいのかな？ 読んでなくてすみません）協働になるべきだと思う。
まず出版というプロジェクトがあって，それに著者や編集者やデザイナーやパッケージングを行う人などが参加してピアプロダクションを形成していくのである。
</p><p>
佐藤秀峰さんの『ブラックジャックによろしく』の翻訳プロジェクトがあるらしい。
</p><ul>
<li><a href="http://news.nicovideo.jp/watch/nw1253">「ブラックジャックによろしく」×「ニコニコ静画」　みんなで英訳化プロジェクト始動</a></li>
</ul><p>
これはプロジェクトとしては素朴すぎる気がするが（わざわざニコ動でやらなくても海外の fansub グループにお願いしたら嬉々としてやってくれそうな気がする。英語でも中国語でもw），
もっと工夫すれば他の作品にも応用できるような面白いプロジェクトになるような気がする。
</p><p>
つい先日，<a href="http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak536_540.html#zakkan539">文化功労者顕彰を受けられた中西準子さん</a>が
</p><blockquote>
<p>「文化功労者には年金が出るとのことです。
このことも大変有り難いと思っています。
来年４月以後５年位かけて、私は自分の考えを英語で公表することに全力投球したいと思っていました。
この資金があれば、論文だけでなく、これまで出した本の英語版を出せます。
</p><p>
実は、恩師の田丸謙二先生からも、この年金を使ってどんどん翻訳を頼んで英語で本を出しなさいと言われました。
田丸先生は英語の達人ですから、英語の論文を出せと言われると想像していたのですが、年金を使って翻訳を頼めと言われたのには驚きました。
私の能力を考えると、そう割り切るのがいいという本当に意味のあるsuggestionです。
</p><p>
まずは、「環境リスク学」、それから、「演習、環境リスクを計算する」を英訳したいです。
「演習」の方は、今、出版社の岩波書店と韓国の出版社とが共同して韓国語に翻訳中です。
しかし、やはり最初は英語版がほしかったところです。」</p>
</blockquote><p>
と書かれていて，『環境リスク学』を読んで感動してしまった私としては（自分で読むわけでもないのに）ものすごく楽しみなのだが，
こういうのも Wikinomics 的に展開できれば面白いのに，と思ったりする。
</p><p>
というわけで，
最初の感想に戻ってしまうのだが，やはり日本において電子書籍を牽引するのは（既存の）出版社ではないものではないか，と思うのだ。
でもそれで出版社がダメになるというわけではない。
もし新興の企業がうまくやれれば新しい「業界再編」が起こるに違いない。
『ルポ 電子書籍大国アメリカ』のエピローグでは多様性について言及されていたが，
多様性というのはそうした離合集散のプロセスを指すのだろう。
もしそういう風になれば，読者である私たちも電子書籍の未来に期待できるような気がする。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048689606/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41%2B6tioIZoL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048689606/baldandersinf-22/">ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)</a></dt><dd>大原 ケイ </dd><dd>アスキー・メディアワークス 2010-09-09</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839934851/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4839934851.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="電子書籍の真実 (マイコミ新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480065768/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480065768.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408108537/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4408108537.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844329049/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4844329049.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="誰でも作れる電子書籍　今すぐできる制作から販売まで"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4870851997/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4870851997.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="電子出版の構図―実体のない書物の行方"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2010/11/07">2010/11/07</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000489.shtml">
  <title>Open Public と Walled Garden</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000489.shtml</link>
  <description>インプレス提供の無料 PDF に応募してゲット。
ようやく読み終わった。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2010-06-26T08:03:23+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
『Ustreamと超テレビの時代』読了。
今回は<a href="http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100621_375917.html">インプレス提供の無料 PDF</a> に応募してゲット。
ようやく読み終わった。
（キャンペーンはすでに終了している）
</p><p>
ちなみに iPad 上で iAnnotate PDF を利用。
気になる部分は iAnnotate PDF で印をつけ，
Evernote でメモをしながら読んだ。
こういう読み方ができるのが電子書籍の面白さだよね。
<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/06/20/read_sharing_on_kindle/">最新版の Kindle</a> みたいに「読書」を共有しろとまでは言わないが，
ただ読むことしかできない電子書籍リーダーなど滅びてしまえと言いたい。
</p><p>
以前
<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000466.shtml">『Twitter 社会論』</a>
や3年前に出版された
<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000486.shtml">『CONTENT'S FUTURE』</a>
を読んだりしたのだが，
いまひとつピンと来なかったんだよね。
なんか「今」を語ってない気がして。
その点『Ustreamと超テレビの時代』は「今」を語ってる感じがする。
</p><p>
いや，しかし，つくづく2009年は転換点だったんだねぇ。
それなのに昨年の私ときたら，
半年近くも無職状態で，
その後も「その日暮らし」が精一杯の状況で，
ほとんど「空白の1年間」だったよ。
リーマン不況恐るべし。
そういう意味じゃ『Ustreamと超テレビの時代』は（他のどの本に比べても）その空白を埋めてくれるありがたい内容だったわけさ。
</p><p>
個人的に気になったのは Open Public （公共圏）と Walled Garden （壁の中に閉じた花園）の対比だろう。
そういえば Flickr を使い出した頃，
mixi のような「閉じた SNS」に<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log/200504.html#d12_t3">違和感を感じていた</a>。
つまり，
当時の mixi は Walled Garden であって Open Public ではなかったということだ。
日本人って特定のサービスに引きこもる傾向があるよね。
mixi が流行れば mixi ばっかりに没頭し，
ニコニコ動画が流行ればみんな猿のようにやりまくる。
そんでもってそれを日本独自の文化だと謳う評論家がいる。
Twitter や Tumblr ですら似たような傾向を感じる。
Twitter や Tumblr があれば他の（以前の）サービスなんていらね，
ってな人もいて笑ってしまう。
本当に日本で Open Public な状況になどなるのだろうか。
</p><p>
そういえば『Ustreamと超テレビの時代』では間に合わなかったようだが，
mixi もついに Twitter との連携を始めている。
もっとも mixi がケータイ・ユーザをメインターゲットに据えた時点で個人的には全く魅力を感じなくなったのでスルーだけど。
日本でも iPhone の影響は小さくないだろうが，
それでもまだいわゆる「ガラケー」の方がシェアが大きいだろう（特に地方では）。
日本の場合，
iPhone 以前と以後では全く状況が異なる。
「ガラケー」をメインターゲットに据えているようなサービスが Open Public に乗ってくるとは到底思えない。
<a href="http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20100619.html#p01">「ケータイID問題」</a>
にも絡むのかもしれないが，
そろそろ日本はケータイにまつわる因習（他にも無意味なディレクトリサービスやくだらないフィルタリングなど）を捨てるべきときだと思う。
たぶんそこからがスタートラインだ。
</p><p>
話がそれてしまった。
</p><p>
個人的にまず気になったのは Open Public と Walled Garden の対比だが，
『Ustreamと超テレビの時代』にはその先がある。
</p><blockquote>
「テレビのデジタル完全移行とは、大きく見ればインターネットがテレビサービスの一部を吸収し、ライブ型のテレビとネットが一体化する過程であると考えることができます。
またこの変化は、ライブ情報発信に適したアップル社のiPhoneに代表されるスマートフォンの台頭とも重なり合っています。
その結果、時差型、即ち非同期型の活用が中心だったインターネット活用に変化が現れ始めました。
同期型とかリアルタイム型と呼ばれるライブコミニュケーションへの視聴スタイルのシフトです。」
（p.216）
</blockquote><p>
この辺あたりまで読んでようやく得心がいった。
だからソーシャル・メディアではなく「超テレビ（ソーシャル・テレビ）」なのか。
これは<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000466.shtml">『Twitter 社会論』を読んだ</a>ときにはピンと来なかった部分だ。
</p><p>
<a href="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000466.shtml">『Twitter 社会論』の感想文</a>で書いたが，
私はもう Twitter にハマり込んでない。
仕事中は TL を見ないようにしてるし。
まぁ iPad で遊ぶようになってからは（以前よりは） TL を見るようになったけど，
それも余暇での話だ。
iPhone のようなソーシャル・サービスを前面に置いた携帯端末も持っていないし（そのうち買いたいけど， iPad の支払いが終わってからね），
ニコニコ動画のアカウントすら持ってない。
たぶん私は「ライブコミニュケーション」から取り残されているのだろう。
</p><p>
そういえば
</p><blockquote>
「米国では、テレビ番組も含めて、インターネット上でテレビを含む動画と他の情報（番組関連番組や情報の推奨、検索サービスなど）とのマッシュアップの議論と実践が行われています（なお、受像機はテレビ、パソコン、スマートフォン、ゲーム機など多彩です）。
一方、欧州はHBBTVを見ればわかるように、テレビ電波もインターネット情報も、セットトップボックスなどでマッシュアップして関連番組や情報の推奨、検索サービスを提供する方向です。
日本のツイッター世界で流行っている「ツイッター+Ustream」革命の議論は、このマッシュアップフェーズがすっぽり抜けています。」
（p.132）
</blockquote><p>
とある。
もしこのマッシュアップフェーズが進めば私のような新手の「デジタル・デバイド」な人も多少は状況が改善するのだろうか。
ちなみに HBBTV というのは
</p><blockquote>
「それから74年後のバンクーバーオリンピックでも、ドイツはイベントを積極的に活用しました。
HBBTV（Hybrid Broadcast Broadband TV）と呼ばれる番組のソーシャル視聴が可能な新型テレビの開始を、バンクーバーオリンピックに間に合わせたのです。
HBBTVは、ツイッターなどインターネットの情報とテレビ番組を、同時に同一画面上に表示できます。
ドイツでは、2009年末からHBBTV対応のセットトップボックス（650ユーロ、約8万円）が販売されています。
ドイツの先進的視聴者は、関連するツイッターの流れを見ながらテレビ中継を見ることが可能になりました。」
（p.67）
</blockquote><p>
なんだとか。
更に
</p><blockquote>
「BBCのプロジェクトキャンバスでは、2012年のロンドンオリンピックとテレビの完全デジタル移行をにらんで、テレビ信号とテレビの過去のアーカイブを含むインターネット情報を、視聴者が個人単位に自由にマッシュアップできるサービスの構想を発表しています。」
（p.140）
</blockquote><p>
という話もあるらしい。
欧州は進んでるねぃ。
日本は2011年にデジタルに完全移行するわけだけど，
どうなるんだろう。
まさか<a href="http://www.tbs.co.jp/kakumeitv/">「革命×テレビ」</a>程度で終わりってことはないよねぇ。
まぁ B-CAS でスクランブルかけてる時点で日本のデジタル放送は Walled Garden に引きこもってるわけで，
もう終わってる気もするけど。
</p>]]><![CDATA[<div class="hreview" ><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844328859/baldandersinf-22/"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61hijwMpZHL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"  /></a><dl ><dt class="fn"><a class="item url" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844328859/baldandersinf-22/">Ustreamと超テレビの時代 ~ユーザーライブ中継の威力~</a></dt><dd>山崎 秀夫 </dd><dd>インプレスジャパン 2010-06-25</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="" /></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479736016X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/479736016X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="USTREAM 世界を変えるネット生中継 (ソフトバンク新書)"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839935572/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4839935572.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="USTREAMポケットガイド"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4768303110/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4768303110.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="Ustreamガイドブック"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248127/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4822248127.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="iPadショック iPhoneが切り拓き、iPadが育てる新しいビジネス"  /></a> <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532706/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4492532706.09._SCTHUMBZZZ_.jpg"  alt="ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)"  /></a> </p><p class="gtools" >by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a> ,  <abbr class="dtreviewed" title="2010/06/26">2010/06/26</abbr></p></div>]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000488.shtml">
  <title>これが電子書籍か？</title>
  <link>http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000488.shtml</link>
  <description>iPad をダシに電子書籍の話とか書いてみる。</description>
  <dc:subject>Book</dc:subject>
  <dc:creator>Spiegel</dc:creator>
  <dc:date>2010-06-19T16:34:44+09:00</dc:date>
  <cc:license rdf:resource="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" />
  <content:encoded><![CDATA[<p>
今回も iPad の感想。
っていうか iPad をダシに電子書籍の話とか書いてみる。
</p><p>
いくつか電子書籍と呼ばれるものを読んでみたりするのだが，
どうもイマイチな気がする。
私が導入しているものは以下の通り。
</p><ul>
<li>iBooks</li>
<li>i文庫HD</li>
<li>Y!コミック</li>
<li>東京IT新聞</li>
<li>Voyager Books</li>
<li>AiR HD</li>
</ul><p>
「Y! コミック」はただの画像データだろうから別としても，
だいたいどれも似たり寄ったりなのはどうしたわけか。
しかもお互いのアプリケーションには互換性がない。
iPad には検索機能もあるが，
それで各アプリケーション内の書籍を検索できるわけでもない。
なにこれ？ って感じ。
</p><p>
『AiR』の冒頭で
</p><blockquote>
「注目を集める電子書籍ですが、なにが魅力でかくも話題となるのか。
価格、ポータビリティ、検索性、本棚がいらなくなるなど、いろんな魅力が語られますが、その最大の特徴は
「物理実体から開放されたために生まれる自由」
であり、ここに多くの人が可能性を感じているからこそ、電子書籍が注目されているのだと思っています。」
（p.2）
</blockquote><p>
などと書かれているが『AiR』アプリケーションのどこに自由があるというのだろう。
上記の引用だって iPad の画面を見ながら手で打ち込んでいる。
デジタルデータなのに，
である。
こんなアホな話があるだろうか。
</p><p>
（海外はともかく）日本では電子書籍はまだまだ黎明期で，
アプリケーションが乱立状態なのはしょうがないかもしれない。
しかし，
それでも，
これらアプリケーションの体たらくはどうしたことだ。
</p><p>
たとえば Apple 謹製の iBook は ePub 形式のブックリーダでもあるが，
はっきりいって Firefox に <a href="https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/45281/">EPUBReader</a> を入れて読んだ方が100倍もマシだ。
</p><p>
たとえば <a href="http://www.ajidev.com/iannotate/">iAnnotate</a> PDF というアプリケーションがある。
名前の通り，
ドキュメントに注釈を入れたりアンダーラインやマーカーで印をつけたりなどできる。
紙の本ですら余白に書き込みができるのに，
それすらできない電子書籍アプリケーションのなにが面白いというのだろう。
</p><p>
ネットなどで見る電子書籍の言説は流通についてしか語っていない。
確かに流通の観点から見れば電子書籍は破壊的イノベーションなのであろう。
でも読者・利用者にとっては流通がどうたらなんてどうでもいいことなのである。
利用者にとって電子書籍に期待することは「本の読み方」が変わることだ。
「本」をシミュレートするだけで，
しかも「本」以下の機能しかない電子書籍アプリケーションなど「お呼びでない」のだ。
（そんなアプリケーションなら従来どおり紙の本を買うほうがマシである）
</p><p>
名和小太郎さんの
<a href="http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/53/3/53_131/_article/-char/ja">「グーグル・ブック・サーチ，あるいはバベルの図書館 新しいぶどう酒は新しい革袋に」</a>
という論文に以下のような一節がある。
</p><blockquote>
「だが，21世紀初頭における理解は異なる。
著作者も著作物もすでに希少な存在ではない。
なぜならば，安価で使い勝手のよい著作物の生成機器が普及し，万人が著作物を生産するようになったためである。
もはや孤高の著作者はいない。
いるのは膨大な書き手――プロシューマとしての――である。
希少なのは，むしろ読み手である。」
</blockquote><blockquote>
「第三に，消費のモードであるが，アクセスの方法がリニアからランダムになり，その単位はここでもバルクから断片へとなった。
これにより，古い著作物のもっていた「序文＋本文＋結論」，あるいは「本文＋注釈」，あるいは「先行業績＋自分の寄与」といった構造は失われるだろう。」
</blockquote><p>
私たちはもはやバルク（パッケージ）で作品を消費しない。
それは断片に切り刻まれ，
人を介して新たな結合を生み出す。
電子書籍アプリケーションはそうした新しい「本の読み方」に対応するよう設計されるべきだ。
</p><p>
<a href="http://techon.nikkeibp.co.jp/NE/">『日経エレクトロニクス』</a>
6-14号によれば携帯電話は「ソーシャル化」が進み，
これまでの電話機としての機能よりもソーシャル・サービスを全面的に押し出すような設計に変わってきているらしい。
もう世の中はそういう時代に入ってきているのである。
その中で電子書籍だけが時代に取り残されているイメージを受ける。
そんなんでいいのか。
そんなものをこれからも電子書籍と言い張るつもりなのか。
</p><p>
ところで『電子書籍の衝撃』はまだ読んでいない。
iPhone 版はあるらしいが iPad 版はないのだろうか。
あるなら買うのに。
</p>]]><![CDATA[<p>
（追記 6/20）
</p><p>
ってな事を書いたそばから
</p><ul>
<li><a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/06/20/read_sharing_on_kindle/">キンドルで読書体験の共有が可能に</a></li>
</ul><p>
という記事が出た。
やっぱ Amazon は凄いよ。
まぁプライバシーの問題とか色々考えることはあるんだけどね。
</p>]]></content:encoded>
</item>


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