心不全

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(この記事は「もっと辺境から戯れ言」に投稿した記事からの転載です)

本題の前に私の「実家」の紹介を少し。

私の実家は島根県松江市です。 宍道湖と中海を結ぶ大橋川より南側にあるので「橋南」とか「湖南」とか呼ばれているエリアです。 梅雨はとっくに終って(関東ほどではないですが)暑い日々が続いています。 といっても家中の窓を全開にすれば風も入ってきますし、 エアコンなしでもそれなりに過ごせます。 ビバ! 日本家屋。

前々回の記事で紫陽花の話(ケータイで投稿してみました)をしましたが、 あれは庭の北側に咲いているものです。 植木や何やらでうっそうとしているので、 なかなか花が終らないのかもしれません。

さて、 ここからが本題。 今回は「心不全」の話をしましょうか。

心不全というのは心臓のポンプ機能が弱って血液の循環が悪くなる症状を言います。 ポンプ機能が弱る原因はさまざまです。 狭心症や心筋梗塞は心臓の周りにある冠動脈がつまって(場合によっては心臓の一部が壊死して)ポンプ機能が弱ってしまうものです。 私(拡張型心筋症)のように心臓の筋肉そのものが弱って心不全の症状を起こす場合もあります。

心不全の症状には段階があるようです。 まず運動すると息切れするようになり「疲れやすい」と感じるようになります。 その後、 就寝後に息苦しくて目が覚めたり咳が止まらなくなったりします(肺うっ血)。 寝転がっていると咳が出るけど起き上がっていると楽になる、 と感じるなら要注意です。 さらに進行すると安静時でも息苦しく感じるようになり、 咳・痰が多くなります。 また手足がむくんできたり内臓うっ血で食欲がなくなってきたりします。 不安感などの心理的な症状も出るようですがここでは省きます。

よほど重い症状でない限り心不全は(もちろん主治医の指導にしたがって)薬物治療を行うことで改善します。 また症状が軽いうちは何日か安静にしているだけで改善することもあるそうです。

心不全発症後は食事等に気をつける必要があります。 特に気をつけなければならないのは塩分と水分です。 塩分は1日7~8グラムに抑える必要があるのですが、 これは結構きつい制限です(減塩生活については別の機会にお話しましょう)。 あと水分の取りすぎも要注意。 私は1日1リットルを目安にしてくれと言われました。 ビアガーデンでの一気飲みや1日2リットルも摂取する水ダイエットなんかはとんでもないと言うことですね。 また高血圧や糖尿病の症状のある方はコレステロールや摂取カロリーなども併せて気をつける必要があります。

水や塩分の摂取に制限があるのは心臓機能が弱いと代謝機能が低下するからです。 血中の水分を排出しようとして心臓に大きな負荷がかかってしまうのだそうです。 簡単にできる身体チェックとしては、 毎日の体重や血圧の変化に気を付ける必要があります。 急に体重が増えたり血圧が上がったりするようなら再発の疑いありです。

同様に汗を大量にかいたりするようなこともだめです。 長風呂・(美容やダイエットにいいと言われる)半身浴もだめ。

当然ですが(私はやりませんが)喫煙は NG です。 しかし色々話を聞いてみると、 狭心症の患者さんなどはかなりの苦痛・激痛を経験することが多いので、 割と簡単に煙草を止められるようです。

あと個人的な話ですが、 薬の飲みあわせの問題で「納豆」と「ビタミンK」が NG と言われました。 しかしビタミンKを完全にシャットアウトするのは不可能なので、 色の濃い野菜でできたもの(クロレラとか青汁とか)を避けるようにしなさいとのお達しでした。 そんなこともあるんですねぇ。 (薬の飲みあわせについては人によって異なるので主治医や薬剤師に相談してください)