2005年06月02日

☆ やっと休める

まだ完全に収束してないのだが, 身体の方がそろそろヤバいので2日ほど休暇をもらった。 といっても何かあれば出社せにゃならんのだが。

このページを見た人から「最近怒ってますね」と指摘される。 う〜ん, 確かに。 疲れてる時って喜怒哀楽のレベルが下がっちゃうんだよな。 ナチュラル・ハイってやつ? TV 番組ごときで激怒したり箸が転んでも笑ってしまったり。

先日病院で定期検査を受けたが血圧が低くてビックリする。 私はもともと血圧高めの人なので高い方にはあまりビックリしないのだが, 下が67なんて生涯記録を更新しちまったよ。 ちなみに上は120だったかな。

うまくいけば来週には平常運転を再開できると思いますので今しばらくお待ちを。

☆ クリップ記事のピックアップ − 5/22-28

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

先週の大ニュースはやはり 価格.com や OZmall の動向だろう。 インシデント自体よりインシデント・レスポンスの拙さが際だっているいい例だ。 今週の記事だが「大手サイトの「4つのやりません宣言」 サイバーノーガード戦法を超えた必殺のサイバークロスカウンター!」なんてのもあるし。

個人的には 「Voyager Enters Solar System's Final Frontier」 が一番かな。 関連する記事としては 「太陽系の果てに迫るボイジャー1号」(日本惑星協会 2003年11月12日) などがある。 感慨深い。

☆ 「会社は誰のものか」

経済学的な話ではなく, もっと心理的・感情的な部分の話。 「会社は誰のものか」という問いに対して自分がどのように感じるかによって「会社」に対する依存度が分かるというか...

「会社」は手段であり装置でありシステムである。 ということを私は新人時代にたたき込まれた。 ボスは「50になったら誰かに会社を売っぱらって新しく事業を始める」などと社員に公言するような人だ(生憎その野望は50を過ぎても達成されていないようだが)。 こういう環境にいると「会社は誰のものか」などという問いは実にナンセンスに思える。 「会社」を所有するということは「会社」というシステムに自ら取り込まれることを意味する。

「会社」に所属していても「会社」から自由でいることはできる。 「会社」が「私」を拘束しているというのは大抵「大いなる勘違い」というやつで, 実は「私」が「会社」に依存しているのだ。

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2005年06月03日

☆ 「危機はどこにでもあるから存在しないという判断」

すっげぇ! これが日本のセキュリティ・リスク・マネジメントだってか。 「具体的な危険ないし実際の損害の発生が必要」ですとさ。 でもって実際に発生すればサイバーノーガードやサイバークロスカウンターがあるから住基ネットは悪くない, と。

いや, 実際問題, プライバシー権が絡む訴訟は(日本の現状では)難しいと思うし金沢地裁の判決の方がむしろ例外的な気もするのだが, こんな理由で退けられちゃあねぇ。

(追記) 「電子政府・電子自治体情報セキュリティ関連資料提供プロジェクト」に件の判決文があるので, まずはそれを読んでね。 「カカクメソッド」に絡む話にしても(ネタとしては面白いけど)微妙に論点が変。 どこが変かって言われると困るけど。 客商売ってのは常に客の方を向いて話さなければならない。 それができないならやめちまえ。 上場してようとしてまいと同じこと。

☆ BOINC Manager 4.43 用日本語モジュール

というわけで最新版を公開しました。 実はもっと前に最新版を頂いていたのですが, 個人的にいっぱいいっぱい状態で対応できませんでした。 申し訳ない。

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2005年06月04日

☆ イベント目白押し

この時期は様々なジャンルで様々なイベントが行われるのだが, 基本的に TOKYO ローカルなんだよね。 TOKYO ってパスポート要らないんだっけ?

無料のイベントでも東京なら往復だけで4万円くらいかかっちゃう。 泊まりが必要なら更に1万円上乗せしなきゃ。 5万円あったら中洲に行っちゃうよ(行かないけど)。

せめて大阪まで来てくれれば。 それでも平日なら無理だけど。

☆ 「前代未聞の天文イベント」

「前代未聞の天文イベント」ってぇのはもちろん「DEEP IMPACT MISSION」のことである。 以下, 最近の関連記事。

「DEEP IMPACT MISSION」というのは, テンペル第1彗星(9P/Tempel)の核に金属のインパクターをぶつけてその様子を観測しようという, いかにもアメリカらしい豪快なプロジェクト。 もちろん地球上の観測網(すばる望遠鏡なども参加するらしい)も利用される。 プロジェクトの解説はこちらを参考にどうぞ。

実はインパクターの中には名前入りのプレートが仕込まれていて, 私も名前を入れてもらっている。 これがその参加証。 インパクターをぶつけるのは日本時間の7月4日。 うまくいくといいな。 わくわく。

☆ いろいろ SETI

「SETI@NHAO」というのは西はりま天文台で行われている光学 SETI プロジェクトの総称らしい。 プロのみならず一般の人も参加できるようになるそうだ。 2m のナスミス鏡を一般の人が使えるなんていい時代になったものである。

アメリカのプロジェクトにしろ SETI@NHAO にしろ「教育」が目的のひとつに据えられているのは興味深い。 やっぱり自分で見て触って体験して頭にいっぱい「?」マークを点灯させて始めて科学を学ぶ準備ができたと言えるんじゃないかな。 などと偉そうに書いてみる。

最近また「写真を撮りたい」内圧が高まっている。 しかも天体写真。 これはカメラを再開したことが大きいかもしれない。 もっとも昔みたいに大学の機材を借りたり(木辺鏡はどうなったんだろう)望遠鏡背負って山奥に入るなんてできないので別のやり方を考えないといけないけど。

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2005年06月05日

☆ 腹が減って目が覚める

夜中の三時半。

ようやく身体が本調子になってきたらしい。 そろそろお散歩カメラも再開しようかな。 もう「とうかさん」最終日だよ。

☆ 住基ネット噺

おっ, 「オープンロー@hatena」 が CNET Japan でも紹介されてはる。

またまた印象の話で申し訳ないが, 住基ネットについては議論を忌避する政治的判断が働いているように見えてしかたがない。 巷の議論(と言えるかどうか)が感情的に極端な方向に走ってしまうのはある程度諦めるにしても, それに埋もれる形で専門的な議論が見えにくい印象を受けてしまう。(実際には私が知らないだけで,どこかで行われてはいるんだろうけど)

情報の traceability や linkability については今のところ感情論に終始している感じがするが, そろそろ真面目な議論を始めるべきじゃないのだろうか(以前は「固有 ID」の議論がきっかけになるかと思ったが違ったようだ)。 今まで「個人情報」とは思えなかったものが個人を特定する情報として機能してしまったり「個人情報」同士を関連付けるものとして機能してしまったり。 これからはそういうことがもっと頻繁に起こるはずである。 更に従来の RDBMS 設計的な想像力を超える「検索」機能が台頭し新しいタイプの「名寄せ」が身近になりつつある。 (最近またぞろ「匿名論」が巷を賑わせている(いた)らしいが, あれは「匿名論」そのものよりもこうした「検索」されるリスクに対する不安の裏返しなんじゃないかと思ったり。 もっとも日本では「匿名」に対する妙な先入観があるため議論が更に捻じれるのだが)

住基ネットとセキュリティの問題はこれよりずっと単純(な筈)で, 運営側の「政治的判断」を排除すれば可能な対応は自ずと決まってくる。 そうやって少しずつ軌道修正していって住民のリスク不安を取り除いていくしかないだろう。 ただし, この作業にはかなりの時間と優秀な設計スタッフが必要になる筈である。 今の行政や自治体にそういったものが調達できるかどうかは分からない。

☆ クリップ記事のピックアップ − 5/29-6/4

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

先週は 価格.com や OZmall への不正アクセスに関する記事が色々出てきた。 ずっと前の ACCS の事件のときもそんな印象だったが, 「自社に過失がない」ことを強調し過ぎるあまり議論がどんどん横道に逸れていってる感じ。 前にも書いたが過失の有無は大した問題ではなくて, 発生したインシデントに対して(今および将来にわたって)どのような手当てを行うのか具体的に示すことが重要だ。 「過失がない」からといって場当たり的な対処で済ませてしまえば近い将来また同じことを繰り返すだろう。 それがユーザに見えるから不安になってしまうのだ。

「セキュリティはプロセスである」というのは今や決まり文句になりつつあるけど, 実際にその意味を理解して実践している企業がどれだけあるのか不安になってしまう。 パソコン雑誌のセキュリティ特集記事を鵜呑みにして, その通りに実践していれば問題なしと思っているのなら激甘である。

例えば, 開発・製造工程であれば定期的にプロセスを監査し Defect の発生を(発生しても他の工程への影響を)最小限に抑えるための改善を行うよう努力するだろう(まっとうな企業ならね)。 セキュリティ・リスク・マネジメントも同じことだ。 常に現行プロセスを疑い改善するための監査機能が必要なのだ。 それが「セキュリティはプロセスである」ということの意味(のひとつ)である。 「セキュリティ対策は万全」を公言する企業でそこまでちゃんとやってるところがどのくらいあるのか。 最初にマニュアルを作って「万全」と思ってる企業は実は結構あるんじゃないのか。 そんなことまで疑わざるを得ない事件であった。

...以上, もうこの話はお終い。

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2005年06月06日

☆ 「言語と道具」

やはり寺田寅彦さんはよい。

プログラマにとっての「言語と道具」はなんだろう。 プログラム言語は「言語」じゃなくて「道具」だな。 じゃあ「言語」は何?

『喫煙四十年』も面白い。 今は昔ってやつかねぇ。 まぁ昔はコカインだって合法ドラッグだったもんな。

☆ バカウケ

ウケた。

Mac をよく知らないので実現可能性など無視して書いてしまうが, Solaris ベースの Mac ができるなら, Windows ベースの Mac とか T-Engine ベースの Mac とか PlayStation ベースの Mac とか Nintendo ベースの Mac とか, やろうと思えば何だってできてしまうのではないだろうか。 Apple のチップ乗り換えは実は Mac が(OS を含めた)プラットフォームからの自由を得るための序章なのか。

...あ〜, 本気にしないように。

☆ 古き良き時代

「その時のPC-98シリーズの磐石さ加減は、経験してない人に説明しても絶対に理解できないでしょう。 絶対にひっくりかえらないだろうと、誰もが思っていたものが、一瞬でひっくりかえってしまったのです。」

ってのは確かにその通りかも。 私は最初の DOS/V 機(最初の DOS/V 機は Micro Channel Only で AT 互換機では動かなかったのだ。 当時の IBM は DOS/V を使って AT 互換機のない世界を作りたかったのかもしれない)から相当入れこんでいたが, その私から贔屓目に見ても(頑張っても)互角がせいぜいでシェアをひっくり返せるとは夢にも思わなかったし。

今はこんなワクワク感はない。 歳をとったんかねぇ。 あっ, でも, S12X を見たときはかなりときめいた。 このときめきを忘れないようにしなければ。

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2005年06月07日

☆ Subversion でハマる

ずいぶん前に Subversion 1.2.0 がリリースされていたのだが, なかなかアップグレードする機会がなくて。 今日の終業前, ふと思いついて TortoiseSVN をアップグレードしたら大ハマり。

まぁ事前にリリースノートをちゃんと読んでおかない私が悪いのだが, どうやら Berkeley DB が 4.3 にアップグレードしててリポジトリの状態が合わなくなってしまったらしい。 一応対策方法はある。 以下に引用しておこう。

Normally one can simply run svnadmin recover to upgrade a Berkeley DB repository in-place. However, due to a bug in the way this command invokes the db_recover() API, this won't work correctly when upgrading from BDB 4.0/4.1/4.2 to BDB 4.3.

Use this procedure to upgrade your repository in-place to BDB 4.3:

  • Make sure no process is accessing the repository (stop Apache, svnserve, restrict access via file://, svnlook, svnadmin, etc.)
  • Using an older svnadmin binary (that is, linked to an older BerkeleyDB):
    1. Recover the repository: 'svnadmin recover /path/to/repository'
    2. Make a backup of the repository.
    3. Delete all unused log files. You can see them by running 'svnadmin list-unused-dblogs /path/to/repeository'
    4. Delete the shared-memory files. These are files in the repository's db/ directory, of the form __db.00*

The repository is now usable by Berkeley DB 4.3.

この通りにやったら上手く動くようになった。 気をつけないといけないのは svnadmin は旧バージョンのものを使う必要があるということ。 ってか, そもそも TortoiseSVN には svnadmin に相当するものがない(機能の一部はサポートしてる)んだよね。 Win32 コマンドライン版の Subversion 1.1.4 を見つけてインストールし何とか対処。 作業は慎重に。 バックアップも忘れずに。

いや, もう, マジで焦ったよ。 焦るってことは, いかに日常の作業を Subversion に依存しているかということだな。 ホンマに実感したです。

☆ 暗号化ファイルシステム

結城浩さんの記事を読んで職場のマシンに TrueCrypt をインストールしようとしたが, インストールに必要な権限が足りず断念。 残念!

(6/9 追記) 日本語版があるらしい。

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2005年06月09日

☆ 困ってる

昨日から Bloglines がまともに使えないんだけど, どうなっとるんじゃろ。 うちだけなのかなぁ。

予備系で何とかしのぐ。 慣れの問題なんだろうけど, 微妙に使い勝手が悪いんだよなぁ。

...あっ, 直ってる。 何だったんだろう。

☆ やおいの女体萌え?

奥が深すぎる(あっシャレちゃった)。 おぢさんにはさっぱり理解できないですよ。 「後方かかえこみ2回宙返り1回ひねり」みたいなもんか?

☆ 作業を記録する手段としてのバージョン管理ツール

後半の「一度には一種類の修正しかしない」とか「各ステップではSubversionやCVSのようなバージョン管理ツールをふんだんに使いながら進む」とか結構重要。 例えばコンピュータ上の作業において各ステップごとにノートなどにメモをとったりすることもあると思うが(昔ネットワーク管理者をやっていた頃は作業メモ用の大学ノートを常に持ち歩いていた), バージョン管理ツールを使えばそういった作業をかなり肩代わりしてくれる。

バージョン管理ツールはエンジニアよりもむしろ事務屋さんなどの方が相性がいいのではないだろうか。 そのためにはインストールやリポジトリ管理などがもう少し手軽にできるようにならないとだめだけどね。 むしろファイルシステムに標準で組み込んで欲しいくらい。

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2005年06月10日

☆ 宇宙帆船「Cosmos 1」

「Cosmos 1」ですぐにソーラ・セイルを連想できなかった私のバカ。 成功すれば人類は宇宙を自由に旅する鍵のひとつを手にすることになる。

☆ 今日は時の記念日

なので手前味噌ながら暦に関する記事を紹介。

この期に及んでまだサマータイムを導入しようという人達へ一石を投ずる... にはちと弱すぎるが, 日本が暦に関してどのような歴史を辿ったかおさらいしておくのも悪くないだろう。

☆ 「IBMとゲーム」

まぁ, PC (not Programmable Controller)の世界観から見ればそうなのかも。 ってかチップ競争において IBM の「勝ち目」はもはやゲーム機にしかない, と言うべきなのかも。 ゲーム業界の話は「たら・れば」が多すぎて今ひとつ信頼性に欠けるからなぁ。

もっともコンピュータ・システムの性能を決めるのはチップだけではない(というよりチップ性能に対する要件が他の要件に比べて相対的に小さくなっている)ので, どうでもいいっちゃあどうでもいいのかもしれないが。

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2005年06月11日

☆ 個人情報

ウケた。 まぁ(どういう目的で作ってるかにもよるが)名刺に書かれているようなことは(実名を含む個人情報ではあっても)プライバシーにかかわる内容じゃないからなぁ。 使用するドメインが違うし。

☆ 「トンデモ本」を買うべきか

毎年の事ながら色んな本があるものである。

コメントを読むと本を買ってみたい衝動に駆られるが, 私の購読ポリシーに反するからなぁ。

☆ 久し振りの愚痴

昨日の夕方(現地時間でお昼頃かな), リリースしたソフトに Defect 発覚。 解析と検証(と電話会議)で夜中までかかってしまった。 暗電流が云々なんて知らんがな。

今日はその対応で休日出勤。 自宅に親が来るので「来ても留守だし冷蔵庫は空っぽだよ」(だって買い物できなかったんだもん)と伝える。 (今見たら豆腐 1/4 丁にキャベツ千切りストックに卵に水出しコーヒーの作り置きくらい。 ホンマに何もない)

さって飯喰って洗濯して出掛けるか。 空模様と同じく泣きそう, もう。

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2005年06月12日

☆ 「Windows security checklist」

チェックリストを作っておくというのはいいな。 職場のマシンでは(社内制式ツールのリストとか)やるものな。

恥ずかしながら WinPatrol というツール(参考)を初めて知る。 ASCII が売ってるやつとは違うのかな。

☆ 力不足

某所で力不足を痛感。 色んな人が集う「場」を管理するというのは本当に大変だよ。 日本語圏のサイトの多くが「わが家」感覚でサイト運営をしてることを揶揄する記述をよく見受けるが, 実際問題として「公開された場」を維持していくのは並み大抵じゃないし, それができるというのは一種の才能だな。 と思うのであった。

うちのツッコミ掲示板を「議論禁止」にしてるのもホストとプレイヤーを同時にこなせないからだし。 そうそう, 「ゲームマスタ」も苦手なんだよな。 プレイヤー側に感情移入しちゃうから。

☆ CC 参考文献

拙文の改訂は遅々として進まず。

あまりに何もないのはナニなので, 参考文献ファイルを先に公開してみる。

中には cc-about.sbibcc-about.bib が入っている。 cc-about.sbibSmartDoc 形式, cc-about.bibcc-about.sbib を処理して jBiBTeX 形式に変換したものである。

著作物と主張するつもりはない(つまり著作権はない)ので利用はご自由にどうぞ。

☆ かの足の迅いイーリス

結城浩さんの日記で虹の話が出たと思ったら Flickr にも同じような虹の写真が。 それとも同じ虹なのかな? 二重・三重の虹はわりと見たことがある。 「まれ」って程じゃないよなぁ。

虹って写真に撮るの難しいんだよね。 この雲にかかった虹も綺麗。

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2005年06月13日

☆ ゲーム用プロセッサは面白い?

確かにゲーム用プロセッサは面白い。 これからはプロセッサやそれを含む H/W の設計にはスパコンの知識や経験が必要になってくるかもね。 そういえば 80386 が登場した時, PC 基板を作ってるガレージハウスみたいな企業が大量に潰れたことがあったっけ(それまではアナログ回路の知識がなくても M/B が組めたのだ)。 あと Pentium が登場した時も似たようなことが起こらなかったっけ。 あの時みたいなことがまた起こるのだろうか。 だったら面白い。

☆ 誰に対してオープンであるべきか

「はてなを突き動かす天然の狂気」経由。

今まで興味がなかったのでスルーしていたが, 「はてなアイデア」はなかなか面白そうである。

「はてなアイデア」のベースは巷でよく見かける Bug (Defect) Tracking システムであり特に目新しいものではない。 しかし以下の点は興味深い。

  • コアユーザやプロシューマのみならず「他のユーザー=物言わぬ人々」へ届くシステムを目指していること
  • 意見・要望等の順位付けをユーザ自身に決めさせること

「欲しいもの」と「できること」とのギャップをどう埋めるかは非常に難しい問題で, もし本当に過不足なく埋めることができるならそれは経営における一種の「革新」であるような気がする。

例えば多くの企業は顧客の意見や要望を吸い上げるために「営業」や「SE」といった専門部所や職種を配置している。 またオープンソース・コミュニティではプロシューマ同士のコミュニティを形成することでそれをしようとしている(ように見える)。 しかしいずれの方法も大多数の消費者(=物言わぬ人々)と開発の現場をダイレクトに繋ぐことはできない。 必ず何らかのフィルタを介すことになる。 でもこれは開発プロセスを円滑に進めるためには必要なことである。 職業エンジニアのかたで上司や営業が機能せず客からの要望が現場にダイレクトに繋がってしまった場合の「悲惨な結末」を経験した人は結構いるのではないだろうか。

そういう見方をすると「はてなアイデア」のシステムは画期的である。 何故なら企業やオープンソース・コミュニティで採用している「人的フィルタ」を事実上排除しているからだ。 だからといってフィルタがないわけではない。 「はてなアイデアの市場化」は意見・要望のフィルタリングや順位付けを行うものとして期待されている。 もしこれが本当に機能するのであれば結構凄いことじゃないかと思うのだが, どうだろう。

「はてな」という会社はユーザに対してオープンである, とよく言われるが本当は順序が逆で, 「はてな」ユーザが「はてな」に対してオープンになって欲しい, そのためには「はてな」もユーザに対して(「狂気」と言われるほど)オープンにせざるをえないのではないか。 なんてなことを思ったり。 あー, いや, 思っただけで深い意味はない。 いつもの事ながら。

☆ お買い物

例によってコミックスまとめ買い。

  • 『おうちでごはん』 1 スズキユカ (竹書房)[bk1]
  • 『市立鋳銭司学園高校放送部』 1 ふじもとせい (芳文社)[bk1]
  • 『王様ゲーム』 1 寿らいむ (芳文社)[bk1]

『おうちでごはん』はよい。 きょうび料理マンガは色々あるが, 読んでて腹が減ってくるマンガはそうそうあるものではない。

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2005年06月14日

☆ クリップ記事のピックアップ − 6/5-11

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

先週の注目は... あぁ, Apple かぁ。 Intel のチップより PowerPC の方が消費電力が大きいというのはにわかには信じられない話なのだが, 実際はどうなのだろうか。 「パソコン」のプロセッサには興味ないからなぁ。

例の不正アクセス騒ぎで色々警鐘を促す記事が出てきてるようで結構な話。 OZmall の件も詳細が公表されたし(価格.com はやっぱダメダメ?)。 旬なうちにちゃんと揺り返しが来たので, 結果的にはよかったのかも。

個人的に注目はやはり「MD5 Collisions」か。 奥村晴彦さんの日記にもう少し分かり易い記事がある。

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2005年06月18日

☆ 読書

今週はネットでよい文章に出会えた。 読む暇もあったしね。

この三つはお互いに関連している内容に見える。 っていうか, 最近東京界隈で行われている各種イベントの成果のひとつなんだろうと推測してみる。 こういう時は都会が羨ましいよ。

「意思主義とネット人格・キャラ選択時代」で真っ先に連想したのは子供時代の「ごっこ遊び」。 「「場」が強制してくるキャラ」っていうのは要するに「ごっこ遊び」における配役のことだよね。 それが「遊び」のドメインを越えて日常生活でも常態化してるっていうことかな? 性差についても言及があると完璧かな。 ってそうなるとジャンルが(精神分析に)変わっちまうけど。

そういや私はいつから「ごっこ遊び」をしなくなったんだろう。 そしてどうしてしなくなったんだろう。 やはり「ごっこ遊び」が「遊び」でなくなったからだろうか。 前のボスは経営者になる前はわりとギャンブル三昧だったそうである。 どうして今はしないのかと訊いたら「会社経営より面白いギャンブルはない」と答えた。

☆ 唄う恐竜使い

何となく思いついて押し入れから Sega Saturn を引っ張り出す。 いや「だいな♥あいらん」がやりたくなっちゃって。 つっても「おまかせ」モードで BGV で流してるだけだけど。 (私はこのゲームで大谷育江さんのファンになりました)

昔のゲームもごっそり出てきた。 どひー, 「スレイヤーズろいやる2」とかあるよ。 またやってみようかな。

☆ BOINC Manager 言語ファイル日本語版

頂いたファイルを早速公開しました。 いつもながら je2bwm さんに感謝です。 ひとつ前の版は BOINC Manager 4.45 に同梱されているので, そのままでも一応日本語表示はできます。

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2005年06月19日

☆ クリップ記事のピックアップ − 6/12-18

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

今週はこれといったものはないか。 個人的には OpenSolaris 関連のニュースとか結構クリップしてたけど, なんか世間じゃ関心薄いっぽいし。

そういえば今年も 6/18 から夏至にかけてライトダウンキャンペーンをやるらしい。 天文ファンとしては梅雨真っ盛りの夏至よりも伝統的七夕(今年は 8/11)あたりでやっていただけると嬉しいのだが。 まっ, 環境問題のキャンペーンだから星とか関係ないだろうし。

☆ 外注は使えない?

そういや書こうと思って忘れてた。

「外部委託で組み込みソフトの品質低下」というのは大いなる勘違い。 こういうことを言う会社は外注の使い方を間違えてるか, そもそも外部に発注できるだけのスキルを持ちあわせていないかのどちらかである。

確かに最初の頃は外注を使うと品質が落ちる場合がある。 しかしこれはむしろあたり前の話。 開発というのはプロセスなので, お互いにコミュニケーションや信頼感が薄い状態で品質を維持していくのはかなり難しい。 これを改善するには, 開発プロセスを見直し外部に発注できるだけのスキルを高め, その上で「外注を育てる」しかない。 もちろんこれには時間がかかる。 外注を使うというのは一朝一夕でできることではないのだ。

外注を使うのが上手いかどうかは, 発注元の中間管理職を見れば大体分かる。 上層部の要求を上から下へスルーしたり, 上司と部下とで真逆の対応をしたり, 部下の成果を横取りするような中間管理職がいる会社に外注を使う資格はない。 と言っておこう。

ホント, 日本の企業には「パートナーシップ」という言葉はないんじゃないのかと疑ってしまう瞬間があるのよ。 「元請」対「下請」という関係に慣れ過ぎているのかもしれない。 いつまでも下請扱いじゃ品質が維持できなくて当たり前。

(6/20 追記) 大参考。

☆ 本棚購入

やっと4つ目の本棚を購入する(スチールパイプ製)。

蟻塚のように堆く積まれた3つの本の山がようやく片付いた。 しかし現状で既に満杯っぽいので, そのうち新たな本塚が形成されるだろう。 トホホ。

徒歩圏内にホームセンターがあるので持って帰ったのだが, 甘かった。 もう腕がヘロヘロ。 考えてみれば当たり前で6年間で2度の入院をしすっかり筋力が弱り切ってるところに本棚1セットなんか持って帰れるわけがないのだ。

実はパソコンラックも買う予定なんだよなぁ。 次は配達して貰おう。

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2005年06月20日

☆ 愚痴ってのは分かってるんだが

頼むから自分の頭で考えて判断してくれよ, 管理職なんだから。

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2005年06月21日

☆ 今日も愚痴

ドイツじゃ夕方かも知れんが, 日本は夜中やっちうねん。

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2005年06月24日

☆ 今日の spam

厳密には昨夜の spam だけど。 「無修正ブログ」という言葉にウケてしまった。 そっかぁ, 「ブログ」って18禁なのね。

こういうところで「ブログ」の大衆化を実感してしまうのであった。

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2005年06月25日

☆ 愚痴ばっかりでゴメン

今日もまたドイツからのメールにキレる。

ひょっとして仕様が確定してないのかよ!? 確定してない仕様に対してフローチャートを書かされたのか。 ってか今時フローチャートなんか要求すんな。

フローチャートってのはマシン語やアセンブラみたいに構造化されてない言語を使ったプログラミングをサポートするための手段で, C 言語以上の言語では意味がないんだってば(学生さんは勉強のためにフローチャートを書く練習はしてね)。 フローチャートを書かせるくらいならソースコードを読む努力をしろ!

☆ スパコン番付け

何ら心配はない。 今やスパコンにおいてただ「速い」事には意味がなくなりつつある。 スパコンはタスクによって使い分ける時代に入っているのだ。

スパコンがなくてもタスクによっては「グリッド」で事足りる場合もあるしね。

日本も「日本発のオープンソース」だの「コンテンツの時代」だの戯言をいう暇があるなら, こういうところにもっとリソースを配分しろよ。 と言っておこう。 セキュリティ管理上からみても, 性能の良いスパコンを開発することは国策に適ってるでしょ。 (まぁ日本には諜報部門がないらしいので必要ないかも知れんけど)

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2005年06月26日

☆ エロマンガじゃないってのに

行きつけのお店に行く途中, ひょいと本屋をのぞくと「まんがタイムきららキャラット」が出ていたので購入。 その後, お店でその雑誌を見せたら「こんなエロマンガ読んでるの」とか言われる。 エロマンガじゃない!

あぁ, でもエロ4コマ誌とかあったらちょっと読んでみたいかも。 (同人誌じゃありそうだが)

☆ yarss.rb 更新

「RSS に content」に合わせて yarss.rb も変更した。 この影響で RSS_CONTENT の意味が変わったので注意。

また RSS_CCPL の扱いも変わったので注意。 以前は

RSS_CCPL = '' # CCPL オプション
              # https://baldanders.info/spiegel/docs/cc-about.html 参照
              # 'by' , 'by-nd' , 'by-nd-nc' , 'by-nc' , 'by-nc-sa' , 'by-sa' , 'nd' ,
              # 'nd-nc' , 'nc' , 'nc-sa' , 'sa'

だったが, 今回は

RSS_CCPL = '' # CCPL オプション
              # https://baldanders.info/spiegel/docs/cc-about.html 参照
              # 'by' , 'by-nd' , 'by-nc-nd' , 'by-nc' , 'by-nc-sa' , 'by-sa' , 'nd' ,
              # 'nd-nc' , 'nc' , 'nc-sa' , 'sa'

となっている。 更に 'by' , 'by-nd' , 'by-nc-nd' , 'by-nc' , 'by-nc-sa' , 'by-sa' については CCL のバージョンを 2.1 にしている。 それ以外は 1.0。(CCL 2.x では by を含まないライセンスオプションは廃止されたため)

MD5 を使った比較処理について。 オリジナルは最初のパラグラフのみの比較だが, yarss.rb では content が存在する場合は content で比較するようにした。

☆ iCommons サミットと Flickr

iCommons サミットなるものがあったらしい。

サミットの内容にも興味あるが, その時の様子が Flickr で公開されているのが更に面白い。 各写真にはもちろん CCL (by) が付与されている。 早速コンタクトリストに入れた。 (コンタクトリストに入れておくと更新状況が RSS で取得できるようになる)

そっかぁ, Flickr のこういう使い方もあるんだな。

「World Wide」という言葉は使い古されて久しいが, 日本語圏のサービス(「はてな」もそうだが)を利用する限りこの言葉を実感することは少ない。 少なくとも公開した写真に対して全く見知らぬ国の見知らぬ人から見知らぬ言語(ということはまずないが,英語だし)でコメントをもらえるというワクワク感はなかったように思う。 まぁ強いて言えば BkGnuPG を公開した時以来か。 (BkGnuPG は日本語圏以外のユーザのほうが多い。 でも,まぁ,あれは何だかんだ言って Becky! ユーザで閉じてるしね)

「blog」という言葉は本当はそういった「ワクワク感」に対して与えられた言葉だったのかもしれない。 そう考えると「iCommons サミット」と「Flickr」という組み合わせはハマり過ぎてるほどハマった組み合わせのように思えるのだ。

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2005年06月29日

☆ 学園ぼんやりマンガ

お買い物。

  • 『さくらの境』 1 竹本泉 (メディアファクトリー)[bk1]
  • 『悪魔様へるぷ☆』 2 岬下部せすな (芳文社)[bk1]

他にも色々出てる筈なのに見つからん。 これだから文化過疎地(=広島市)は困る。

『さくらの境』はよろしいな。 やはり(『魔法使いさんおしずかに!』から脈々と続く)「おさんどん少女」は竹本マンガの永遠のテーマなのか。 とか言ってみたり。

☆ クリップ記事のピックアップ − 6/19-25

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

先週はわりと少なめ。 これは仕事が微妙に忙しかったため。 追いきれなくなるのよねぇ。

先週, なんといっても傑作だったのは IPA/ISEC による 「ファイル交換ソフト使用上の注意事項」だろう。 さぞかし IPA/ISEC の中の人は呆れていることであろう。 こんなつまらん内容を「勧告」しなきゃならないなんて。

しかし, 今は押さえておくべきインシデントの量が多すぎて管理が大変だとは思う。 中小企業で通常業務と兼務してる人などは気が狂いそうになるんじゃないだろうか。 昔と違って今はネットの規模とか関係ないしねぇ。 管理業務をアウトソーシングするにしたって, 結局のところ管理責任はプロパーにかかってくるんだからネットワーク管理者の仕事が減るわけではないのだ(雑務は減らせるかも知れんけど)。 その辺分かってない企業が「やらかす」んだよな。

☆ それは「現物主義」などではない

essa さんまでこんな風に書かれていて何だか「ええっ?」とか思ってしまう。 人間というは本当に想像を絶するものは想像できない。 客にとって想像の域を超えるものを想像可能なレベルまでブレイクダウンし, 提示して見せるのが「プロ」の仕事である。 つまり「現物主義」として書かれていることはエンジニアにとって(少なくとも職業エンジニアにおいては)本来の仕事なのである。

そこから先にある細かい要求分析だの詳細設計だのコーディングだのなんて単なるルーチンワークでしかなく(あっでも他人の書いたコードのデバッグは好き。数理パズルみたいだし), ぶっちゃけて言ってしまえばバグトラッキングツールのようなフレームワークさえ用意すれば誰にでも(私のような流しのプログラマにでも)できることなのである。 (ただし管理職がきちんとプロセス管理やメンバのアサインを適切に行っていることが前提だけどね。 前提条件が崩れてるプロジェクトなんて山ほどあるが)

大体, ハナから客が具体的な要求仕様を作れるのなら開発会社や委託エンジニアと契約したりしないで自前で作るでしょ。 「はてな」みたいに。 (ソフトウェアのコモディティ化ってのはそういうことだと思うよ)

最近「勉強能力」だの「村の中での対人能力」だの色々あるみたいだが (この辺の記事を読んでると10数年前にボス等とやりとりしてた議論と全く同じことが再放送されてて思わず顔がほころんでしまうのだが), 全然難しい話ではなく, 要は「誰に顔を向けて誰のために仕事をするのか」をしっかり押さえておけばやるべきことは自然に見えてくるのである。 上司と打ち合わせしている時でも上司の背後にある客の顔が見えるなら, (上司にではなく)その客に向かって自分の役割(できること)を果たせばいい。 (もちろん経営者はそれだけじゃ足りないけどね。 なにせ経営者は経営(=リソースの再配分)を行う者ですから)

☆ 今日の名言

「あれはスパゲッティ・コードなんかじゃないよ。 しいて言うなら焼きビーフン・コードかな。 冷めると固くなるし。」

座ぶとん二枚!

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