セ〇ム、してますか?

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(この記事は「もっと辺境から戯れ言」に投稿した記事からの転載です)

お盆料理は(食べ物が傷まないように)味が濃いものが多いのが悩みの種。 というわけで、 刺身の「つま」や大皿料理の底に敷かれたレタスを貪り食う今日この頃です。 皆様いかがお過ごしでしょうか。

「J-RCOM 最新情報」の今日付けの記事に面白い情報がありました。 紹介されている概要をそのまま引用してみましょう。

官民が07年度の実用化を目指し、 ヘリから被災地に散布する小型の情報センサーを開発する。 構想では小型センサーは1~2センチ角の大きさで、 ガス濃度や温度、 振動や音など複数を検知できる。 またセンサーに無線機も内蔵し、 周囲の小型センサーと情報をやりとりできる。 この小型センサーが期待される分野は大規模災害対策で、 センサーと自治体を結び被害の状況を確認し、 復旧や救援活動などに活用できる。 また遠隔地医療にも活用が期待され、 血圧などのデータを病院に送り、 早期の異常発見に役立てることもできる。 この構想を進めているのは、 総務省の外郭団体や家電メーカーで構成する「ユビキタネネットワーキングフォラム」。 9月に検討チームを発足させ、 小型センサーの小型化や性能向上、 またセンサー間の無線干渉防止などに取り組む。 将来は国連の国際電気通信連合(ITU)などに提案し、 世界標準規格にすることを狙う。

このシステムを軍事ジャーナリストの神浦元彰さんは「ベトナム戦場で生まれた監視センサーの民生版」と指摘します。 軍事関連の知識に疎い私などはベトナム戦争でこのようなシステムが導入されていることすら知りませんでした。 たしかにこの記事からは官・民・軍のきな臭いリレーションシップが感じられます。

この「感じ」は以前にもありました。 それは、 神浦元彰さんが指摘されておられるように、 昨年春に1号機が打ち上げられた自称「情報収集」衛星です。 (このスパイ衛星もどきのダメさ加減は当時の SAC ニュースなどを参照にしてください。 あと私の拙文もよろしかったらどうぞ) 要するに日本はリニューアルされつつある「軍事産業」の巨大な実験場になっているということです。

今日は終戦(敗戦)記念日です。 過去の大きな過ちや国外の悲惨な状況に目を向けることももちろん重要ですが、 足元で行われていることもしっかり見ていかないと足をすくわれてしまいそうですね。

ところで、 「ヘリから被災地に散布する小型の情報センサー」は「いつ」「どのように」回収するつもりなんでしょうね。 それとも(文字通り)日本中を「ホームセキュリティ」システムで監視するつもりなのでしょうか。 嫌だぞ、そんなの!