2005年07月01日

☆ 濡れてる...

ここのところまるで梅雨のような空模様ですが... って梅雨だっけ。

午後, ふと外を見ると真っ白。 雨で煙って何も見えねぇでやんの。 そういえば私, 窓全開で出てきたような... しまった!

うちに帰ると案の定居間は水びたしに。 仕事部屋はセーフ。 取り敢えず後始末をしてエアコンを除湿モード全開にしておく。

とほほ。

☆ 命の水

知る人ぞ知る広島市内ショットバーの名店「ウスケボ(Usqebaugh)」。 新天地のグランポルトビルに移転して今週からオープン。 待ち合わせに使いやすくなった。

ちなみに昨日はスイカのソルティドッグをいただきました。 美味しい!

☆ ブックマークのインポート/エクスポート

何となくの心境変化で, 「はてな」のサービスをいるいろ使ってみようかな, という気になり始めている。 手始めにゲストアカウントを取得して「「Gmail Invitation あげます」より推薦サイト」を移転しようと目論むが, 最初の1フィートで挫折する。

みんなブックマークのバックアップとか考えないのかねぇ。 インポートはおろかエクスポートもなさげなんですが。 と思ったら 既に要望が出てたのね。 早速買い注文をしておく。

ちなみに del.icio.us なら HTML 形式でブックマークのエクスポートができる。

☆ 更にお買い物

  • 『てけてけマイハート』 4 竹本泉 (竹書房)[bk1]

あとは『ぽよぽよ観察日記』なんだけど, どこにいってもない。

☆ Technorati Japan

もしやと思い本家の方のアカウントでサイン・インしたらあっさり入れた。 偉いぞ偉いぞ。 これで英語のページに行かなくてすむ。

ところで, 「あなたのブログ」でここの戯れ言を登録しようとしたら拒否られたっぽい。 あっちの Weblog は問題なく登録できたのに。 なぁにがいけないんだろう。 失礼しちゃう話である。

いや, まぁ, 別にいいけどさ。

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2005年07月02日

☆ 「大根で静脈認証」

指紋認証や虹彩認証の時ほどのインパクトはないものの, これも結構ウケた。

生体情報は認証(Authentication)には使えない。 バイオメトリクス技術と相性がいいのは検索やフィルタリングにおいて, である。 検索であれば識別誤差はある程度許容できるし, 取り換えの効かない生体情報は Traceability も高いからだ。 生体情報をパスポートに組み込むなんてまさにそれ。

単なる個体識別技術と認証技術をごっちゃにして, いかにもバイオメトリクス技術がセキュアであるかのような印象を与える企業広告はいい加減に止めて欲しい。 銀行さんなんかもそんな企業広告にまんまと乗っかっちゃって今更引っ込みがつかないのかもしれないけど。

「バイオメトリクス認証」を使ってよりセキュア(安心)になるのはサービスを利用するユーザではなく, サービスを提供するプロバイダであることを忘れてはいけない。 もちろんあるサービスにおけるセキュリティというのは提供する側と利用する側の双方で安心できることが大事なのだが, 「バイオメトリクス認証」は利用する側から見て明らかにアンフェアだ。(いったんサービスを利用すると Exit できない)

もちろん「バイオメトリクス認証」が有効に働く状況はある。 プロバイダとユーザが同一である場合だ。 例えばパソコンの起動キーに生体情報を使うとか, 車などの Immobilizer システムに組み込むとか, である。(それでも識別誤差の問題はクリアできないけどね)

「「バイオメトリクス認証」と呼ぶのは止めよう」キャンペーン

☆ 信頼性の上に性能評価は成り立つ

先の話に関連して「あるメモリ・ハンターの哀れな末路」をお薦めしておこう。 特に後半部分の

「性能評価は、まず信頼性が確保されてからはじめて始まる」

の一文は重要。 信頼性のないシステム(例えばバイオメトリクス技術に識別誤差があるとか)にセキュリティ評価などちゃんちゃらおかしい。 ましてや「利便性とのトレードオフ」などあり得る筈もない。

☆ 日本海が新たな軍事最前線になるのか

なあんちゃって。 でも最近の J-RCOM の解説はなかなか興味深い。

☆ オープンソース技術者

あっはっは。 そうなのか。 まぁ, でも, 「オープンソース」という言葉自体(少なくとも日本においては)意味が拡散しちゃって中身がなくなってるけど。 きっと「ハッカー」とか「ブログ」とか「創発」とかと同じ末路を辿るんだろうねぇ。

☆ 「今後1年間は消費者の誤解を解くのに全力を尽くす」

日本で同じ台詞を言う場合は, 「キャンペーン」や「啓蒙」という名の説得工作をはじめたり(もともと「啓蒙」というのは説得の技法のひとつだが), 原発建設の時のように形だけの公聴会を開いて「理解を得られた」ことにするのが一般的だが, この記事に関してはちょっと違うらしい。 日本で同様にやるかどうかは知らんけどね。

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2005年07月03日

☆ 雨模様

布団干したい。 シーツ洗いたい。 洗濯物が乾かない。

昨日は呑気に写真撮ったりしてたけど, どうもシャレにならなくなってるようでニュース見てビックリ。 Flickr でも何となく雨の写真が多くなってる気が... 難しいよね雨を撮るって。

☆ spam ライター?

最近の spam は妙に生々しいのが多い。 英文は基本的にスルーだが日本語はつい目に入ってしまう。 「あなたの精子を下さい」だの「あなたは○○でせり落とされました」だの「サイトを潰してください」だの, 「知るか!」ってな内容が多くなってる気がする。

spam の内情とかよく知らないのだが, こういうのってやはり専門のライターとかいるのだろうか。 「そんな奴おらんやろ」ってなバカっぽい文章とか妙に雰囲気が似通ってる spam が一定期間内にまとめてやってくるイメージがある。

ここのところ減ってたのになぁ。 また増加傾向になりつつある。

☆ Last.FM

Last.FM なる面白いものがあるらしい。

この手の凄く興味があるんだけど自宅のマシンじゃ貧弱過ぎて試せないんだよね。 最近また ADSL の調子が良くないし(NTT の保守のかたにも見てもらってるのだが不定期に悪くなるので対策しづらいみたい)。 早くマシンを買い替えねば。

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2005年07月04日

☆ DEEP IMPACT

テンペル第1彗星へのインパクター着弾に成功したそうで。 これからの観測報告が楽しみなところ。

色々ニュースは出ていたけど個人的には「理系白書ブログ」の記事が一番ウケた。 この記念すべき日に... ってか。

ついでに全然天文の話じゃないけど。

☆ 「歴史は繰り返す」に決まっている

「歴史は性懲りもなく繰り返すが、何もかもが懐かしいなどとは思わない」はなかなか想像力をかきたてる内容のようで, 実は私もこれを読みながら全然違うことを考えていた。

こういうことを考えるようになったのは『封神演義』[bk1]の前書きにある

「歴史とは現実に何が起こったかではない。何が起きたか,と人々が信ずることだ」

という箴言に感動してからだ。

人はどんなものにもパターンや構造を見いださずにはいられない。 そもそも「暦」からして「時間」の中にパターンや構造を見いだそうとした努力の成果である。 神話・伝承の類いがしばしば「予言」の形をとるのは, 過去の出来事から読み取ったパターンや構造がそのまま未来に投影されると信じられていたからに他ならない。 巷に溢れる「天数演繹(うらない)」なんてそのまんまそうだ。 だから「歴史」に類似のパターンや相似形の構造があるのは当たり前のこと。 つまり「歴史は繰り返す」のではなく, 過去の出来事からパターンや構造を抽出したものが「歴史」なのである。 (故に人によって切り口が違って当然)

ってなことを考えていくに, 確かに「ブログ」の生涯は凄まじいものだったように思う。 ここ2,3年の間に急激に消費し尽くされ, ここに至って「歴史的事実」の円環に組み込まれてしまった。 誰かが「ブログの終焉」と言ったとか言わないとか聞いたが, そういう意味じゃまさに「終焉」だわな。 「無修正ブログ」なんて言い回しをされるくらいだし。 これからは「ブログとはなにか」ではなく「ブログとはなんだったか」が議論されていくのかもしれない。 (伊藤穣一さんのインタビュー記事なんてモロにそれだし)

こんなことを思ってしまうのは先週読んだ 「酒呑童子の系譜」 の影響かも。 先週のうちに感想を書こうとして何故か書けなかった。 「童子」というのは確かに子供を意味する言葉でもあるが, もっと別の差別的なニュアンスを含んでいる。

実際の酒呑童子は子供ではない。 歳は四十くらい, 禿(かぶろ)頭で色白のデブで美形だった(どないやねん)という話もある(平安時代の風俗に詳しい人は禿(かぶろ)と聞いてピンと来るだろう)。 ヤマトタケルはもともと「日本童男(ヤマトヲグナ)」と呼ばれていた。 彼もやはり「童子」だったのだ。

多分「童子」にもっとも近い語は, かつての(今はどうか知らない)2ちゃんねる用語の「厨房」ではないだろうか。 つまり相手を子供よばわりすることで差別し, または畏れ, 異端として社会的に隔絶してしまうのである。 近年マスコミ等で言われる「少年犯罪」という言葉のニュアンスにはそんな匂いがぷんぷんする。

ちなみに日本でも(宗教儀式としての)食人習慣はあったといわれている。 「人身御供」というやつだ。 「人身御供」が若い処女(おとめ)なのも理由があるらしい。 まぁイベントとしての生と死は観念的に同じものだしね。

「歴史は繰り返す」ということでいうなら, 少なくとも日本語圏のネットは平安時代末期のような様相を呈している。 中世にも至らんというわけだ。

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2005年07月05日

☆ CCL 2.5

ってっスか? あああっ, さっぱり動向が分からない。

(追記) そういや, Wiki 用のライセンスに対応するとかどうとかいってたな。 ええつと, この辺か。 って一月も前の話かよ。

本家 CC も大幅な組織替えをするみたいだし, あうぅ, やっぱり全然ついてけない。 やっぱ ML くらいは入ってウォッチしておくべきなのか。 Google Group みたいに RSS で配信してくれればいいのに。

☆ クリップ記事のピックアップ − 6/26-7/2

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

まっこんなもんか。 先週の注目記事は2つ。 アメリカの P2P 訴訟の判決とドメインの期限切れの問題。 独自ドメインを持っている人でまだ「DNS Report」でチェックしていない人は今すぐ確認だ!

P2P 訴訟の結果に関しては色んな記事が出ているが, パッと見, まぁ予想の範囲内という感じ。 実際の線引きはおそらくこれからだろう。 この判決によって商売的にはむしろ P2P が利用しやすくなるかもという観測もあるし(私もそう思う)。 この辺のバランス感覚がアメリカと日本の違いのような気がするよ。

「「ネットに匿名性は不可欠」――総務省」は, これだけだとアンフェアなので, 落合洋司弁護士の記事も併せて読むように。 まぁいかにもお役人っぽい逃げ口上だな。

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2005年07月07日

☆ 「OpenPGP,PKI,公開鍵サーバ,そして spam」

「PGPよもやま掲示板」で面白いやりとりがあったので Weblog にもちょっと書いてみた。

「OpenPGP が公的機関や他の第三者機関が信頼できない状態であっても最低限機能することを目標に設計されている」ってあたりは 『PGP』[bk1] か 『暗号化』[bk1] (できれば両方)を読むべし。

確かに今の公開鍵サーバは spam クローラに対して寛容過ぎる気がする。 あと素朴な疑問だけど, 日本限定の話だけど公開鍵サーバの仕様って個人情報保護法にひっかかったりしないのかな。 そゆのって誰か調べたんだろうか。

これ書いててふと思ったんだが, なんで猫も杓子も SSL (= X.509)なんだろうね。 P2P とか IM とか OpenPGP の方が相性がいいと思うんだけど。 Wija/iWAT なんかは上手く OpenPGP を使ってるよな。

☆ お買い物

  • 『もっけ』 4 熊倉隆敏 (講談社)[bk1]

3月には出てたのか。 気がつかなかったよ。

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2005年07月09日

☆ 今日も雨

昨夜は会社で飲み。 調子に乗り過ぎて昼近くまでお酒がのこる。 弱くなったもんだ。

写真も何回か撮ったような気がするが, 人が写ってるので公開は無理。

☆ Only one

「しかし言わば世の物は全て畸形ですわ」[bk1]という言葉にエラく得心する。 「オンリー・ワン」という言葉からはそんな覚悟のようなものは伝わって来ない。 本当は「Only one」ってひとりぼっちってことなんだよな。

そういえば矢野顕子さんの曲に「ひとつだけ」ってのがあったな。

☆ 気のせいかもしれないが

スペインのときより扱いが大きいような気がするのは何故?

巻き込まれた方々にはお見舞い&おくやみ申し上げるが, 今回のテロは最初からあからさまに胡散くさい感じ。 まぁイギリスの危機管理能力の高さから逆にそういう「下種の勘繰り」をしてしまうのかもしれないけど。

☆ 奇蹟の年 1905 (100年後の今年は世界物理年)

いろもの物理学者さんの日記より。 私もレイリー・ジーンズの輻射公式は以前からあるものだと思っていた。 確か高校の物理の授業でも(おそらく大学の講義でも)そう習ったぞ。

量子力学は古典物理学の否定から始まっているわけではないということかな。 まっ, 言われてみれば当たり前なんだろうけど。

そういや, 大昔に紹介したが「Einstein Archives Online」ってえのがある。

☆ おのれレイザーラモン住谷!

な・なんと, 存在自体がネタだったとはすっかり騙されちまったぜ。

最近「はてなダイアリー使ってみようかな」とか思い始めてたところなのに。 ふぅ, 危ない危ない。

(すっかり旬を外してるけどやっぱり書いときたかったので...)

☆ KDDI おまえもか

私がそのメールを送ったんじゃねぇっつうの! @nifty の今は使ってない(放置プレイ中の)アドレスなので, おそらく spam なんだろうけどさ。 (spam にウイルスやボットを仕込むのも今や常識だしねぇ)

ウイルスチェック機能は結構だが, 今時 from フィールドのアドレス宛てに送り返すなよ(添付ファイル付きでなかっただけマシだが)。 ウイルスが from フィールドを詐称するのはもはやジョージキだろう。 バカたれが!!

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2005年07月10日

☆ クリップ記事のピックアップ − 7/3-9

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

先週は色々あり過ぎた。 が, 上記のリストからはあまり見えてこないなぁ。

まずなんと言っても DEEP IMPACT ミッション。 それからロンドンの同時テロかな。 ASTRO-EII の打ち上げ延期は残念でした(7/8 の「Astronomy Picture of the Day」にも載る予定だったのにねぇ)。 今週に期待。 セキュリティ・インシデントも色々あったけど, 色々あり過ぎてよう分からん。 あっ, あと EU におけるソフトウェア特許の否決もあったな。

そうそう, iCommons でも大きな動きがあったらしい。 「Lessig Blog (JP)」「cc.cl」にある

「どのような解決策も、アメリカを含むことになるだろう」

という台詞から「「グリゴリの捕縛」に関する公開往復書簡」を連想してしまった。 もっとも「cc.cl」は政治的にもっと重い決断を含んでいるんだろうけど。 今の日本の政治家では到底マネできまい。

(追記) とか言ってたら, どうやら打ち上げに成功したらしい。 おめでとう! 向こうは雨じゃなかったのかな。

(追記2) しかし CNN はひどいな。 すっかり CIA 専属スピーカと化してるよ。 まぁ日本のマスコミの方がひどいんだけど。

☆ DEEP IMPACT MISSION リンク集

日本語圏はもちろんだが, 英語圏を見ても天文学や宇宙開発関連の記事への関心が薄いと del.icio.us を見て痛感する。 そこで私が del.icio.us にクリップした天文学関連の記事から, DEEP IMPACT ミッションに関する記事を挙げてみる(以前の記事とダブるけどご容赦を)。

今後は http://del.icio.us/spiegel/DeepImpact で確認できる。

☆ OpenPrivacy Initiative

OpenPrivacy.org ってぇのがあるらしい。 ふむふむ。

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2005年07月11日

☆ commonsphere.jp

というのが立ち上がったらしい。

よく分からんのだが, iSession はなくなった(もしくは活動停止)っちうことかいな。 CC blog の翻訳とか, みんなチャイしちゃうのか?

☆ 相変わらずインセンティヴが云々とか

commonsphere.jp より。

面白い。 ってか, CC について日本語のまとまった記事を久し振りに読む気がするよ。 以下, 直接関係ないけど思いついたことをつらつらと。

相変わらず「インセンティヴが」云々とか言う話が出てしまうあたり, 日本における CC は日本版 CCL リリースを最後に全く進歩してない(もしくは忘れられてしまった)のかも知れない。

金槌をいくら眺めても「何か新しいものが出来るかも」なんてことなどあるわけがない。 問題は「そもそもなぜ金槌など使う必要があるのか」という議論が足りないことではない。 そんな議論をいくらやったところで某かの実りがあるとは思えない。 それよりも大事なのは自分が何をしたいかだ。 その上でひょっとしてこの金槌が役に立つこともあるかもしれない。 役に立ちそうもないのなら使わなければいい。 そういうことなのだ。

日本以外ではとっくにそういう議論のフェーズは終わっている。 「cc.cl」で引用されている「どのような解決策も、アメリカを含むことになるだろう」という発言だって CC/CCPL が新しいフェーズに入っているからこそ言える言葉だ。

もしかすると「クリエイター」と「消費者」そしてそれをつなぐ「流通」という既存の構造に依存している人ほど CC/CCL は厄介なものに映るかもしれない。 この構造の中におけるプレイヤーは「クリエイター」と「流通」のみであり, 「消費者」というのは「売り上げ」とか「シェア」とかいった数値に過ぎないからだ。 日本国外から「特異」と言われる同人市場だってこれらの構造が前提にあってはじめて機能するものだろう。 CC/CCPL の必然性なるものがもしあるとするなら, それはきっとこれら既存の構造が崩れた後なのかもしれない。 それはおそらく日本では5年先10年先いやもっと先の話のような気がする。

でも心配無用。 今はネットの時代である。 日本(日本語圏)でできないのなら他所でやればいいのである。 はてなフォトライフが「自由のライセンス」を使えるようにしてくれないのなら Flickr を使えばよい。 ご飯が食べれないのならパンを食べればいいのだ。 この点でも CC/CCPL は有利である。 iCommons (改め CCi)はダテじゃない。

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2005年07月12日

☆ ちょいと

某所に出張に行ってきやす。

これがねぇ, いつもの仕様打ち合わせとか現地作業とかじゃなくて Audit なのよ。 ったく, Audit に一介のプログラマをかりださないで欲しい。 SE や管理職の仕事じゃねぇのか, これ。

☆ Spiegel 2.0

mixi で某お方が「思いつく言葉になんでも 2.0 つけて遊んでみるとバカバカしくて楽しいよ」と書かれていたので, 私も真似して mixi では Spiegel 2.0 と名乗ることにする。

もちろん意味はなし。 でも最先端っぽくてバカバカしくて楽しいでしょ。 こっちじゃ(面倒なので)しません。 あしからず。

☆ げっ

橋本真也って私と同い年なのか。

プロレスファンってワケじゃないけど, ご冥福をお祈りします。

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2005年07月14日

☆ 帰りやした

前回言ったこと, 撤回します。 まぁ技術面の監査も含んでいたこともあるんだけど, エンジニアなら一度は参加すべきだね。 私は目から鱗が落ちたよ。

顧客の思いというか本音をのぞける機会など滅多にあるもんじゃない。 顧客がどういう目でこちらを見てるのか, そして(仕事のパートナーとして)何を期待しているのか。 Audit というプロセスを通して垣間見ることができた。 そして相手は監査のプロだ。 私達が今まで曖昧にしていたことを的確に燻り出してアドバイスしてくれる。

今回の名言:

「複雑なことを複雑にやるのは「技術」じゃない」

当たり前のことのようだが, 複雑なことをシンプルにやるのは意外に難しい。 何故なら普段から意識してないとエンジニアはエンジニアよりの発想で物事を考えてしまうから。 「シンプルにやる」というのは, もちろん顧客から見てシンプルであれということだ。 中身がむき出しのキモいシステムなんか作っても客が喜ぶ筈ないのだ。 (そういや UNIX 系のコマンドって中身がむき出しのキモいツールが多いよな)

このことを再び肝に銘じることができただけでも今回の出張は実りがあったと言える。

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2005年07月15日

☆ Secure な RSS ?

Greasemonkey ってのは Web ページをクライアント側でカスタマイズできる Firefox Extention らしい。

この記事では暗号化・復号化ができるという技術的な可能性のみが書かれていて, 鍵の生成・配送・管理など実務的な問題 (どこかで聞いたことあるだろう。 そう, これは PKI の役割そのものだ) が(おそらく意図的に)無視されている。 ほかにも復号化した情報を如何扱うのか, とかね。

でも, まぁ, 面白い試みではある。

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2005年07月16日

☆ 「安全なブラウザ」など端から存在しない

「もう」じゃなくて「最初から」だよな。 ユーザは「安全なブラウザなど存在しない」ことを頭に入れて振る舞う必要がある。 (あっ,でも記事は割とまともだよ)

一方, 作り手側はソフトウェアの何をもって「安全」と判断するか(「安全」であると判断できないかぎりリリースすべきではない)。 どれだけテストを重ねても完全に Issue を取り除くことができないことは経験的に分かってる。 人は想像を絶するものは想像することができないからだ。 したがって「安全」という判断の基準は製品そのものではなく製品を作るプロセスに求めざるを得ない。 これがセキュリティ・インシデント・レスポンスだ。

製品およびその開発プロセスに対するリスク・マネジメント(経営)を怠らないこと。 またその決定に対して必ず他者(開発当事者以外)の Audit を受けること。 発生あるいは暴露した Issue に素早く対応できること。 また Issue やその対応状況をタイムリーにユーザに伝えること(リスク・コミュニケーション)。 過去のインシデント・レスポンスをノウハウとして蓄積し常に「再利用可能」な状態にすること。

これは開発スタイルに依らない。 企業内の古典的なガチガチに固めた開発プロセスでも, 最近流行の Agile 型の開発でも, オープンソースのようなコミュニティを形成する場合でもみんな同じ。 「住基ネット」あたりは今すぐにでも実践していただきたいものだ。

上述の内容ではユーザが参加できるのはリスク・コミュニケーションのみだが, Audit にもユーザが参加できればもっといいかもしれない。

☆ JAXA に足りないもの

のぞみの火星軌道投入が難しいことを知らずに失敗報道だけが先行した状態になったというのははじめて知った。 まぁ, でも, 日本の「お役所」ってのはどこも同じなんだなぁ。 要するにリスク・コミュニケーションが足りないってことなんだよな。 まぁリスク・コミュニケーションを啓蒙活動と勘違いしているうちは永遠に改まらないだろうけど。

宇宙開発のように飛び抜けてハイリスクなプロジェクトでリスク・コミュニケーションすらできてないってのは信じられない気もするが。

☆ 2005年8月6日 8時15分の風景

Daa さんのところでも紹介されていますが

私も早速エントリーしました。 Flickr のグループもつくられています。 よろしかったら是非。

かる〜い気持ちで。 でも少しだけその瞬間に思いを馳せていただけたらと思います。

☆ Google ローカル

「Googleローカルは、ブログ記事に住所があると自動マッピング」してくれるそうなので, Weblog に新たなカテゴリを設けた。 まっボチボチ更新する予定。

☆ 「情報共有」という言葉は既に陳腐だが

「スピードとパワーの源泉「情報共有」という組織原理」はなかなか分かりやすかった。 梅田望夫さんのこういう記事は好き。

最近「はてな」の記事が多いが, 「はてな」の話を聞いていると前にプロパーとして所属していた会社とやってることは同じなんだよな。 っていうか1980年代バブルにはこういう感じの「ソフトハウス」は山ほどあった。 この方式のネックは, 梅田望夫さんも指摘されているように, 規模が大きくなると維持が難しくなることだ。 前にも書いたが, 人数的には30人前後がひとつの山となる。 多分それ以上になると別のノウハウが必要になってくるんじゃないだろうか。 Google がどうやってるのか是非知りたいものだ。

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2005年07月17日

☆ モデム交換

通信環境がなかなか改善しないので ADSL モデムを交換することに。 レンタル品でよかったよ。

測定サイト  http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.3
測定時刻  2005/07/17 09:52:06
回線種類/線路長/OS ADSL/0.5km/Windows 2000
キャリア/ISP/地域  NTTフレッツADSL 12Mbps/alphainternet/広島県
ホスト1: WebArena(NTTPC) 2.9Mbps(974kBを3.0秒で転送)
ホスト2: SAKURAインターネット 2.9Mbps(1441kBを3.9秒で転送)
推定最大スループット: 2.9Mbps 
コメント: NTTフレッツADSL 12Mbpsの平均速度は2.7Mbpsなので標準的な速度です。(下位から60%tile)

おおっ, 戻った戻った。 原因究明から対応まで根気強く付き合ってくださった NTT の方々に感謝です。

☆ クリップ記事のピックアップ − 7/10-16

del.icio.us にクリップした記事 で私以外に2人以上からブックマークされている記事を列挙。 時事ネタばかりクリップしているわけではないのであしからず。

先週は特になし。 まぁ出張やらでドタバタしてたしな。 CC 関連では色々記事が出てたけど, とりたてて大きなイベントはなし(commonsphere.jp くらいなもんか)。

他のブックマークサービスでもそうなのかどうかよく分からないけど, 注目されている記事ってのは書かれている内容よりも「誰が書いたか」が注目されているような気がするよ。 ブックマークサービスによって「集団知」がより際だつようになる, といった記述を以前見かけたような気がするが(うろ覚えですまん), 実は全然そんなことはなくて, ただの人気投票システムにすぎなかったりして。

となると, 注目記事を追いかけるのはあまり意味がないかもしれないなぁ...

☆ 愚痴ですまん

これは完全な愚痴なので聞き流してかまわないが, commonsphere.jp のトップページはなんであんななんだろうか。

ただ画像が並んでるだけのトップページ。 RSS もない。 まるで1990年代の企業ページのような構成。 あれじゃアンテナですら追えないよ。 それともアンテナ等を使ったトラッキングを拒否しているのか。

ちうか, Web 版『新現実 Vol.01』(コミック版じゃない方)って感じだな。

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2005年07月18日

☆ NESSIE 本

「計算機暗号屋日記」の記事より

836ページもあるでよ。 今日の内職はこれの読書に決定だな。 CRYPTREC もこういうのは真似すればいいのに。

☆ こちら陸幕調査部別室

前の話の続きをもう少し真面目に書いてみた。

前の話は局所的にネタにしていただいたが, 我ながら書きっぱなしな感じで多少は後ろめたさも感じていたし, やっぱコラムとかの感想くらいは書くべきだろうと思いまして。

出張の後に早速取り掛かったものの, 思い入れが強すぎるのか脳内の思考がうまくシリアライズされずパラレルに頭の中を駆け巡る状態が2,3日続いたため, すっかり遅くなってしまった(言い訳です)。 今読み返しても支離滅裂だけど, 私の頭の中はあの10倍は支離滅裂である。

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2005年07月20日

☆ 情報管制

実は私もそう思っていた。 が, そうではないという見方もあるらしい。 日本の報道を見ていると犯人たちを「洗脳されている」とか異常者のように思わせるものが多い。 日本人はこれらの報道を見て昔のあの事件を連想する筈だ。 あれも客観的に見ればテロだが(「犯人」を異常者にしたてることで)実際には事件・犯罪として扱われた。

こうした情報による誘導はセキュリティ上から見ても有効なのではないか。 9.11 以降, テロと戦争が等価に見られるようになってきた。 ということは, ある行為をテロとして扱うことはその行為の実行者に正当性を与えてしまうように思う(もちろん彼等にとっての,だけど)。 やはりテロは戦争の手段としてみるのではなく, あくまでも「犯罪」として扱うべきだ。

というわけで今後の成り行きが楽しみである。(不謹慎ですまん)

☆ 「後手必勝」な Wiki

Lessig Blog では現在ご本人が休暇中でゲストのかたが書かれているのだが, これがなかなか面白い。

ってな感じで以降続くらしい。 「意見の先鋭化と情報集約」のあたりは ised@glocom の倫理研第2回議事録あたりと見比べながら読むと面白いかもしれない。 個人的には「last in time」を「後手必勝」と訳したセンスに無邪気にウケてしまった。 日本でもこのくらいピシャリと Wikipedia (ってか Wiki)を評価できる人がいるといいのに。

☆ Small group OpenPGP key server

OpenPKSD.org の TODO リストに

Start new "Small group OpenPGP key server" project that will be used small communities: campus, company, government depertment and user group.

ってえのが増えている。 ワクワク。

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2005年07月22日

☆ 「TUKA→さる」

いかん! もう「さる」にしか見えない。

☆ 対抗して

姜子牙のファンとしては対抗して書かずんばなるまい。(笑)

『封神演義』[bk1]から拾い読みしてみる。

『封神演義』というのは古代中国でおこった「商周易姓革命」(商とは今で言う殷)を舞台にした物語で, この中で「太公望」姜子牙は主人公的な役割を果たす。 実際の姜子牙は希代の軍事家で「虎の巻」こと「六韜」を著した偉い人である。 ちなみに「商周易姓革命」自体は今から三千年前の中国で本当に起こった出来事である。

ところが後代に登場する孔子はこの姜子牙がどうにもお気に召さなかったらしい。 孔子は「理想の王国」を初期の周王朝に求め, その「理想の王国」を築いた周公旦を崇拝していたようである。 そしてその周公旦と対極をなすのが「太公望」姜子牙だった。 なにせ姜子牙は中国史上最初に儒教の賢者を(「斉の国に坊主はいらない」と言って)斬首した人なのだ。 そのとき周公旦は姜子牙に意見したそうだが 「働かずして学を衒い、努めを蔑ろにして徳をひけらかし、口舌を弄して民を惑わすは、無用の民なり。無用の民、世にはばかるべからず」 と言って取りあわなかったらしい。 そりゃあ孔子も怒るわ。 かくて孔子とその一派は姜子牙を「歴史」から抹殺するために筆を曲げることになったわけだ。

その後の歴史を見れば「理想の王国」は300年で事実上崩壊(春秋戦国時代に突入)し, 一方の姜子牙が易姓革命後に封ぜられた斉国は彼の教えの下で国力を増し後に「覇王」桓公と軍師・管仲(「倉廩実ちて礼節を知り,衣食足りて栄辱を知る」とのたまった人)を生み出すことになる。 孔子と姜子牙の違いは政治の両輪である「理想の追求」と「現実の処理」のどちらに重きをおいたかということらしい。

儒教というのは厳密には宗教ではない。 どちらかというと為政者のための帝王学のようなものだ。 孔子は儒教という道具を使い, 「四規制力」のうちの専ら「規範」によって臣民をコントロールしようとした, と考えることができる。

しかし姜子牙は斉国において「礼を簡素にして、塩鉄を作り、通商を興す」。 『封神演義』の訳者は姜子牙が「現実の処理」に重きをおいたような書き方をしているが, むしろ「政治の両輪」をバランスよく配分したのが姜子牙のやり方だったように思う。 『封神演義』において姜子牙に「軍師」と「司祭」の2役を演じさせたことはとても象徴的だと思う。 ある意味で姜子牙は(単なる「祭りごと」ではない)政治を執行した最初の「為政者」なのかもしれない。 『CODE』[bk1]以降「四規制力説」がクローズアップされているが, 実は三千年前の中国では既に「四規制力説」の実践が行われていたとは考えられないだろうか。

とまぁこんな感じで『封神演義』はかように痛快な物語なので, 読んでない人は是非読んでみてください。

(7/26 追記) ツッコミを頂きました。 必読です。

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2005年07月23日

☆ 甥っ子が来ている

つってもうちのは子供が遊べるようなものは何もないんだが。 ぐずらなきゃいいけどなぁ。

☆ 「キリストが殺されて、クリスマスは生まれた。」

面白い。 なんで今頃って気がするけど, これもきっと「情報のカスケード」ってやつなんだろう。

確かに日本人の多くはキリスト教とその歴史をほとんど知らない。 ってかそれはキリスト教に限らないんだよな, 多分。 私が子供のころって学校で宗教のことを語るのはタブーとされていたし, 家でも宗教そのものの話はしなかったような。 葬式とか法事とかお盆とかの日常の信仰イベントについては教えてもらったような気がするけど。

今の子供達はどうなんだろう。

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2005年07月24日

☆ A/C 買い替え

エアコンの調子が悪いことは少し前から気付いていたが, 昼間は派遣先だし夜は部屋中の窓を全開にして(つまり A/C なしで)寝ているのであまり気にしていなかった。

しかし実家から来た親に室外機のファンが回ってないことを指摘され, 慌てて不動産屋さん経由で修理をお願いする。 はじめて室外機の中を見たがあんなんなってるんだねぇ。 強電の基板って見慣れないから不思議な感じだよ。

中を見たら部品のひとつが見事に焼け落ちていた。 よく火事にならなかったもんである。 古い機種で代えの部品(つってもあれじゃあ基板ごと取り換えだが)もないという事で急遽エアコンを買うことにした。 つっても実家から来ている親と甥がぐずるので修理に来ていただいた電気屋さんに在庫で安いのをみつくろってもらい即日取りつけてもらった。

手持ちの現金がなかったので後日請求書を送ってもらうことに。 不動産屋さん経由の依頼なので信頼していただけたのだろう。 ありがたいことである。

☆ Geotagging for Flickr

Flickr の日本語グループで紹介されていたので取り敢えずメモ。

「はてなマップ」は確かに面白そうなのだが「はてな」で閉じているのが気に食わない。 経緯度情報を入れるのに ExIF への埋め込みが必須というのも気に食わない。 私は Flickr ユーザなのでなおさらそう思う。

しかし, やはり Flickr ユーザ用のサービスが存在してたのか。 英語圏の情報には疎いからな, 私。 しかもタグに経緯度情報を埋め込めばいいらしいので, 昔アップした写真も無駄にならない。 実に合理的である。

☆ 『暗号舞踏人の謎』

青空文庫の新着情報より。

この作品は文章だけでは辛いのではないかと思ったが, ちゃんと「暗号舞踏人」の挿絵もあった。 問題ないって事なのかな?

☆ 仕事は楽しくないですか?

みんな仕事は楽しくないですかね。 楽しみは与えられるものではなくて見つけるものでしょ。 与えられた仕事だけをこなして楽しいわけはないんだと思うんだけど, そういうことじゃないのかな。

例えばプログラマは「コード書いてなんぼ」の商売。 つまりそれ以上のものがないと職業としてやっていけない。 それは楽しくないのかな。 与えられた仕事をルーチンワークとして「ロボット」に任せられるようになってようやく半人前だと思うけど。 「仕事をする」ってのは究極的には自分で自分を(場合によっては他人をも)マネジメントするってことでしょ。 それが楽しくないってことなのかな。

☆ 『「クリエイティブ・コモンズ」について』 Rev. 2.1.0

ふう, やっと出せたよ。 もう役目を終えてる文書に手を入れるのはモチベーションを維持するのが大変。 これで思い残すことはない。

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2005年07月26日

☆ 母をたずねて

青空文庫で読めるようになるとは。

☆ クリコモ批判

面白い! どうせやるならここまでやらないと面白くないよな。 これこそまさに「攻めるためのライセンス」って奴だ。

「このライセンスで定義される著作は常に(人間界を超越した)例外的な状態に置かれ、このライセンスの使用者は政治的アクションを通して社会的受難を生きる、と告知されます。文化を資本原理の資源として見なす(「クリエイティブ・コモンズを含む著作権法」を含む)あらゆる力への抵抗を訴えています。」

ってのがかっこよすぎる。 私は組みしないけど。 (「人の創造力は他者との(プレッシャーを含む)「関係」そのものから生まれる」というのが私の考え方なので)

最初のコラムやインタービュー記事など, commonsphere.jp の立ち位置がだんだん分かってきたかな。

☆ ツッコミどうもです

いやぁ, 我ながら後で読み返して「しまったなぁ」と思ったものの, 誰も言及する気配はないし(多分バカバカしすぎてだれも読んでないんだろう), すっかり忘れていたのだった。 野暮でもツッコんでいただけた方が気が楽かも。

一応ツッコまれた側のお約束として言い訳しておくと, どうして私が安能務さんの『封神演義』[bk1]を「抜群に面白い」と思うかというと, ひとつにはこの作品を紹介していたのがおおのやすゆきさんの『ローティスなあじゃ』[bk1]だったということと, もうひとつは私自身が(道徳観念を「臣民」に強制する)儒教や儒学の発想が嫌いだったりするからだ。 (なので私にとって蓮の化身でもある彼は「ナタ」でも「ナタク」でもなく「なあじゃ(nazha)」なのだ。 あるいは ised@glocom の議論が今後儒教的な方向にシフトしていくのなら断固として異を唱えるだろう)

なので, ああいう脊髄反射的な文章を書いてしまうんですねぇ。 いや, 反省しました。 もうしません。 多分, おそらく, maybe, perhaps...

実は二階堂善弘さんの記事ははじめて読んだのだが, そこまで貶すほどでもないと思うけど。 原作(陸星西編)と異なっていることは前書きで明記されてるし(それが安能務さんの創作なのか民間の「定説」の編纂なのかは私には判断できないけど) 物語の内容が SF かどうかなんて, それこそ不毛な議論というものだ(私は SF とファンタジーの区別がつかない)。

ちなみに私は上中下読むのに5日ほどかかった。 学生時代だったら一晩程度の量かな(『幻魔大戦』全巻読むよりははるかに楽)。 面白リンク先としては

を紹介しておこう。

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2005年07月27日

☆ 無料のライセンス

八田真行さんの記事を読んで「フリーソフトは大変だなぁ」と思っていたが, 更に追い打ちをかけるような記事を見て突っ伏した。

念の為に書いておくが, 「クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(Creative Commons)では無料で著作権を守ってくれ」ません。 ひょっとして「Free Culture」も「無料の文化」とか訳されてたりするのだろうか。

☆ 会員種別の変更

@nifty が「8/24 に勝手に会員種別を変えるので腹を決めろ」(かなり意訳)と言ってきたので, 自動移行される前にこちらで変えてしまった。

よかったんかなぁ。 たしか前の時はエラく悩んで結局変えなかったような気が... まっいっかあ。

☆ 火星「超」接近?

今年は火星接近の年だが, 海の向こうではエラい噂が立ってるらしい。

「8月27日にまるで満月のような大きさの火星が現れる」ってのはちょっと見てみたい。 本当にそんなことがおこったらシャレじゃ済まないけど。

☆ Google Maps は黒板型コミュニケーションのインフラか

先日紹介した Geobloggers を使った Tagging はほぼ完了。

Geotagging した写真は http://www.flickr.com/photos/spiegel/tags/geotagged/ にまとめている。 GMiF は秀逸。 これを使うために私は Greasemonkey を導入した。 何が凄いって Geobloggers 経由で私の写真にコメントを下さる人がいるのだ。 「繋がりのコミュニケーション」ちうのはこういうことを言うのか。

で, 更に

を見て MapBuilder でも遊んでみる。 なんかこう, 地図にピンを刺してく感じが楽しいのよ。 もちろん情報のシェアもできる。

この感じ, どことなく既視感があると思ったら Wiki を始めたばっかりの頃に似てるんだ, と気付いた。 考えてみれば Google Maps を使ったこの手のツール/サービスって「黒板型コミュニケーション」の一種なんだよね。 両者の違いは, Wiki は真っ新なところからコンテンツを構築していくけど(故に Wiki は最初の敷居が高いといわれる), Google Maps は最初から「地図」という下地があるということだ。 だから GeobloggersMapBuilder のような適当なツールさえ用意されていれば, むしろ Wiki より取っ付きやすい。

あっ, もうひとつ違いがあった。 それは Google Maps は「last in time」じゃないってことだ。 それは誰かが書いた(spam のような)下品な「落書き」を他の人が消すわけにはいかないってことでもある。

コンテンツがメディアとしても機能する。 メディアとコンテンツはもはや「入れ物と中身」の関係ではなく, お互いがお互いを組み込んでしまった。 その代わりメディアは極めて個人的な手段として使われ全体としてはハッシュされた状態になる(マスの消失)。 故に別種の権威を持ったメディアが必要になる。 その権威とは Aggregation と Filtering だ。

しかし本当の脅威は Filtering よりむしろ Aggregation にある。 Google に対する懸念 の核心はそこだ。 Google はインターネットから「スケール」という名の地理的制約を事実上とっぱらってしまったからだ。

(例によって脳内イメージのシリアライズなのでマジにとらないでね)

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2005年07月28日

☆ コードの共有

情報の共有を進めていくのは当然なんだが, 問題はそれがどう扱われるかなんだよな。 例えば社内の財務状況を知ってもらうために定期的にバランスシートを更新して社内で公開するとして(前の会社ではやってた), バランスシートの読み方が分からないのでは宝の持ち腐れだし, 読み方を間違えて「現金主義」に走られては逆効果だったりもする。 コードの共有も同じ。 ただ共有するだけでは意味がないし逆効果にもなりかねない。 (「はてな」は独自のフレームワークを持ってると聞いたことがあるので関係ないと思うが)

コードを共有する際のポイントは多分2点。 ひとつは他人が読める(再利用可能な)設計とコーディングを心がけ, その観点によるレビューを怠らないこと。 もうひとつは出来上がったコードを資産としてフレームワークに組み入れ, いつでも誰でも再利用可能な状態に置いておくこと(そのための専任エンジニアを置く)。 ただ CVS (あるいは他のバージョン管理ツール)に入れるだけではダメなのである。

(外資系はのぞいて)これがちゃんとできてる企業ってほとんどないような気がする。 大抵はどちらか片っぽしか機能してないか全然機能してないか。 コードを共有するってことは, そこに織り込まれたプログラマのスキルを共有し会社の資産にするということだから, 開発会社にとっては何をおいても優先される事項だと思うんだけどねぇ。

開発プロセスが重要というのはそういう意味だ。 ひとりのコードはひとりしか使えない。 コードはできるだけ多くの人の手を経なければ醸成されない。

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2005年07月29日

☆ ポヨ発見!

  • 『ポヨポヨ観察日記』 1 樹るう (竹書房)[bk1]
  • 『もてもてねーちゃん』 1 有元美保 (竹書房)[bk1]
  • 『超人ロック 冬の虹』 3 聖悠紀 (少年画報社)[bk1]

探したよぉ, 『ポヨポヨ観察日記』。 どこの本屋にもないんだもん。 最後の手段でとらのあなに行こうかと思っちゃったよ(コミケ臭がするので,できれば行きたくない)。 あとは『天使のお仕事』だな。 8月は竹本泉さんの単行本も2冊出るし。

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2005年07月30日

☆ KPT 法っていうのか

「www.textfile.org」の記事より。

これは分かりやすくていいなぁ。 多分似たようなことは開発プロセスの節目で行われる Audit でやるんだろうけど, 具体的な観点があるほうがいい。 実際こういうのって, やり慣れてる人は無意識でできちゃうけど慣れてない人はどうしていいか分からずに途方に暮れてしまう。 観点っていうか考え方というのも「スキル」であってスキルは視覚化してみんなで共有した方がいい, ということなのだろう。

☆ 頑張れ! スペースシャトル

例によって宇宙開発関連のマスコミ報道はあまり参考にならない。 今回は(背景の解説も含めて)以下の本や記事がお薦め。

断熱材剥離の問題はかなり衝撃的だったようだが(アトランティス延期になりそうだし), NASA は概ね合理的かつ徹底的にやってる印象を受ける。 しかし, まぁこれでスペースシャトルの打ち上げ回数が更に減るのは間違いないだろう。 「きぼう」モジュールはもう諦めた方がいいんじゃないだろうか。 無理矢理やったところで ISS の乗員も減らされてるので誰も使いこなせないだろうし。

上述の記事群を読んでも分かるように, アメリカは既にスペースシャトルと ISS に見切りをつけている。 あとはどういう「幕引き」をして「次」につなげるか。 その辺の決断力と実行力はさすが「アメリカ」である。 日本も(JAXA も)見習え!

余談だが, 今という時点から映画「アルマゲドン」を見たらきっと感慨深いに違いない。 スペースシャトルは棺桶にみえるし, ISS をぶっ壊しちゃうシーンとか象徴的だし。

☆ 「測地系の変換処理」

Google Maps のおかげで最近やたらクローズアップされる「測地系」だが, 古いブックマークから変換処理の記事を見つけたので(自分用に)紹介しておく。

☆ また「第十惑星」かよ

こういうの好きだなぁ NASA は。

遂に冥王星よりも大きい海王星以遠天体(TNO: Trans-Neptune Object)発見か? というニュース。 昼に NHK ニュースで軽く取り上げられてたので「またかよ?」と思っていたが, 本当に「またかよ!」だったり。

今回の TNO は間違いなくエッジワース・カイパー・ベルト天体(EKBO: Edgeworth-Kuiper Belt Object)だが冥王星よりも更に軌道が傾いている。 明るさも18.5等(現在は太陽から97天文単位。2257年には37.8天文単位まで近づくと計算されている)と飛び抜けて明るく, 冥王星よりも大きいと推測されている。 一応軌道要素を引用しておこう。

近日点通過時刻 = 2257 Jan. 26.1837 TT   近日点引数 = 151.3115 度
軌道離心率   = 0.441613               昇交点黄経 =  35.8750 度 (2000年分点)
近日点距離   = 37.808 AU              軌道傾斜角 =  44.1770 度

上記の記事でも書かれているが, 発見された TNO が「第十惑星」になるかどうかは単に天体の大きさで決まるわけではない。 そもそも冥王星さえ主要惑星から外そうかっちう議論もあったくらいなのに, それより外側の TNO が簡単に「第十惑星」なれるとは思えん。 でっかい TNO は他にも続々発見されてるしね。

まぁ, でも, NASA がそう呼びたくなるくらい「第十惑星」という称号は(天文屋にとって)おいしいってことなんだろうけど。

☆ ネットは水もの?

そういえば私がまだペーペーのエンジニアだった1990年代前半, よく「日本はアメリカに10年は遅れてる」と言われてたものだ。 日米でドッグイヤーの世界観が違うというのは私もそう思う, っていうか今の私の仕事自体がそうだったり。 エンジニアとしてはネット上のアプリケーションにあまり魅力を感じないんだよなぁ。 もちろん消費者としては有難く恩恵を享受させてもらってるけど。

「ドッグイヤー」と聞くと何故か「流川の風俗店」を連想したり。 取り敢えず今あるものは有難く利用させてもらうけど来年もあると思うなよ(流川では3年保てば長いほうである。まぁ20年以上の老舗もあるが), って感じかな。 要するに「ネット」を信用してないんだよな。 「ネット」も「ネット上のアプリケーション」も更にその上に構築される「環境管理型権力」も砂上の楼閣にみえるときがある。

「パラダイス鎖国」はウケた。 まさしくそのとおり。 日本のネットユーザは「日本語」というサンゴ礁に棲む脆弱な熱帯魚のようなものかも。

ised@glocom での議論なんかもそうだけど, ある Issue について具体例を考える時に日本ローカルなサービスしか想像できないってのが最大の障壁だろうね。 たとえば「はてな」とか「2ちゃんねる」とか「mixi」とか... これは単に言語の問題ではない。 例えば, もし「はてな」各サービスの英語版が登場し日本国外のユーザを受け入れたら, 今の「はてな」の村社会なんかぶっ壊れるんじゃないか。 そうすると今まで「はてな」の村社会を前提に繰り広げられてるメタ議論はまさに「ちゃぶ台をひっくり返される」わけだ。 本当にそうなったら面白いのに。

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2005年07月31日

☆ 卵かけご飯で日本の食文化を語る

かっこいい! 封神演義で中国史(思想)を語ったりガンダムで戦争論を語るよりよほどかっこいい。 ちなみに最近の私はポーチドエッグで半熟にしたのにカキ醤油をかけるのがマイブーム。

☆ 「Updated Geobloggers」

先日来止まっていた Geobloggers が復活。 よかったよかった。

これで思う存分遊べますよ > まちゅさん

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