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2014-12-21T09:00:00+00:00
バルトアンデルスは連続的な怪物,時間の怪物である。(ホルヘ・ルイス・ボルヘス 『幻獣辞典』より)
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Google による OpenPGP 鍵配送の解決提案
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2014-12-21T09:00:00+00:00
2014-12-21T09:00:00+00:00
Google が開発中の Chrome プラグイン End-To-End がついに GitHub に乗ったようだ。さらに GitHub の Wiki では OpenPGP 鍵配送について提案がされている。
Spiegel
/profile/
<p>
Google が開発中の Chrome プラグイン End-To-End がついに GitHub に乗ったようだ。
さらに GitHub の Wiki では OpenPGP 鍵配送について提案がされている。
</p><ul>
<li><a href="https://github.com/google/end-to-end">google/end-to-end</a>
<ul>
<li><a href="https://github.com/google/end-to-end/wiki/Key-Distribution">Key Distribution — google/end-to-end Wiki</a></li>
</ul></li>
<li><a href="http://jp.techcrunch.com/2014/12/18/20141217googles-end-to-end-email-encryption-tool-gets-closer-to-launch/">Googleのエンド・ツー・エンド暗号化プラグイン開発、一歩前進―鍵サーバーはGoogleが運営 - TechCrunch</a></li>
</ul><p>
OpenPGP には既に鍵サーバが存在するのになぜわざわざそこに言及するのか。
</p><ol>
<li><a href="#dist-problem">鍵配送問題とは</a></li>
<li><a href="#pki">PKI としての OpenPGP</a></li>
<li><a href="#google">Google の考える鍵サーバ</a></li>
<li><a href="#refer1">参考ページ</a></li>
<li><a href="#refer2">参考図書</a></li>
</ol>
<section id="dist-problem">
<h3>鍵配送問題とは</h3>
<p>
暗号とは,ものすごく簡単に言うと,以下の式であらわされるものである。
</p><blockquote>
\[
S' = F(S,K_1)
\label{eq:enc}
\]
\[
S = F^{-1}(S',K_2)
\label{eq:dec}
\]
</blockquote><p>
$S$ から $S'$ に変換する式 \eqref{eq:enc} を<q>暗号化(encryption)</q>, $S'$ から $S$ に復元する式 \eqref{eq:dec} を<q>復号(decryption)</q>と呼ぶ。
$S'$ から $S$ を推測できないのが特徴である。
</p><p>
また関数 $F$ および $F^{-1}$ のセットを<q>アルゴリズム(algorithm)</q>と呼び,パラメータ $K_1$ および $K_2$ を<q>鍵(key)</q>と呼ぶ。
つまり暗号には必ずアルゴリズムと鍵が存在する。
現代の暗号技術はアルゴリズムを公開し,秘密情報である鍵の強度で安全性を担保する。
</p><p>
問題はこの鍵が $S$ の送り手と受け手の両方に必要なことである。
つまり「鍵配送問題」とは,鍵を
</p><ol>
<li>正しい鍵を</li>
<li>正しい相手のみに</li>
<li>秘密裏(安全)に</li>
</ol><p>
運ぶ方法のことである。
これは長年の懸案になっていた。
</p><p>
1970年代に登場した<q>公開鍵暗号(Public-Key Cryptography)</q>は,この「鍵配送問題」のうち2番目と3番目の問題を解消した。
しかし依然として1番目の問題が残っている。
</p><p class="offrec">
(公開鍵暗号は先ほどの数式で $K_1$ および $K_2$ が異なる鍵で,かつ $K_1$(公開鍵; public key)から $K_2$(秘密鍵; secret key)が推測できないという特徴を持つものである。
復号できるのは秘密鍵を持っている人だけであると言えるので,公開鍵は秘密にする必要がないし第3者に渡っても問題ない(鍵を持っているという情報は第3者に伝わってしまうが)。
<br/>ちなみに電子署名はデータを秘密鍵で暗号化し公開鍵で復号する。
暗号化できるのは秘密鍵を持っている人だけなので,確かに鍵を持っている本人のデータだと保証できる。
<br/>あと公開鍵暗号には「鍵交換」と呼ばれるアルゴリズムがあるが,ここでは割愛する。
鍵交換は perfect forward secrecy で重要な役割を果たす。
そのうち OTR(Off-the-Recording) と絡めて説明できたらいいな)
</p><p>
1番目の問題を解消する方法はいくつか考えられる。
たとえば
</p><ol>
<li>直接本人から公開鍵を手渡してもらう(直接本人からもらうのだから正しい)</li>
<li>信頼できる相手(または安全な経路)を通じて公開鍵を入手する(鍵のすり替えやなりすましがないと言えるのなら正しい)</li>
<li>信頼できる第3者(third party)に公開鍵の正しさを保証してもらう(信頼できる人または組織・サービスが保証するのだから正しい)</li>
</ol><p>
といった方法がある。
実際にはこれらを組み合わせて運用する。
正しい公開鍵を配送する仕組みのことを<q>公開鍵基盤(Public Key Infrastructure; PKI)</q>と呼ぶ。
</p>
<section>
<section id="pki">
<h3>PKI としての OpenPGP</h3>
<p>
PKI として最も有名なのは X.509 である。
X.509 と聞いてピンとこない人もいるかもしれないが, SSL/TLS が採用している PKI だと言えば分りやすいだろう。
あまりに有名すぎて(昔の私みたいに) PKI イコール X.509 だと思っている人もいるかもしれない。
</p><p>
X.509 は権威的な<q>認証局(Certification Authority; CA)</q>をノードとしたピラミッド型の階層構造になっている。
ユーザは CA を信頼することで CA が信頼する公開鍵を信頼するのだが,ユーザ自身がそれを意識することはほとんどない。
たとえば Web ブラウザは既定で権威的 CA の証明書(公開鍵+電子署名)を持っている
</p>
<figure style="margin:0 auto;text-align:center;" about="https://www.flickr.com/photos/spiegel/16066906882" typeof="dc:Image">
<a href="https://www.flickr.com/photos/spiegel/16066906882" title="認証局証明書 (in Firefox) by Yasuhiro ARAKAWA, on Flickr"><img src="https://farm8.staticflickr.com/7462/16066906882_618443328d.jpg" width="486" height="500" alt="認証局証明書 (in Firefox)"/></a>
<figcaption><span property="dc:title"><a href="https://www.flickr.com/photos/spiegel/16066906882">認証局証明書 (in Firefox)</a></span></figcaption>
</figure>
<p>
が,これの存在自体知らない人も多いだろう。
また何故これらの CA が信頼されているかわからない人も多いと思う。
正直に言って私も何故これらの CA が信頼されブラウザに組み込まれているのか知らない。
</p><p>
実際 CA が不備を突かれて攻撃を受け,なりすまされた証明書を発行したり CA 以下の全証明書が失効するという話は頻繁ではないが珍しいことではない。
</p><p class="offrec">
(それ以前に CA の認証を受けない「オレオレ証明書」や権威的でない CA を独自に立てる「オレオレ CA」もいまだに多いようなのだが)
</p><p>
実は OpenPGP も PKI のひとつである。
Google は OpenPGP を <q lang="en"><a href="https://github.com/google/end-to-end/wiki/Key-Distribution">hard concept to grasp for average users</a></q> などと言っているが, OpenPGP は全然難しくない。
OpenPGP をひと言でいうなら「信頼できるやつが保証する公開鍵は信頼できる」である。
</p><p>
これに近いのが「小切手の裏書」である。
小切手を第3者に譲渡する際は譲渡する人が小切手の裏に署名をする。
譲渡された人は裏書を見てその小切手が信頼できるかどうか判断するのだ。
</p><p class="offrec">
(実際 OpenPGP を利用した<a href="http://www.media-art-online.org/iwat/">補完通貨</a>も過去に存在した。今はどうなってるやら)
</p><p>
OpenPGP もこれとほとんど同じ仕組みで信頼関係を構築している。
取得した公開鍵に電子署名と<q>信用度(trust)</q>を設定する。
他の人は公開鍵に付随する他者の電子署名と信用度からその鍵の<q>有効性(validity)</q>を判定するのである(判定基準は実装によって異なる)。
これを<q>信用の輪(web of trust)</q>と呼ぶ。
</p><p>
X.509 と OpenPGP の違いを以下に示す。
</p>
<figure>
<table>
<thead>
<tr>
<th>特徴</th>
<th>X.509</th>
<th>OpenPGP</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr><td class="right">PKI の形態</td> <td>hierarchical PKI</td><td>trust-file PKI</td></tr>
<tr><td class="right">公開鍵の認証者</td> <td>専門機関(CA)</td> <td>各ユーザ</td></tr>
<tr><td class="right">信頼点</td> <td>ルート CA</td> <td>利用者自身(面識)</td></tr>
<tr><td class="right">認証の連鎖構造</td> <td>ツリー型</td> <td>ユーザ中心型</td></tr>
<tr><td class="right">認証者を認証する根拠</td><td>利用者による選択</td><td>利用者自身</td></tr>
<tr><td class="right">証明書の破棄</td> <td>あり</td> <td>不完全</td></tr>
<tr><td class="right">コスト</td> <td>高い</td> <td>低い</td></tr>
</tbody>
</table>
<figcaption>X.509 と OpenPGP の相違点(<q><a href="https://baldanders.info/spiegel/pgpdump/PGP-001.pdf">OpenPGPとPKI <sup><i class="far fa-file-pdf"></i></sup></a></q> 2.3節より)</figcaption>
</figure>
<p>
OpenPGP 最大の弱点は, X.509 における CA のような PKI の機能(登録,監査,検索,破棄)を集約するノードがないため公開鍵の管理が煩雑になってしまう点にある。
この弱点を補うため,現在では PGP 鍵サーバが運用されている。
最近は SKS 鍵サーバが流行のようである。
</p><ul>
<li><a href="https://sks-keyservers.net/">SKS Keyservers</a></li>
<li><a href="http://pgp.nic.ad.jp/">PGP KEYSERVER</a> (JPNIC 内, PGP の時代からある老舗)</li>
</ul><p>
ただし現行の鍵サーバは登録された公開鍵に対して何も保証しない。
鍵サーバを通して取得した公開鍵を信頼するかどうかは,信用の輪の信用モデル(trust model)に則って,あくまでユーザ自身が行うからだ。
</p>
<section>
<section id="google">
<h3>Google の考える鍵サーバ</h3>
<p>
前置きが長すぎた。
ここでようやく Google の登場である。
Google は次の2つの機能を含む鍵サーバを提案している。
</p><ol>
<li>鍵サーバに公開鍵を登録する際に(identity protocol (OAuth とか?)を使って)登録者と公開鍵を紐づける。また登録作業を自動化する。</li>
<li><q lang="en">Certificate Transparency(CT; <a href="http://tools.ietf.org/html/rfc6962">RFC6962</a>)</q> に似た仕組みを導入し,追記型の log を参照することで公開鍵の正当性を確認・監査する。</li>
</ol><p>
CT は X.509 用に考えられたサービスで CA と連携させることで公開鍵の登録手続きの透明化と確実な監査を実現する。
</p><ul>
<li><a href="https://jp.globalsign.com/blog/2014/certificate_transparency.html">Certificate Transparency | ブログ | SSL・電子証明書ならGMOグローバルサイン</a></li>
</ul><p>
Google はこの仕組みによる鍵サーバを構築することにより「正しい鍵」を配送できると考えているようだ。
</p><p>
先ほど述べたように,現行の鍵サーバは公開鍵に対して何も保証しない。
OpenPGP のユーザは誰でもどんな鍵でも登録することができる(<span class="offrec">例えば2001年には <a href="http://pgp.nic.ad.jp:11371/pks/lookup?op=index&search=0xE26E586C">Osama Bin Laden の公開鍵</a>が話題になった。これが本物かどうかは確かめようがない</span>)。
しかし Google の提案を実装すれば少なくとも登録者と公開鍵を紐づけることができる。
ただし,その対価として公開鍵は登録した鍵サーバに固定されてしまう。
</p><p class="offrec">
(現行の鍵サーバは公開鍵をサーバ同士 peer-to-peer で同期させている。
つまり公開鍵の位置を不定にする。
例えば日本の PGP 鍵サーバで登録した公開鍵をドイツの SKS 鍵サーバで取得することができる。
どこで登録しどこから取得したかという記録は公開されない(サーバの記録には残ると思うけど)。
「位置を不定にする」というのはプライバシー上の重要な要素である)
</p><p>
また fake の公開鍵が存在することは悪いことだけではない(当事者同士がわかっていれば問題ない)。
ひとつのメールアドレスに対して複数の鍵を作って役割を分担し運用している場合もある。
登録されている公開鍵が有効かどうか一見して分からないのは Monitors(log の監査サーバのこと)の設計が煩雑にならないだろうか。
もっと踏み込んで言うなら Monitors の設計によってユーザの行動が規定されてしまうのはまずい気がする。
</p><p>
OpenPGP の弱点のひとつは,公開鍵の<q>破棄(revoke)</q>プロセスが不完全なことである。
公開鍵を持っている全てのユーザに破棄を通知する手段がないため,破棄の事実を取りこぼす可能性が高い。
しかし Google の提案を実装すれば暗号化(または署名の検証)を行うたびに STH(Signed Tree Head)を取得・確認する必要があるため公開鍵の破棄を取りこぼす可能性が減る。
これは朗報である。
</p><p class="offrec">
(もうひとつ。
鍵サーバは spam 業者にとっておいしいシステムである。
取得したメールアドレスを鍵サーバに問い合わせて公開鍵が取得できるのなら,そのメールアドレスは「生きている」可能性が高い。
現行の鍵サーバは検索機能が強力すぎて名前の一部でもマッチすれば結果を返してしまうため,さらにたちが悪い。
<a href="https://baldanders.info/blog/000108/">私が公開鍵を鍵サーバに登録するのを嫌うのはこのため</a>である。
Google がこの問題をどう対処するのか(するつもりがあるのか)が見ものである)
</p><p>
今回の提案は,あくまで casual user が手軽に暗号化メールを使うためのものなので(そのために作業のほとんどを類型化・自動化する必要がある),プライバシーに関する要件は重視してないように見える。
つまり Google の End-To-End についても heavy な使い方は想定していないかもしれない。
</p><p>
もっともユーザ自身は casual use のつもりでも,他者からやってくる署名・暗号化メールには色んなのがあるからなぁ。
これに全て対応するのは大変と思われ。
日本人から見ると,まずは <a href="http://tools.ietf.org/html/rfc1468">ISO-2022-JIS エンコーディング</a>を正しく解釈できるかだなぁ(<a href="https://www.jpcert.or.jp/announce.html">JPCERT/CC の電子署名付きメール</a>を正しく処理できるかどうかが最初の関門)。
あと配送途中で quoted-printable に変換されたものもちゃんと元のエンコーディングに戻して処理できるかとか(<span class="offrec">ISO-2022-JIS エンコーディングは制御文字を含むので,配送途中で quoted-printable に変換されるというのはよくある</span>)。
やぁ,みんな通った道だねい(笑)
</p><p class="offrec">
(昔は MUA 間の互換性を取るために PGP/GnuPG で暗号化したメール・メッセージを検証するメーリングリストとかあったんだけど(私も<a href="https://github.com/spiegel-im-spiegel/BkGnuPG">拙作</a>で随分お世話になった),今そういうのってないんだろうなぁ)
</p><p>
今回 Google が提案した鍵サーバは,現行のものを置き換えるのではなく,むしろ現行の alternative として併存していくような気がする。
たとえば Gmail アドレスは Google の鍵サーバに登録して,それ以外は SKS 鍵サーバに登録するか stand-alone で手元に保持っておくとか。
<a href="https://keybase.io/">keybase.io</a> みたいな実装例もあるし,いろいろ出てくるんだろうなぁ。
</p>
<section>
<section id="refer1">
<h3>参考ページ</h3>
<ul>
<li><a href="https://baldanders.info/spiegel/openpgp/">わかる! OpenPGP 暗号 -- Baldanders.info</a></li>
</ul>
<section>
<section id="refer2">
<h3>参考図書</h3>
<div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00H372H18/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51njmeGhpKL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00H372H18/baldandersinf-22/">新版暗号技術入門 秘密の国のアリス</a></dt><dd>結城 浩 </dd><dd>SBクリエイティブ株式会社 2013-12-04</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt=""/></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00H372H40/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00H372H40.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="プログラマの数学"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00L0PDMJ0/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00L0PDMJ0.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="数学ガールの秘密ノート/整数で遊ぼう"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00IP549AE/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00IP549AE.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00L0PDMIQ/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00L0PDMIQ.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="数学ガールの秘密ノート/式とグラフ"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00L0PDMK4/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00L0PDMK4.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="数学ガール/ガロア理論"/></a> </p>
<p class="description">まさに入門書。暗号がどのような要素技術で成り立っているのか体系的に理解できる良書。</p>
<p class="gtools">reviewed by <a href="#me" class="reviewer">Spiegel</a> on <abbr class="dtreviewed" title="2014-09-18">2014/09/18</abbr> (powered by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a>)</p>
</div>
<section>
<script src="https://cdn.mathjax.org/mathjax/latest/MathJax.js?config=TeX-AMS-MML_HTMLorMML&locale=ja"></script>
<script>
MathJax.Hub.Config({
TeX: {
extensions: ["autoload-all.js"],
equationNumbers: { autoNumber: "all" }
},
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inlineMath: [['$','$'], ['\\(','\\)']],
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},
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matchFontHeight: false,
preferredFont: null,
webFont: "TeX"
},
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displayIndent: "2em"
});
</script>
</section></section></section></section></section></section></section></section></section></section>
GnuPG は OpenPGP の実装だ!
tag:Baldanders.info,2014-06-04:/blog/000695/
2014-06-04T09:00:00+00:00
2014-06-04T09:00:00+00:00
今まで暗号アルゴリズムを JavaScript で実装した例はあった。しかし今回の Google のそれは OpenPGP 自体,つまり PKI (公開鍵基盤)ごと実装している点にものすごく意義がある。記事を書くならここまでやれよ。薄っぺらのプレスリリースを丸写ししてるんじゃねぇ!
Spiegel
/profile/
<p> Google が Chrome 用に OpenPGP の拡張機能を開発しているそうだ。 </p> <blockquote> “This is the source code for the alpha release of the End-To-End Chrome extension. It's built upon a newly developed, JavaScript-based crypto library. End-To-End implements the OpenPGP standard, IETF RFC 4880, enabling key generation, encryption, decryption, digital signature, and signature verification. We’re releasing this code to enable community review; it is not yet ready for general use. ” <br/>(via “<a href="https://code.google.com/p/end-to-end/">end-to-end - End-To-End - Google Project Hosting</a>”) </blockquote> <p> しかし,これに関する日本語の記事がいただけない。 </p><ul> <li><a href="http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140604_651655.html">米Google、送受信者以外読めないGmail暗号「End-To-End」プロジェクトを発表 -INTERNET Watch</a></li> <li><a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140604/561428/">ニュース - Google、電子メール暗号化推進でChrome拡張機能など発表:ITpro</a></li> </ul><p> 特にこれ。 これは酷すぎる。 </p><blockquote> 「これまでのエンドツーエンド暗号化ソフトには「PGP」や「GnuPG」等が有名だ。 しかしこれらのソフトを利用するには高度な技術力が必要で、お世辞にも誰もが利用できるソフトとは言えなかった。 「End-To-End」は、オープンな標準規格「OpenPGP」を使った同等の暗号化機能を誰もが利用できるようにすることを目標とする」 <br/>(「<a href="http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140604_651655.html">米Google、送受信者以外読めないGmail暗号「End-To-End」プロジェクトを発表</a>」より) </blockquote><p> この記事を書いた奴はバカなの? 死ぬの? 死すら死ぬの? </p><p> GnuPG や(現在の) PGP は OpenPGP の実装だ。 GnuPG が「高度な技術力が必要で、お世辞にも誰もが利用できるソフトとは言えなかった」というのなら “End-To-End” だって高度すぎて使えねーよ。 だって両者は同じものなんだから。 </p><p> 今まで暗号アルゴリズムを JavaScript で実装した例はあった。 しかし今回の Google のそれは OpenPGP 自体,つまり PKI (公開鍵基盤)ごと実装している点にものすごく意義がある。 鍵の管理というのは(単に技術的な問題というだけではなく)それほど難しいのだ。 ちなみにスマートフォンには(<a href="https://baldanders.info/blog/000687/">前にも紹介した</a>が)APG や PGP Keyring といった実装が既にある(これ以外にも, <a href="https://note.mu/spiegel/n/nb221d6f4f457">note では紹介済み</a>だが, <a href="https://play.google.com/store/apps/details?id=org.sufficientlysecure.keychain">OpenKeychain</a> (こいつが K-9 と連携すれば最強なんだけどな)や iOS 向けの <a href="http://ipgmail.com/">iPGMail</a> といった実装もある)。 </p><p> 更に言えば Google が S/MIME ではなく, PGP/MIME を選択したというのは大きな意義がある。 Google にはメールの暗号化を S/MIME にした上で全てのユーザの CA(Certificate Authority)になるという選択肢もあったからだ。 何故そこに意義があるかという理由はここでは割愛する(知りたければ Simson Garfinkel の『PGP』を読め)。 </p><p> もうひとつ重要なポイントがある。 それは <a href="http://googleblog.blogspot.jp/2014/06/transparency-report-protecting-emails.html">Google のレポート</a>のもうひとつの話に絡んでくる。 Google は TLS によって経路の暗号化をしようと呼びかけている。 しかし考えてみて欲しい。 Google だって経路のノードで且つ「<a href="https://baldanders.info/blog/000490/">技術的ゲートキーパー</a>」なのだ。 インターネットにとって “End-to-End” は「大原則」だ。 そして Google はそれを脅かしうる存在でもあるのだ。 そんな Google が目先の「利」を捨てて “End-To-End” の開発を行っているということがどれほどのことなのか。 </p><p> と,まぁこんな感じで,記事を書くならここまでやれよ。 薄っぺらのプレスリリースを丸写ししてるんじゃねぇ! </p><p> だから日本のメディアは(ブツブツブツ...) </p> <div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900900028/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/5132396FFQL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900900028/baldandersinf-22/">PGP―暗号メールと電子署名</a></dt><dd>シムソン ガーフィンケル Simson Garfinkel </dd><dd>オライリー・ジャパン 1996-04</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt=""/></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774147451/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4774147451.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="ルーター自作でわかるパケットの流れ"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798132608/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798132608.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期 (EXAMPRESS)"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2014/06/04">2014/06/04</abbr></p></div> <div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314009071/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZRZ62WKCL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4314009071/baldandersinf-22/">暗号化 プライバシーを救った反乱者たち</a></dt><dd>スティーブン・レビー 斉藤 隆央 </dd><dd>紀伊國屋書店 2002-02-16</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt=""/></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487593100X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/487593100X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="ハッカーズ"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410215972X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/410215972X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="暗号解読〈上〉 (新潮文庫)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102159738/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4102159738.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111160/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4484111160.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105393022/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4105393022.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2014/06/04">2014/06/04</abbr></p></div>
Google spreadsheets で遊んでみた
tag:Baldanders.info,2014-05-26:/blog/000693/
2014-05-26T09:00:00+00:00
2014-05-26T09:00:00+00:00
実際,スプレッドシート(spreadsheet)は計算過程を可視化するのにとてもよいツールだ。昔話だが,30次のバンドパスフィルタをソフトウェアで組んだんだけど,検証用に Excel でもシミュレートできるものを作ってくれと言われて泣きながら徹夜したほろ苦い思い出があるのだが,意外にも,そのシートの恩恵に一番預かったのは私自身だったりしたので,スプレッドシートは侮れない。だからといって,私に Word や Excel の使い方を教えてくださいとか言ってこないように。
Spiegel
/profile/
<p> NaRaKa さんの作られた「目次作成支援ツール」は Google spreadsheets と組み合わせることで色々できるらしい。 </p><ul> <li><a href="https://note.mu/naraka/n/nbe988a17d9ca">目次作成支援ツール・・・のようなもの|NaRaKa|note</a></li> </ul><p> 「目次作成支援ツール」自体は Yahoo Pipes を使って note のコンテンツを RSS で吐き出すもので,これを Google spreadsheets の IMPORTFEED 関数に食わせることでシート上に RSS の情報が展開されるというもの。 </p><ul> <li><a href="https://support.google.com/docs/answer/3093337?hl=ja">IMPORTFEED - ドキュメント エディタ ヘルプ</a></li> <li><a href="http://feedmedia.blogspot.jp/2007/10/google-spreadsheetsimportfeed.html">Feedmedia: Google SpreadsheetsのimportFeed関数の使い方</a></li> </ul><p> もちろんこれだけでは大したことはないけど,スプレッドシート関数や JavaScript ベースのカスタム関数を使えれば目次生成の自動化ができるやん。 というわけで,少ない休日を潰して遊ぶことにした。 </p> <h3>今回の目標</h3> <ol> <li>Yahoo Pipes を使った「目次作成支援ツール」で色々遊んでみる</li> <li>実際に IMPORTFEED 関数を使ってシート上に RSS 情報を展開してみる</li> <li>GAS (Google Apps Script)の基本的な使い方を学ぶ</li> <li>Google Spreadsheets を介して GAS の JavaScript を使って目次情報(HTML)を吐き出すところまで試しに組んでみる</li> </ol><p> まぁこんなところだろうか。 </p> <h3>Yahoo Pipes は5秒で挫折</h3> <p> 実は Yahoo Pipes は使ったことがない。 つか,こういう CASE (Computer Aided Software Engineering)型のツールって苦手なんだよ。 私の直感に反する。 NaRaKa さんが作られたのを拝見したけど,私には無理だと悟りました。 </p><p> CASE ツールは1990年代に物凄く流行って,これがあれば将来プログラマは要らなくなる,とまで言われたほどだ。 私自身も実は CASE ツールを作る仕事(の一部)に関わったことがある。 通信シミュレータで,私は LAPB と LAPD の内部ロジックを組んだだけだったけど(今は昔)。 </p><p> それはともかく,自前でイジコジするのは(有為な時間では)無理だとわかったので,何も考えず,ありがたく NaRaKa さんのツールを使わせていただくことにした。 </p> <h3>IMPORTFEED で遊ぶ</h3> <p> NaRaKa さんのツールをブラウザで開くと以下の画面が表示される。 </p> <iframe src="https://www.flickr.com/photos/spiegel/14079212718/player/" width="500" height="230" frameborder="0" allowfullscreen="" webkitallowfullscreen="" mozallowfullscreen="" oallowfullscreen="" msallowfullscreen=""></iframe> <p> これを使って RSS の URL を取得すると以下のようになった。 </p> <blockquote><pre><code>http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.run?_id=e6a8b8335aaaaa5d4d748efe8dde7728&_render=rss&limit=2&num=1&username=spiegel&%E9%99%A4%E5%A4%96=Talk</code></pre></blockquote>
<p>
長っ! ちなみに “spiegel” って書かれてる部分がユーザ名になる。
num がページ名で,limit が取得する item 数を指定する。
“num=1&limit=2” なら先頭から最大20個取ってくる。
最後の「除外=Talk」ってのは除外するコンテンツのタイプを指定する。
Talk (トーク)は Twitter の tweet みたいなもんで,140文字の制限があるしタイトルも付けられないが, follower への告知なんかによく使われているようである。
</p><p>
これを IMPORTFEED に食わせるわけだ。
こんな感じ。
</p>
<blockquote><pre><code>=IMPORTFEED("http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.run?_id=e6a8b8335aaaaa5d4d748efe8dde7728&_render=rss&limit=2&num=1&username=spiegel&%E9%99%A4%E5%A4%96=Talk", "items", true)</code></pre></blockquote>
<p>
第2引数の "items" は展開する要素を指定しているのだが, "items" を指定すると全部表示されてしまうので注意。
例えばタイトルだけを取得したいなら "items title" などと指定する。
第3引数は先頭行を見出しにするかどうかを指定する。
先頭行を見出しにするとシートのフィルタ機能が使いやすくなるのでお薦めである。
あと(後述するが)カスタム関数で複数のセルを配列として引数に指定する場合に見出し行があると連想配列が使えるので,この点からもお薦めできる。
</p><p>
IMPORTFEED 関数を使う際は「スプレッドシートの設定」に注意。
</p>
<iframe src="https://www.flickr.com/photos/spiegel/14266158605/player/" width="500" height="345" frameborder="0" allowfullscreen="" webkitallowfullscreen="" mozallowfullscreen="" oallowfullscreen="" msallowfullscreen=""></iframe>
<p>
再計算の項目を「変更時」以外にしないといつまで経っても内容が更新されない。
とはいえ「変更時と毎分」では note と Yahoo Pipes に負荷がかかりすぎるので「変更時と毎時」くらいが無難だろう。
まぁ,シートを開きっぱなしにしなきゃいいんだけどね。
</p>
<h3>JavaScript でシートの配列を扱う</h3>
<p>
Google spreadsheets では<a href="https://support.google.com/docs/table/25273?hl=ja">組み込みの関数</a>の他に自前でカスタム関数を作って利用することができる。
カスタム関数には Google Apps Script を使う。
実態は JavaScript である。
</p><p>
これの素晴らしい点はシートとカスタム関数とのやりとりで行列(matrix)が使えることだ。
いや,そこ,笑わない(笑) スプレッドシートなんだから当たり前じゃん,て私だってそう思うけど,でも面白いでしょ。
</p><p>
実際,スプレッドシート(spreadsheet)は計算過程を可視化するのにとてもよいツールだ。
昔話だが,30次のバンドパスフィルタをソフトウェアで組んだんだけど,検証用に Excel でもシミュレートできるものを作ってくれと言われて泣きながら徹夜したほろ苦い思い出があるのだが,意外にも,そのシートの恩恵に一番預かったのは私自身だったりしたので,スプレッドシートは侮れない。
だからといって,私に Word や Excel の使い方を教えてくださいとか言ってこないように。
</p><p>
たとえばこんな関数を書いてみる。
</p>
<blockquote><pre><code>//回転行列ごっこ(笑)
function rotation_matrix(){
return [["cosθ","-sinθ"],
["sinθ","cosθ"]];
}</code></pre></blockquote>
<p>
これを適当なセルに「<code>=rotation_matrix()</code>」みたいな感じで書くと,以下のように出力される。
</p>
<iframe src="https://www.flickr.com/photos/spiegel/14260688192/player/" width="435" height="385" frameborder="0" allowfullscreen="" webkitallowfullscreen="" mozallowfullscreen="" oallowfullscreen="" msallowfullscreen=""></iframe>
<p>
逆に「<code>=hogeFunc(A1:A2, B1:B2)</code>」みたいな感じで引数を指定すると
</p>
<iframe src="https://www.flickr.com/photos/spiegel/14259682621/in/photostream/player/" width="474" height="500" frameborder="0" allowfullscreen="" webkitallowfullscreen="" mozallowfullscreen="" oallowfullscreen="" msallowfullscreen=""></iframe>
<p>
ってな感じで配列を扱うこともできる。
ほら,なんか楽しいでしょ。
</p>
<h3>ほんじゃあ目次生成関数を作ってみようか</h3>
<p>
ちうわけで,早速作ってみた。
私は Google のプライバシー・ポリシーをあまり信用してないので,コピペしたものを以下のファイルに入れておく。
</p><ul>
<li><a href="https://gist.github.com/spiegel-im-spiegel/22c720a4a54bbea75ec0">note-toc.js</a></li>
</ul><p>
GAS の使い方は各自調べてちょうだい。
大丈夫, Google 先生が懇切丁寧に探してくれるから。
</p><p>
たとえば,さきほどの IMPORTFEED の長ったらしい呪文を E1 のセルにセットしたとしよう。
すると E 列には Title, F 列には Author, G 列には URL, H 列には Date Created,I 列には Summary がそれぞれ展開される。
これを先ほどのスクリプトで定義した getNoteTocHTML の引数に組み入れて,適当なセルに記述する。
</p>
<blockquote><pre><code>=getNoteTocHTML(E1:E40, G1:G40, H1:H40)</code></pre></blockquote>
<p>
引数の順番は不同で大丈夫だけど,かならず Title,URL,Date Created の列を指定すること(途中で面倒くさくなったのでパラメータチェックとか端折ってるのよ)。
</p><p>
結果はこんな感じ。
</p><ul>
<li><a href="https://baldanders.info/spiegel/log/note2014.shtml">Spiegel's Trunk on note</a></li>
</ul><p>
ダサいとか言わない。
見た目のデザインは壊滅的に苦手なんだってば。
ここでは 年・月・日・タイトル&URL がちゃんと整理された形で出力していることを確認していただければ幸い。
もちろんこれはひとつのやり方にすぎないので,もっとカッコイイ方法とかあれば,それ下さい!
</p><p>
注意点:
</p><ol>
<li>NaRaKa さんのツールの出力ではタイトルにコンテンツの種別とユーザ名が付加される。
これはカッコ [...] で囲んであるので簡単に除去できる。
例えばスプレッドシートの関数を使うなら以下のように指定すれば良い:
<blockquote><pre><code>=TRIM(REGEXREPLACE(E2, "\[.*\]", ""))</code></pre></blockquote></li>
<li>NaRaKa さんのツールでは日付のフォーマットに間違いがあり,timezone が +0000 になっているため,9時間ずれる。
これをスプレッドシートの関数を使って修正するなら以下のように指定する(例では強引に JST に修正している):
<blockquote><pre><code>=REGEXREPLACE(H2, "\+[0-9]{4}", "+0900")</code></pre></blockquote>
この件は NaRaKa さんには報告済みなので,もしかしたら直るかもしれない。</li>
</ol><p>
そうそう,上述のコードは <a href="https://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/">CC0</a> で公開することにしたので,好きに使っちゃって下さい。
私は今後メンテ等はせず放置プレイにする予定です。
</p>
<h3>prototype に触れないとか</h3>
<p>
いや, JavaScript でちょっとしたコードを組む場合でも,簡単なクラスは作るから,当然 prototype オブジェクトに触ることになるよね。
でも GAS って prototype オブジェクトに追加したオブジェクトを認識できないらしい。
これに気づくのに1時間位かかっちまったよ。
</p><p>
みんなどうやってるの? これけっこう致命的だよね。
ググってみると,グロバールにダミーメソッドを置いて,いわば GAS を騙してみたり,あるいは prototype オブジェクトそのものをグローバルに置こうとしたり,なんか色々苦労してるみたい。
私は諦めてコンストラクタにメソッドを書きました。
これが効率悪いのは知ってるけど,へんな hack もどきは使いたくなかったし,使用頻度も多くないので,まぁいいかって感じで。
</p><p>
でもこれだとコードの使い回しがしづらいよね。
中規模以上の開発には向かないような気がするんだけど,ホンマみんなどうしてるんだろう。
</p><p>
まぁ,お遊戯としては十分楽しめたので,今日はこのへんで。
</p>
<div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798036757/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51iwuput3vL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798036757/baldandersinf-22/">Google Apps Scriptクイックリファレンス</a></dt><dd>横山 隆司 </dd><dd>秀和システム 2013-01</dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839941157/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4839941157.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Google Appsでつくる仕事便利ツール ~Google Apps Scriptで実践構築~"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839942234/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4839942234.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Google クラウドスクリプティング Google Apps ScriptによるGoogleパワーアップ活用ガイド"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798127914/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798127914.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="小さな会社の Google Apps 導入・設定ガイド (Small Business Support)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844331523/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4844331523.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Google API Expertが解説する Google Apps拡張ガイド"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798041114/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798041114.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Xcode5徹底解説 for iOS/OSX"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2014/05/26">2014/05/26</abbr></p></div>
<div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839942234/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51g45n%2BBImL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839942234/baldandersinf-22/">Google クラウドスクリプティング Google Apps ScriptによるGoogleパワーアップ活用ガイド</a></dt><dd>早坂 清志 </dd><dd>マイナビ 2012-06-16</dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798036757/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798036757.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Google Apps Scriptクイックリファレンス"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839941157/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4839941157.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Google Appsでつくる仕事便利ツール ~Google Apps Scriptで実践構築~"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844331523/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4844331523.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Google API Expertが解説する Google Apps拡張ガイド"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798127914/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798127914.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="小さな会社の Google Apps 導入・設定ガイド (Small Business Support)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798123021/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798123021.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="作ればわかる!Google App Engine for Javaプログラミング"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2014/05/26">2014/05/26</abbr></p></div>
Nexus 7 キター(泣)
tag:Baldanders.info,2013-10-27:/blog/000668/
2013-10-27T09:00:00+00:00
2013-10-27T09:00:00+00:00
またやっちゃいました。今度はタブレット。画面にヒビが。ホンでもって,ほとんどタッチに反応しなくなってしまった。電源オン時の PIN 入力画面で7と4以外全く入力できなくなってしまい,中に入れない。もう「クラリネットをこわしちゃった」状態 orz
Spiegel
/profile/
<p> またやっちゃいました。 今度はタブレット。 画面にヒビが。 ホンでもって,ほとんどタッチに反応しなくなってしまった。 電源オン時の PIN 入力画面で7と4以外全く入力できなくなってしまい,中に入れない。 もう「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%92%E3%81%93%E3%82%8F%E3%81%97%E3%81%A1%E3%82%83%E3%81%A3%E3%81%9F">クラリネットをこわしちゃった</a>」状態 orz </p> <div style="float:right;margin:0.5em;padding:0.5em;"> <a href="https://www.flickr.com/photos/spiegel/10486192303/" title="Nexus 7 キター by Spiegel, on Flickr"><img src="http://farm3.staticflickr.com/2816/10486192303_e975d203e8_m.jpg" width="240" height="240" alt="Nexus 7 キター"/></a> </div><p> しょうがないので2013年版の Nexus 7 を購入したですよ。 とほほ。 </p><p> <a href="https://baldanders.info/blog/000665/">スマホの時</a>はキャリアの保険も効いていて,なけなしの au ポイントも投入して安く上げることができたけど,タブレットは <a href="https://play.google.com/store/devices?hl=ja">Google Play</a> で買ったものなので保険などなく,買い直さないといけない。 金のないこの時期にこれは痛い。 痛過ぎる! まぁでも,なんちゃらとタブレットは新しいほうがいいと申しますし(言わないって),犬にでも噛まれたと思って状況に甘んじることにします。 </p><p> いや,新しい Nexus 7 いいよ。 昨年版よりも更に薄く軽くなってるし,背面カメラも付いたし,解像度もパワーも申し分ないし。 こりゃあええ。 その分,前より1万円近く高くなってるけど(泣)。 そういえば昨日は <a href="https://www.facebook.com/FBcafe.hiroshima">FB-Cafe 広島</a>でワインの飲み比べイベントがあり,その時に来られてた iPad mini ユーザの方が私の Nexus 7 を見るなり「買う!」ってなったのよ。 いやぁ,なんか嬉しいねぇ。 </p><p> 新しい iPad mini? 買いませんよ。 人の趣味は様々なので,他人が何を買おうが勝手ですが,私はもう Apple 製品は懲りましたから。 日本メーカー品など問題外。 やっぱ,持ち歩くことを考えると,7インチって最適なサイズだと思うのよ。 リビングパソコンとして使うなら10インチくらいあったほうがいいのかもしれないけど。 </p><p> 一番手間がかかったのは Amazon MP3 のデータのダウンロード(クラウドに置きっぱだとオフライン時に困るので)。 まぁバックグラウンドでできるんだけどね。 データをクラウドに置いているので普段は気が付かないけど,知らん間に結構な量になっていた。 </p><p> もういいです。 これで良かったことにします。 前の Nexus 7 どーしよ。 タッチが効かないので,リセットすることもできない。 </p><p> 余談だけど, Philips のイヤフォン買った。 いや, Amazon がクーポン券くれたので。 セミオープンタイプだけど私の性に合うみたい。 付け心地もいいし,やっぱ Sony の安物イヤフォンとは音がぜんぜん違う(当たり前かw)。 いやぁ,いい買い物をした。後日の支払いが怖い。 </p> <div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EP8MEU2/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41m2nMNSZTL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EP8MEU2/baldandersinf-22/">Google Nexus 7 (2013) TABLET/ブラック(Android/7inch/APQ8064/2G/16G/BT4) ME571-16G</a></dt><dd>Asustek 2013-08-28</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="5"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt=""/></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EEZYXSM/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00EEZYXSM.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="【ノングレアフィルム3】 Google NEXUS 7 (2013) 専用 防指紋・気泡が消失するフィルム NGB-GNX7S"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00ENXITG2/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00ENXITG2.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Nexus 7(2013)用 液晶保護フィルム 高精細 反射防止 気泡レス加工 TBF-NX713FLH"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EQ3T4QI/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00EQ3T4QI.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="PRO GUARD Google nexus 7 (2013)F2AF-Fusso 防指紋撥水撥油高光沢フッ素フィルム) PGF2AF-GN72013"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00E7P8380/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00E7P8380.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="i-Beans(TM) 高品質光沢液晶保護フィルム+ボールペン付タッチペン付属 豪華3点セット Google 第2世代 Nexus 7 用スタンドケース 軽量 薄型 合成皮革レザーケース 新型Nexus 7 2013年度版 カバー ブラック タッチペンホルダー付き PU Leather Case for The New Nexus 7 【全11色】(5437-1)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EDGX14O/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00EDGX14O.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="【F.G.S】 Google Nexus 7 2013 nexus7 第2世代 Android Tablet 保護ケース 手持ち・スタンド機能付き・自動的にウェイク/スリープ"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2013/10/27">2013/10/27</abbr></p></div> <div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00BQ8R76K/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/419eJV8BQYL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00BQ8R76K/baldandersinf-22/">フィリップス Fidelio インイヤー セミオープンタイプヘッドフォン ブラック S2BK</a></dt><dd>Philips 2013-04-18</dd><dd>評価<abbr class="rating" title="4"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt=""/></abbr> </dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00FF085XE/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00FF085XE.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="SONY ウォークマン Fシリーズ 32GB ブラック NW-F886/B"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003EIJG1Y/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B003EIJG1Y.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Creative Aurvana In-Ear2 インナーイヤー型イヤフォン EP-AVNER2"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009UPT570/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B009UPT570.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="JVCケンウッド JVC ステレオヘッドホン HA-FXZ200"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00A34TU7W/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B00A34TU7W.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="【国内正規品】 ゼンハイザー イヤーモニタータイプカナル型イヤホン IE800"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0086PXQT8/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B0086PXQT8.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="SONY ハイブリッドイヤーピース Mサイズ ブラック EP-EX11M/B"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2013/10/27">2013/10/27</abbr></p></div>
“Please do not shut down Google Reader”
tag:Baldanders.info,2013-03-20:/blog/000625/
2013-03-20T09:00:00+00:00
2013-03-20T09:00:00+00:00
えらいこっちゃ。Google Reader が 7/1 を以ってなくなるとか。こちとら情報収集に Google Reader に依存してるんだよぉ。というわけで,まずは Change.org のキャンペーンに署名した。
Spiegel
/profile/
<p>
えらいこっちゃ。
Google Reader が 7/1 を以ってなくなるとか。
こちとら情報収集を Google Reader に依存してるんだよぉ。
</p><p>
というわけで,まずは Change.org のキャンペーンに署名した。
</p><ul>
<li><a href="https://www.change.org/petitions/google-inc-please-do-not-shut-down-google-reader">Google Inc: Please do not shut down Google Reader | Change.org</a></li>
</ul><p>
あと,とりあえず<a href="http://support.google.com/reader/answer/3028851">データはエクスポート</a>しておいた。
</p><p>
今回の話は「Google Reader は採算が取れない」からではないらしい。
</p><blockquote>
「 シー氏によると、Google Readerが直接的に収益を上げたことは全くないし、それがGoogle Readerのゴールでもなかった。
サービス終了は収益的な問題とは何の関係もないという。<br/>
Google Readerのチームは社内的な引き抜きの危機に遭ってきたという。
Google Readerのスタッフは、トップダウンが一般的なGoogleのほかのサービスと異なり、ユーザーの反応を元に独自にソーシャル機能を発展させてきた、「ソーシャル」をよく理解しているスタッフだった。
こうしたスタッフが2010年、Google+の開発のために投入され、この時点でGoogle Readerは実質的にメンテナンスモードに入ったのだという。」
(「<a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/14/news092.html">Google Readerはなぜ終了? 元責任者が理由を推測 - ITmedia ニュース</a>」より)
</blockquote><p>
くそったれだぜ Google+! Google+ の方が(SNS としては)よっぽど失敗プロジェクトじゃんか。
Google の社内リソースは相当お寒い状態なのか?
</p><p>
幸い Digg が「「APIを含むGoogle Readerの必要な機能を網羅し、さらに2013年のインターネットに対応する(ソーシャルな)新機能を搭載した」新しいRSSリーダーを提供する」らしい。
</p><ul>
<li><a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/15/news033.html">Digg、Google Reader移行先に名乗り ソーシャル機能付きリーダーを開発中 - ITmedia ニュース</a></li>
</ul><p>
Google Reader がダメならこちらに賭けるか。
ちなみに国内の類似サービスには全く食指が向かない。
</p><p>
RSS リーダーによる情報収集は他に代替が利かないんだよねぇ。
Twitter は Flipboard 経由で見てるけど,ノイズが多くて役に立たないし, Facebook や Tumblr は不十分なんだよねぇ。
(Tumblr はフォローを増やせばそれなりに情報も来るかもしれないけど,多分ノイズが多くなりすぎて Twitter の二の舞になる)
</p><p>
困ったもんだ。
</p>
Google Drive と競合するのは Dropbox ではない,ようだ
tag:Baldanders.info,2012-04-28:/blog/000598/
2012-04-28T09:00:00+00:00
2012-04-28T09:00:00+00:00
Google Drive の売りは Google お得意の強力な検索機能のようだ。つまり Google は,かつての Google Desktop をクラウド上に構築しようとしているのだ。とするなら Google Drive と競合するのは Dropbox のようなストレージ・サービスではなく,むしろ Evernote だろう。
Spiegel
/profile/
<p>
私のところでも <a href="https://drive.google.com/">Google Drive</a> が使えるようになったので,さっそく試してみた。
</p><p>
おおっ,かつて Google Notebook で書いてたメモ等がインポートされてるじゃないか。
よしよし。
「Google Drive for PC」というのがあるようなので早速ダウンロードしてみる。
PC と同期させるツールのようだ。
一瞬いやな予感がしたが,とりあえずインストールしてみる。
どうやら既存のフォルダを同期させるとか馬鹿なことはしないらしい。
よしよし。
早速インポートされた Google Notebook のドキュメントを開いてみる。
とひょーん! Google Docs に飛ばされてしまった。
ファイルをエディタで開いてみたら url と resource_id が JSON 形式で書かれているだけ。
ショートカット・ファイルかよ! つまりインポートされたのは Google Drive ではなく Google Docs だったのか。
</p><p>
Google Drive の売りは Google お得意の強力な検索機能のようだ。
つまり Google は,かつての Google Desktop をクラウド上に構築しようとしているのだ。
とするなら Google Drive と競合するのは Dropbox のようなストレージ・サービスではなく,むしろ Evernote だろう。
というような話が Tumblr 上でされていて「なるほど」と思った。
</p><p>
ところで Google の規約がヒドいと今更ながら話題になっているようだ。
Google は3月にそれまでの規約やポリシーを包括的にまとめている。
これらに関する批判は既に色々出ていて今更な感じがするのだが,せっかくなので一部分を紹介しておこう。
話題になっているコンテンツに関する部分はこうなっている。
</p><blockquote>
「本サービスの一部では、ユーザーがコンテンツを提供することができます。
ユーザーは、そのコンテンツに対して保有する知的財産権を引き続き保持します。
つまり、ユーザーのものは、そのままユーザーが所有します。<br/>
本サービスにユーザーがコンテンツをアップロードまたはその他の方法により提供すると、ユーザーは Google(および Google と協働する第三者)に対して、そのコンテンツについて、使用、ホスト、保存、複製、変更、派生物の作成(たとえば、Google が行う翻訳、変換、または、ユーザーのコンテンツが本サービスにおいてよりよく機能するような変更により生じる派生物などの作成)、(公衆)送信、出版、公演、上映、(公開)表示、および配布を行うための全世界的なライセンスを付与することになります。
このライセンスでユーザーが付与する権利は、本サービスの運営、プロモーション、改善、および、新しいサービスの開発に目的が限定されます。
このライセンスは、ユーザーが本サービス(たとえば、ユーザーが Google マップに追加したビジネス リスティング)の利用を停止した場合でも、有効に存続するものとします。」<br/>
(「<a href="https://www.google.co.jp/intl/ja/policies/terms/regional.html">Google 利用規約</a> -- 本サービス内のユーザーのコンテンツ」より)
</blockquote><p>
ちうわけで, Google はユーザの知的財産権を奪ったりはしない。
あくまで非排他的なライセンスであり,また Google 側も無制限にコンテンツを利用するわけではない点は押さえておくべきだろう。
比較のために Evernote の利用規約も見てみよう。
</p><blockquote>
「エバーノートが当社サービスを行うことを可能にするために、(当社によるお客様のコンテンツの処理、メンテナンス、保存、技術的複製、バックアップ及び配布その他の取扱いが、適用著作権その他の法令に違反することがないよう、)当社は、お客様が提供するコンテンツにつき、一定の許諾その他の権利を、お客様から得なければなりません。
従って、お客様は、当社サービスを利用しコンテンツを掲示することによって、エバーノートに対し、お客様のコンテンツを表示、実行及び配信すること、並びにエバーノートが当社サービスを運営及び推進できるように当該コンテンツを修正し複製することにつき、権利を許諾するものとします(お客様は、また、エバーノートが、当社のみの裁量に基づき、コンテンツの受領、掲載、保管、表示、公表又は伝達をしない旨選択する権利を有することに同意するものとします。)。
お客様は、これらの権利及び許諾につき、ロイヤルティが発生せず、撤回不能、かつ全世界的なものであり、また、エバーノートが、エバーノート・サービスの提供に関して契約上の関係を有する他者に対し、当該サービス提供の目的のために、当該コンテンツの利用を可能にし、かつ当該コンテンツに係る権利を移転することができ、また法的義務の遵守に必要であるとエバーノートが判断した場合にはお客様のコンテンツに第三者がアクセスすることを許可することができることも含まれる旨同意するものとします。」<br/>
(「<a href="http://www.evernote.com/about/intl/jp/tos/">利用規約</a> -- 5. 財産権、許諾及び制限」より)
</blockquote><p>
という感じで Google も Evernote も大差ないことが分かる。
</p><p>
この手の文言は Web 2.0 (というバズワード)の台頭で起こった様々な著作権トラブルを見てきた人にはおなじみのものだと思う。
サービス・プロバイダはユーザのデータを様々に再利用する。
そのためには権利者であるユーザから一定の許諾を得なければならない。
これは(特に強力な検索機能を謳っている Evernote や Google Drive においては)プライベートなデータでも同じである。
昔はユーザから権利の一部を譲渡させようとするバカなサービス(特に日本のサービス)もあったことを考えればずいぶん真っ当な内容である。
</p><p>
とはいえ Google に対して何の懸念もないかといえば,そうもいかないのが実情である。
例えば,最近では Google がブラウザのプライバシー保護機能を迂回していると暴露された(まぁこの件に関しては Facebook なども「同じ穴の狢」のようだが)。
</p><ul>
<li><a href="http://www.computerworld.jp/topics/576/Google%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81/201744/%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%81%8C%E3%80%8CSafari%E3%80%8D%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%A1%8C%E5%8B%95%E3%82%92%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E2%80%95%E2%80%95FTC%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%82%82">グーグルが「Safari」ユーザーの行動を監視していた可能性――FTCによる調査も | Computerworld</a></li>
<li><a href="http://www.computerworld.jp/topics/576/Google%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81/201753/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%82%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%81%8C%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%92%E7%A0%B4%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%A8%E9%9D%9E%E9%9B%A3">マイクロソフトもグーグルがプライバシー・ポリシーを破っていると非難 | Computerworld</a></li>
</ul><p>
こんな感じでプライバシーに対する Google の行動はあまり上品とは言えない(故に包括的な規約やポリシーにも懸念が生じるわけだが)。
私はしばらく前から Gmail で仕事のメールやプライベートなメールをしないようにしている(<a href="https://baldanders.info/pubkeys/">OpenPGP の公開鍵は一応用意してる</a>けどね)。
Google のサービスを利用するならこれらの点を踏まえて行動するべきである。
</p><p>
クラウドのサービスというのは大なり小なりリスクを伴う。
堅実なプライバシー・ポリシーを設定・運用しているサービスでも,ちょっとしたセキュリティ障害からプライベートな情報がこぼれてしまうこともある(1年前の PSN みたいなのは論外だが)。
日本人は(「安心」を求めて)リスクを下げるためにはいくらでもコストをかけていいと思ってる人が多いが,実際にはかけられるコストは有限だし,たとえ無限にコストをかけられるとしてもリスクはゼロにできない。
それよりも障害が発生した際にすばやく回復できるように備えておくことのほうがトータルでは「安全」なこともある。
その辺のバランスをとっていくのが「リスク・マネジメント」なのである。
</p>
<div class="hreview"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111160/baldandersinf-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51xDAp%2BA4AL._SL160_.jpg" alt="photo" class="photo"/></a><dl><dt class="fn"><a class="item url" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484111160/baldandersinf-22/">グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ</a></dt><dd>スティーブン・レヴィ 仲達志 </dd><dd>阪急コミュニケーションズ 2011-12-16</dd></dl><p class="similar"><a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798124710/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4798124710.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839933464/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4839933464.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Googleの正体 (マイコミ新書)"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872576446/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4872576446.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="Google誕生 ―ガレージで生まれたサーチ・モンスター"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475712290X/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/475712290X.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="アップル、アマゾン、グーグルの競争戦略"/></a> <a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140815132/baldandersinf-22/" target="_top"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4140815132.09._SCTHUMBZZZ_.jpg" alt="パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ"/></a> </p><p class="gtools">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a> , <abbr class="dtreviewed" title="2012/04/28">2012/04/28</abbr></p></div>
最近の遊び場(Gogle+ が追加)
tag:Baldanders.info,2011-07-12:/blog/000526/
2011-07-12T09:00:00+00:00
2011-07-12T09:00:00+00:00
最近の各遊び場でのハマり具合はこんな感じ。
Spiegel
/profile/
<p>
最近の各遊び場でのハマり具合はこんな感じ。
</p>
<blockquote><pre>Tumblr ≫ Google+ > Facebook, Twitter</pre></blockquote>
<p>
相変わらず Tumblr が遊び場としてはダントツなんだけど,意外に Google+ で遊んでいることに気がついて,自分でもちょっとびっくりした。
移動中でもまず Google+ の stream をチェックしてから Twitter の TL を見るとか。
まぁ,遊んでるつっても,おもちゃを与えられた子どもが好奇心で弄って遊んでるってレベルなんだけどね。
</p><p>
Twitter は2009年頃から飽きが来はじめていて,それでも<a href="https://baldanders.info/blog/000513/">震災直後は重宝した</a>けど,最近は政治宣伝が多すぎて見るに耐えない。
ただ tweets を mixi のボイスに流してる関係上,マイミクへの近況報告の意味で時々つぶやいている。
Twitter に関しては <a href="https://twitter.com/security_inci">@security_inci</a> の方が follower も多くて(つっても四百数十程度だけど)嬉しいんだけど,あそこは基本的に放置プレイだからなぁ。
</p><p>
Tumblr も実は昨年(2010年)くらいから飽きが来はじめていていたんだけど,最近は宇宙・天文関係の記事を集めるサイトを作って遊んでいる(Tumblr のちょっとアレな性質上「ここ」って言いにくいんだけど,興味のある人は探してみて。ヒントは「ガリレオ・ガリレイ」)。
</p><p>
Facebook は私の中でもう使い方が決まってしまっていて「遊び道具」という感じではなくなっている。
まぁ mixi とか Facebook とか古いタイプの SNS は,誰と繋がっているかが凄く重要で,それによってサービス内での行動が事実上制限されてしまう(まぁそれはリアルでの人間関係でも同じなのだが)。
</p><p>
さて,こういう状況の中で, Google+ でどう遊ぼうか実は考えあぐねている。
今のところ follow も follower も少ない(あまり増やす気はない)し,できることも多くないので,緩々と遊んでる感じ。
少なくとも Tumblr や Facebook の置き換えには使えないだろうな,とは思っている。
でも,もし Google+ へのポストを mixi ボイスに送れるなら, Twitter は不要になるかもしれない。
</p><p>
で,個人的には早く他サービスと連携できる API を作って欲しい。
Google+ にもチェックインや写真のサービスはあるが,既に foursqare や picplz 等を使ってる身としては, Google+ のために余分なアクションを行うのは非常にウザい。
今のソーシャル・サービスの基本は「アクティビティの共有」だと思うので, API を通じてユーザのアクティビティを集めることは重要だろう。
あと iPad 等のタブレット用のアプリを出してください。
iPad の safari で見る Google+ はヘボ過ぎて泣ける。
</p><p>
ちうわけで,正式公開に向けて Google+ がどう変わるのか,楽しみにしている。
</p>
Google+ で遊ぼう
tag:Baldanders.info,2011-07-01:/blog/000523/
2011-07-01T09:00:00+00:00
2011-07-01T09:00:00+00:00
Google+ に入らせてもらった。しかも招待状なしで!
Spiegel
/profile/
<p>
<a href="http://gplusproject.appspot.com/static/ja.html">Google+</a> に入らせてもらった。
しかも招待状なしで!
</p><p>
<a href="http://gplusproject.appspot.com/static/ja.html">Google+</a> は(リリースされたものの)まだテスト段階で,参加者を制限している。
現時点でメールによる招待はまだできないだが(「まもなく有効になる」と言っている),ストリーム上で招待したい人の Gmail アドレス宛にメッセージを送れば相手にメールが届くので,そのメールから Google+ に参加できるようだ。
実は私もこの方法で入れてもらった。
</p><ul>
<li><a href="http://jp.techcrunch.com/archives/20110628google-plus/">Google+―ついに公開された本格的ソーシャル機能は大胆かつ、使って楽しく、デザインも美しい</a></li>
<li><a href="http://d.hatena.ne.jp/a_kimura/20110630/1309386226">Google+(グーグル・プラス)はFacebookと比べて何がよいのか? </a></li>
<li><a href="http://d.hatena.ne.jp/amachang/20110630/1309436079">Google+ が解決した、たった一つのフェイスブックの問題点</a></li>
<li><a href="http://www.computerworld.jp/topics/move/192257.html">アナリストが断言、「Google+はグーグルにとってエンタープライズ市場攻略の武器になる」</a></li>
</ul><p>
確かに Google+ は登場したばかりにしてはよく出来ている。
<a href="https://baldanders.info/blog/000477/">私は Google Buzz を毛嫌いしている</a>が,アレに比べればかなりマシな実装だと思う。
ただ,現時点では Google+ がどこを目指しているのかよく分からないところがある。
</p><p>
かつての SNS の代表格は mixi だろう。
mixi はユーザ同士の直接的なコミュニケーションを主目的としている。
日本国内では mixi ユーザは非常に多いが,もはや時代遅れの感を否めない(出会い系と見分けがつかないしね)。
Google+ がここを目指しているとは思えない。
</p><p>
その次に登場するのが Twitter や Facebook のように(もしかしたらここに Tumblr も入るかもしれないが)ユーザのアクティビティを共有していくものだ。
あるユーザの行動が他のユーザの行動の呼び水になっている点が面白い。
Google+ のユーザインタフェースは Facebook とよく似ているが, Google+ は Facebook のようなサービスを目指しているのだろうか。
でも素人目に見て Google+ が Facebook の脅威になるようには思えない。
Facebook が構築している「ネットワーク効果(あるいはネットワーク外部性)」はちょっとやそっとでは崩れそうにない
</p><p>
じゃあ,アナリストとやらが言うように「<a href="http://www.computerworld.jp/topics/move/192257.html">Google+ はグーグルにとってエンタープライズ市場攻略の武器になる</a>」のだろうか。
でもそれって Google+ を過小評価しているように見える。
そもそも経済アナリストの言うことなんて競馬の予想屋並に信用できないし。
</p><p>
Google+ がどのように展開していくかは分からないが,個人的には, Google+ が Facebook の alternative (代替え)として機能してくれることを期待している。
Facebook の alternative といえば <a href="https://joindiaspora.com/">Diaspora</a> が有名だけど,今だにα版のまま進展しているように見えないのが(最近多言語化したみたいだけど)イマイチなんだよなぁ。
Google+ がそのように機能するためには,他のサービス(<a href="http://foursquare.com/">foursquare</a> とか <a href="http://picplz.com/">picplz</a> とか)との連携ができるようになると嬉しいなぁ。
</p><p>
そうそう, Diaspora といえば, Google+ の Circle 機能と Diaspora の Aspects 機能が同じだっていうんで「パクりだ!」と一部で騒ぎになっているらしい。
Circle というのは, follow したユーザを「友だち」「家族」とかいった属性(これを Circle と呼んでいる)ごとに分類(というかタグ付け)するもので,メッセージ等の公開範囲を Circle 単位で制限できるのが特徴だ。
実は Facebook にもフレンドリストと呼ばれる機能があるのだが,あまり使われてないようだ。
実は私もイマイチ使い方がわからない。
まぁ似たような機能は今は亡き Vox にもあったし,どれがどれのパクリとか意味ないよねぇ。
</p><p>
もうひとつ。
Google+ の写真は Picasa Web Album で管理されるのだが,1GBしかないらしい。
これにはからくりがあって
</p><blockquote>
「Google+に写真がアップロードされると最大2048x2048にリサイズされるのだがこれは容量の使用とみなされない。
同じく15分までのビデオも同様。(尚、サイズの変更のアダプテーションに関してはFacebookでも同じく行われていて、こちらも容量は無制限なのでこの点は運用上違いはない。)
ちなみにGoogle+に未加入の場合はPicasaの無料の最大サイズは800x800までとなる。」
(via <a href="http://int.tumblr.com/post/7105821624/google-picasa-web">Hideki @ Tumblr</a>)
</blockquote><p>
なんだそうだ。
</p><p>
ちうわけで, Facebook の「友だち」な方で興味のある方はメッセージください。
対応できると思います。
あと Gmail で連絡取れる方も同様です。
メールで招待状が送れるようになったらコンタクトリスト宛にばら撒いちゃろか,と思ったりしています。
</p>
iPad (iOS 4.2)から Exchange に繋がらねーよ!
tag:Baldanders.info,2010-11-24:/blog/000499/
2010-11-24T09:00:00+00:00
2010-11-24T09:00:00+00:00
いやぁ,ハマったハマった。
Spiegel
/profile/
<p>
いやぁ,ハマったハマった。
iPad を iOS 4.2 (正確には 4.2.1)にアップデートしたら Google Exchange に繋がらなくなっちゃたのよ。
</p><p>
Google カレンダーを,共有も含めて,同期させるには Exchange で接続するしかない。
</p><ul>
<li><a href="http://www.coldsleep.jp/2010/05/28/ipad_calendar/">iPadとGoogleカレンダーとの完全同期</a></li>
</ul><p>
ところが iOS を 4.2 にアップでオートした途端にカレンダーを認識しなくなってしまった。
よく見たらメールも取れなくなっている。
そもそもサーバに接続できなくなっているらしい。
で,情報をあちこち探してみたら,他にも同様の目にあっている人がいるようである。
</p><ul>
<li><a href="http://discussions.apple.com/thread.jspa?threadID=2656735">iOS 4.2 - Exchange E-mail no longer works</a></li>
</ul><p>
そもそも iPhone でも同じようなことが起こっていたようだ。
</p><ul>
<li><a href="http://d.hatena.ne.jp/umi0/20100622/1277155836">iPhone3GSにiOS4をインストールでGmailのExchangeが正常動作しない件</a></li>
</ul><p>
で,上述のリンク先をまとめると以下のように対処すればとりあえず繋がるようになるみたい。
</p>
<h3>Exchange の同期を一旦外してみる</h3>
<ol>
<li>まず「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」を開き,該当のアカウントを開く。</li>
<li>次に,メール・連絡先・カレンダーをすべて「オフ」にし,「設定」を一旦閉じる(バックグラウンドでは起動状態になっているので完全に終了させたほうがいいかも)。</li>
<li>もう一度「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」を開き,オフにした項目を再び「オン」にする。</li>
</ol><p>
これでメールを開いて接続できていればめでたし。
なお,カレンダーについては一度電源をオフ(ホームボタンとスリープボタンを同時押し)にしてから再起動させないとうまくいかないみたい。
</p><p>
カレンダーについては共有カレンダーを認識してくれないかも知れない(私はそうだった)。
この場合は, Google Sync でいったん共有カレンダーの同期を外した後,再設定すれば認識してくれる。
</p>
<h3>iPad を初期状態に「復元」する</h3>
<p>
上の方法でも Exchange に接続できなかった貴方。
残念でした。
こうなったらもう iPad を初期化するしかないようです。
</p><p>
初期化手順は以下のとおり。
</p><ol>
<li>何はともあれ最新状態のバックアップを取る。バックアップを取ったら iTunes との接続を外しておく。</li>
<li>「設定」→「一般」→「リセット」を開き,「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択する。
iPad を警告を表示して引きとめようとするが,無視して続行する。</li>
<li>リセットが完了すると iTunes に繋ぐように言ってくるが,ここはぐっと我慢して電源をオフして再起動する。</li>
<li>再起動の後 iTunes に繋ぐと, iTunes が復元を行なうよう言ってくる。
このとき「バックアップから復元」するのではなく,「新しい iPad として設定」すること。
復元を開始すると状態の初期化を行い,これまでにインストールした App を再インストールしてくれる。</li>
<li>復元が完了したら Exchange の再設定を行う。
すべての設定とデータが失われているので,結構泣ける。</li>
</ol><p>
もしこれでもうまく接続できなかったら「Exchange の同期を一旦外してみる」の手順を試してみるとよい。
</p><p>
私の場合,「Exchange の同期を一旦外してみる」手順の情報がまだなかったので,えいやって初期化してしまったのよ。
今は後悔してる,かなり。
App のデータも飛んじゃってるし,これからしなきゃいけない作業を考えるとクラクラする。
</p><p>
ちなみに iOS と Exchange の相性はあまり良くないらしい。
</p><ul>
<li><a href="http://www.computerworld.jp/topics/iphone/185849.html">専門家が指摘、「iOS 4とExchangeとの同期不具合問題は、根本的に未解決だ」</a></li>
</ul><p>
この問題が 4.2 で修正されているかどうかは分からない。
そもそも Apple がこれを問題として認識しているかどうかも怪しいものである(だから Apple はインシデント・レスポンスがダメダメだというのだ)。
もし複数カレンダーの同期が必要ないなら Exchange は避けたほうがいいかもしれない。
</p>
Google Buzz and Profile
tag:Baldanders.info,2010-02-14:/blog/000477/
2010-02-14T09:00:00+00:00
2010-02-14T09:00:00+00:00
一応,世の中の流行りモノには乗っておこうというわけで,Google Buzz に参加してみた。
Spiegel
/profile/
<p>
一応,
世の中の流行りモノには乗っておこうというわけで,
<a href="http://www.google.com/buzz">Google Buzz</a> に参加してみた。
のだが,
しかし,
当面は積極的には使わないかもしれない。
私を follow しても構わないが,
今のところ Twitter や Flickr などの情報を流し込んでるだけなので,
follow しても面白くないと思うぞ。
</p><p>
いや,
何が気に入らないって,
Google Profile と連動しているのが気に入らない。
Google Profile には「検索して見つけてもらえるようにフルネームを表示する」という項目があって,
当然のように私はこの項目をオフにしていたのだが,
Google Buzz を使う場合にはオンにしなければいけないらしい。
っていうか強制的にオンにさせられてしまった。
しょうがないのでフルネームの項目はニックネームに書き換えた。
まぁこのサイトで本名はすでに晒しているので,
いいっちゃあいいんだけどね。
</p><p>
「ソーシャルウェブ」と言えば聞こえはいいが,
Google のやっていることは「情報の名寄せ」である。
Google の「使命」は世界中の情報をグラフ化することなので,
当然といえば当然の帰結であるが,
プライバシーの観点から見れば微妙な問題である。
例えば Twitter は全世界に「自分」の行動を晒してしまうサービスだけど,
言い方を変えれば Twitter 上で「つぶやいた」以上のことはない。
だから「Twitter 上でどう振る舞うのか」について気にさえしていればよかった。
しかし Google によってGoogle Profile をキーに複数のサービスのアウトプットが名寄せされていけば,
それだけでは足りなくなる。
情報と情報が合わさったときの「意図せざる結果」に常に気を配る必要が出てくる。
場合によっては Google 関連のサービスを利用するなら複数のアカウントに分散させて利用するなどの自衛策が必要になってくるかもしれない。
(2/16 一部修正)
</p><p>
以前,
<a href="https://baldanders.info/blog/000415/">「公開されたプライバシー」という概念について紹介</a>したことがあるが,
Google はプライバシーに関する危うい領域に手を出そうとしている。
しかも Google はプライバシーに関してはかなり無頓着だ。
ついこの前だって Google のエリック・シュミット CEO がプライバシーを否定するかのような発言を行って大論争になったばかりだし
(どういうわけか日本では,
大方みんな知らん顔してたが。
こういう点からも日本ってプライバシーの意識が希薄だよなぁ。
GSV みたいなのには敏感に反応するくせにさ)。
もうひとつ例を挙げれば,
Google Buzz のケータイ・バージョンは位置情報を吐き出す。
iPhone 版ならまだ位置情報を止めることもできるが,
Andoroid 版では止める方法がない(<a href="http://googlejapan.blogspot.com/2010/02/google_5158.html">「Google バズ を快適にお使いいただくために」</a>参照)。
こういう点からも Google のサービスの危うさが窺い知れようというものだ。
</p><p>
ちうわけで,
現時点では Google Buzz を積極的に利用する気にならない。
まぁでもそれは現時点での話で,
将来的には分からない。
昔は Amazon のレコメンデーションすら忌避してたのに,
今では何の違和感もなく利用している。
今の時代は,
そうやってこれまでプライバシーだと思っていたものがどんどん削り取られていくものなのかもしれない。
</p>
<p>
(追記 2/15)
</p><p>
yomoyomo さんに<a href="http://twitter.com/yomoyomo/statuses/9085503943">ツッコミ</a>をいただいたが,
もちろん yomoyomo さんの記事は読んでます。
</p><ul>
<li><a href="http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20091214/yamdas">YAMDAS更新(プライバシーの不変の価値)</a></li>
</ul><p>
(読んでたんだけど,
<a href="http://delicious.com/spiegel">Delicious.com のブックマーク</a>が分からなくなっちゃって,
上の記事の URL も yomoyomo さんに教えていただきました。
ゴメンペコンです。
しかも後で見たらタグの付け方が適切じゃなくて見つけられなかったというオチが。
タグ大事)
</p><p>
この件につては yomoyomo さんの記事と海外の翻訳記事以外に本当に見かけない。
yomoyomo さんが紹介している記事以外では以下の記事があった。
(これも翻訳記事だけど)
</p><ul>
<li><a href="http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0912/17/news070.html">「やましくなければプライバシーは要らない」? そんなわけはない</a></li>
</ul><p>
これは Tumblr で書いたんだけど,
リアルであれネットであれ,
私たちは時と場合によって自分自身の行動を使い分けている。
なぜ使い分けなんかするかというと,
その「場」(空間的な意味の場所とは限らない)から離脱できる可能性を担保しておくためだ。
でもそれを全部「名寄せ」されてしまえば台無しになってしまう。
怖いのは「降りれないゲーム」に参加させられることだ。
</p><p>
ソーシャルウェブの各サービスプロバイダはユーザをゲームから降ろさないよう腐心している。
そのためにはユーザの「全て」を囲い込んで逃げられないようにするのが最善である。
そういう意味で Google などの企業がやっていることは,
企業としては「利」にかなっている。
でもユーザは本当にそれでいいの? ということだ。
</p><p>
『日経サイエンス』の<a href="https://baldanders.info/blog/000415/">「ネットが蝕むプライバシー」を読ん</a>で以来,
「公開されたプライバシー」について時々考えるようになった。
公開されたプライバシーを守るということは,
私たちが社会の中でいかに自由に振舞えるかということでもある。
もちろん<a href="https://baldanders.info/blog/000401/">ディズニーランド的統制</a>の中で遊べるのならそれでいいじゃないか,
という人もいるかもしれない。
降りる必要なんかないじゃないかと。
でもいつだって「包摂」と「排除」は表裏一体の関係なのである。
システム(アーキテクチャと言い換えてもいいが)が人を規定するのではなく,
人がシステムを規定すべきだと私は思う。
たとえそれがかっこ悪くて泥臭い作業であっても。
</p>